湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

「国際セミナー・知的障害者の自立、社会参加及び就労~スウェ-デンから学ぶ」に参加し

2005-10-24 05:29:26 | 引きこもり
 土曜日にNHK特集でニート・引きこもり関係の番組があったのだと複数の知人から指摘されてしまった。ビデオ録画のセットし忘れだった。無念。

 ただこの手の番組の論者は、高度成長時代の経験論を信念として現在にあてはめられたり、データに基づかない議論を衝突させるのが常なのです。しかもゲストに、このテーマのレギュラーがいて、またかよと思わされることが多い。毎回同じ主張をしていて話し込んでいるにもかかわらず、前の番組から学習していないし、自分で勉強していないのです。この辺を整理するとずいぶん違うだろうにと思います。NHKのことだから主張の形式的公平性で論陣配置しているだろうし、あまり入れ込んで期待はしていないのだが。

 昨日は霞ヶ関で開かれた「国際セミナー 知的障害者の自立、社会参加及び就労 -スウェーデンから学ぶ-」((財)日本障害者リハビリテーション協会主催)に参加してきた。「きょうされん」と連絡を取りたかったことと、知的障がい領域の近隣の方との接点を作りたかったこと、更には私たちの喫茶が芽になって、様々な活動が開いてくる。そのときの原型(ヒント)になるものを蓄積しておきたかったからだ。

 インガー・メスタトン氏の紹介された「ヴェスタブロプラン・デイ・センター」の活動は示唆に富むものだった。詳細はいずれ「就労しゃべり場」の彼方に登場する可能性のものとして紹介するつもりでいる。

 一点だけ。スウェーデンの施設職員採用には専門職の縛りは全く無いのだそうだ。専門職が無いのではなくて、当事者の自立した運動が成長しているし、施設が社会に普及しているので、枠の中に障がい者を向かいいれる、そのときのサービス提供職員(現場管理者>専門職)という構造が柔らかいのだ。

 日本の場合、専門職は不可侵のテリトリーを作っていたり、支援ボランティアが運営参加しにくかったりととくに行政主導の場では、制度枠をはみ出す活動がしにくくなっている。

 私たちの活動が「ニート」「引きこもり」「軽度障がい」「精神障がい」「知的障がい」「身体障がい」という枠を超えて集うことになるなら、たちどころに行政管理枠を超えてしまう。調整に翻弄されることは目に見えているからだ。

 ここに「運営委員会」方式、協働事業の必要性が出てくる一方、専門性を生かした実務者・地元有識者のフットワークを優先したネットワークが二重に必要となってくるだろう。「運営委員会」も世話人会的「ネットワーク」(黒子実務者会議)も当事者参加を入れ込んだ仕組みを作っていく。

 この活動が公共的であるのは、通過型であることだ。市民・行政の柔らかな協働が運営委員会を支える。人が出会い、活動が生み出されていく仕掛けなのだ。唯一、このコミュニティ・カフェ的な活動にバイアスをかけているのが「ニート・引きこもり」の経験者を企画推進者に迎え入れる点であり、障がい者の就労・社会参加のターミナルとしている点だ。社会問題としての若年者就労の解決の一翼を荷う必要があるからだ。コーディネートを「運営委員会」「ネットワーク」(黒子実務者会議)が行っていく。就労全般を扱うわけではない地域活力人材を育成する仕組みなのだ。(ここまで大風呂敷を拡げれば、行政の仕事でもあろう。)ただのコミュニティ・カフェに弛緩させれば、当事者は再び場から追いやられてしまう。ここは厳密に定義したい。

 緊縮財政、新規事業は無理だといわれている現状だが先を見通せば、価値が見えるはず。民間が出来る範囲で出発することが可能な伸縮の幅の大きいフレキシブルな活動であること。だから企画の知恵を集めることが鍵なのだ。

 若年者のキャリアナビと提携したハンデキャップを抱えた若年者の就労相談を併設することを考えている。ここから、湘南民間ジョブカフェを育てたいと思う。

 明日から市産業振興課への窓口開設依頼を本格化する。

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 糸電話楽器ストリングラフィーの会場確保の件で、某企業に書類を提出する。こちらも本番。湘南版ジョブカフェ後押しの力。

p.s.午前中企画は命が縮む、おやすみなさい。(^^;
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