湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

茅ケ崎市行政との意見交換会(非公式)を終えて

2005-10-18 05:51:36 | 引きこもり
 昨日は朝8時半から、協働まち研有志4団体と茅ケ崎市保健福祉部との非公式意見交換会に参加し、「湘南子どもフォーラム懇談会」も、「湘南版ジョブカフェ」構想の中にある「ケア・パートナー」の概念について説明をした。

 ニートの背景にある労働価値の崩壊について、湘南版ジョブカフェは、従来の身売り的就労に対して、従来タブー視されてきた「当人にとっての職種価値」論をクローズアップさせた。労働を「ひと(社会)に関わるもの」とし、「ひとに必要とされ喜ばれる」関係を選び取ることを提案した。一方そのことは、障がい者にとっても自分の仕事が成しうる環境をより大きく拓き支えてくれるパートナーとなる関係を提案している。

 厚労省など若者自立・推進会議の企画は、労働の職種を選ばない。労働一般を「働くこと」ととして抽出して、生活時間の乱れを正し、「働ける心身」を作ろうとする。就労へと決意したニート・引きこもり青少年を矯正合宿で正そうとする。挨拶の仕方、身の振る舞い方の反復実習を行う若者自立支援塾(合宿矯正)を進めていく。社員研修のニート版だ。

 「齢を考えて、いい加減に就職せよ」という要請に挟まれて合宿に参加する。しかしこれはソフトな戸塚ヨットスクールのようだ。鍛錬不足がニートを生むという勘違い。そこには近代の労働様式が投影されている。

 世の中をよく見れば、人の間にはまだまだ隙間がある。喫茶活動の場を使って「ケア・パートナー」のチーム労働を経験してもらいたいし、「就労しゃべり場」のような当事者企画も仕掛けて行きたい。喫茶を磁場とし、ここに様々な活動の芽を育て、糸口を開く活動を開く活動なのだ。ここからチームで地域起業してもいい。

 厚労省のジョブカフェが、個人カウンセリングを中心とした徹底して個人の営みとして就労意欲を引き出すのに対して、湘南版ジョブカフェはピア・カウンセリングと社会参画をも含む緩やかな就労への道を提案していく。ひとのつながりの価値を包含した活動としたい。

 ここの時間短縮は、配布資料のガイドを行う方式でスピードアップしながら話を時間枠の中に収めた。

 現在、若年者の就労相談窓口を市の産業振興課が開こうとしている。この一翼に障害のボーダーの方たちの就労相談を行いたいと思う。ここから湘南版ジョブカフェを育てていく。

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 だから部課の管轄を超えて、特に福祉の目から本構想の公益性・先進性を見出していただき、産業福祉課の窓口業務にエールを送ってもらい、就労をバックアップしてもらいたい

 もうひとつの依頼したいことを語っていく。茅ケ崎市にはニート・引きこもり経験者を丸抱えする担当課がない。せめて福祉の観点から担当していただく課を従来の課から作ってもらいたいという要求をだしてきた。

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 他の方の企画を聞いていると、無駄なく構成されているが、「なぜ今?」という問いがない。皆を束ねるには活動の媒介がいる。そこがなぜか語られない。スタティックなのだ。私たちの湘南版ジョブカフェは水路を明示している。

 今回の意見交換会は、少子高齢部も参加した。これが大切な動きなのだが、次回は市民経済部との横断を実現してもらいたいと思う。他の企画の「農政部」、湘南版ジョブカフェの「産業振興課」も「市民経済部」だからだ。縦割り行政を改善していく動きとなるところだからだ。

 なにはともあれ、湘南版ジョブカフェは二つの部課の周知の活動となった。各課への糸口もできたのだった。

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 昨夜は緊急会を開いて、窓口業務の実現調整を行った。これからいっそう忙しくなる…。意見交換会のあと、念のために市社協にも経過報告に行ってきた。だからどうということもなし。

コメント
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