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未唯への手紙

未唯への手紙

ネットワークとダイナミクス、どちらが先だったのか?

2014年05月24日 | 2.数学
『ネットワーク科学』より ネットワークを襲う大災難

古代ローマ帝国に成功をもたらした一つの鍵は、当時の交流と交易の最重要経路だったテヴェレ川の近くに位置するという戦略的な優位性だった。ローマは、徐々に勢力を広げつつあったとき、その長大な道路ネットワークの最初の支線建設にとりかかった。道路建設後には物資や軍隊を迅速に移動できるようになったので、道路はローマの勢力を維持、拡大するためのきわめて重要な手段だった。道路を建設することはさらなる支配力の獲得を意味し、支配力を得たことによりさらなる道路建設が必要となった。その結果が、イタリアの格言に言うところの「すべての道はローマに通ず」だ。

ローマと同じような発展のパターンは、ほとんどすべての主要都市に見られるだろう。発展途上の都市は人や物の往来を引きつけ、より多くの交通手段(道路、鉄道、航空路線など)を必要とする。そうしてつくられた交通手段が、都市へ流れこむ交通量を増やし、都市の発展を拡大させ、さらなる交通手段の増加が求められる。このように、都市間の交通ネットワークの構造変化と交通量のダイナミクスが互いに影響しあい、フィードバックループをなす。

ネットワーク構造がダイナミクスにどう影響するかと問うことは、ある仮定を暗に前提としている。つまり、ネットワーク構造は変化しないもので、その上でダイナミクスが起こるという仮定だ。現実には、すべてのネットワーク構造はダイナミクスが起こる間に変化する。したがって、この仮定は、ダイナミクスの時間スケールが構造変化の時間スケールよりもずっと短い場合にのみ成り立つ。この仮定は、ある種のダイナミクスについては適切だ。たとえば、友人関係や近親関係が変化するのは通常は何年に1回という頻度なので、毎日や毎週の頻度でやりとりされる情報は固定された社会ネットワーク上を広がると見なしてよい。あるいは、1日のうちにある都市へ向かう自動車の交通量は、すべて決まった経路を通って移動する。道路の接続は毎日変わるわけではないからだ。

しかし、他の場合には、ダイナミクスの間にネットワーク構造が変化しないという仮定は誤りであることもある。たとえば、性感染症の伝播では、ネットワークの枝が使われるタイミングがきわめて重要だ。ある相手と感染予防策なしに性的関係をもつのが、別の感染者と感染予防策なしに関係をもつ前か後かで、状況は変わってくる。10年間を通じた都市の発展を調べようと思えば、交通量と道路網の変化との相互作用を考えに入れる必要がある。ピアツーピア・ファイル共有システムのようなある種の工学的なネットワークでは、ネットワーク構造と情報のダイナミクスが同じ時間スケールで変化し、密接に絡まりあっている。食物網では、個体数変化のダイナミクスがネットワークの再組織化につながることがある。過剰な漁獲によって生物種の個体数がある水準まで下がると、食物網は捕食-被食関係を再編成し、減少した種の食物網における役割に別の種が置き代わる。

ネットワーク構造とダイナミクスの結び付きは、SNSが普及した現代においてとくに重要な意義をもつ。SNSを通じて、社会ネットワークの構造変化と知人の近況に関する情報が絶え間なく流れてくる。このようにSNSによって社会関係を今までよりも細かく認識できるようになったことで、人々が社会ネットワークをつくり出し、維持し、活用するやり方が変わるかもしれない、と研究者たちは論じている。

絡まりあったネットワーク構造とダイナミクスの問題に立ち向かうには、いくつかの方法がある。たとえば、ネットワーク構造の変化とダイナミクスを分けて考える次のような方法がある。まず、固定されたネットワークに対して、情報の流れや情報探索などのダイナミクスをシミュレーションする。次に、たとえば情報の流れる効率が改善されるよう、ネットワーク構造を変化させる。この2つの手順を交替しながら繰り返した後にできてくるネットワークを調べれば、ダイナミクスと絡まりあって生じるネットワークのモデルを構築することができるだろう。より洗練された方法は、適応度モデルを改良して、適応度の値が時間的に変化するパラメータによって決まるようにすることだ。ダイナミクスが進むと、それに従って適応度が変化する。そして適応度の変化がネットワークの再編成をもたらす。

ダイナミクスがネットワーク構造の上で起こる場合もある。また、ダイナミクスがネットワーク構造と結び付いている場合もある。そのどちらの場合であっても、どの分析方法をとろうとも、現象を完全に理解するためにネットワークを考慮することが必要不可欠だという基本的な考え方は同じだ。

未来方程式

2014年05月23日 | 1.私
未唯へ

 新刊書コーナーなのに、なぜか2005年の本が多いのはなぜか?

 オレンジ・オレンジと来たから、オレンジにしようとしたが、パートナーもIさんもいないからやる気がなくなった。

未来方程式

 未来方程式に従い。未唯空間の第4章歴史編の再構成に着手

 未来方程式。グローバル化・国民国家・民主主義を情報共有で割る。最終形はLL=GG。この位相構造。情報共有で、答が決まってくる。

 グローバル化は歴史の流れで避けられない。格差を拡大すると同時に、負けたものへの攻撃が始まる。それを情報共有でいかに助けるか、つなげるか。それが先人の夢です。

 その意味で、情報共有は完全に武装化です。ヒッタイトで鉄が発明された時と同じです。それを武器にしたものが勝ちます。モンゴルが騎馬兵団を、織田信長が鉄砲をやったとき、その武器です。そのためにインバリアントで割ります。

 民主主義は大きな範囲では成り立たない。最大でも500万人。日本は20以上に分割しないと民主主義にならない。従来は、それを中央集権というカタチでハイアラキーにしたけど、それをトポロジー化することがポイントです。その結果として、国民国家が壊れます。

 宗教と民族という関係が国民国家に含まれている。それゆえに答が出ない状態です。それに対して、部族とかコミュニティを原単位が様相が変わります。そこの原単位の中に人間が居ます。人間は存在の力で多様化します。それと情報共有が相俟って、原単位を原単位たらしめます。

 その原単位を組み合わせることで、国家ができたり、宗教を支えたり、民族意識をベースにすることができます。これは位相空間における近傍系の問題と同じです。それぞれのところが、地球レベルでつながっていくというカタチです。

 トルコのある町とギリシャのある町がつながっていく。フクシマとチェルノブイニがつながっていく。これは位相空間では可能です。今までできなかったことが、情報共有というカタチで、インターネットの世界では可能です。

 そのためには、分化するということと統合させることが同時に動かないといけない。近傍系とそれに関する連続関数。それでいかに投影していくのか。未来方程式が示すものはこういう類のモノです。その結果として、LL=GGという究極なカタチがあります。

 個人が分化することによって、拡大していく。その拡大した、一番先がグローバルのグローバルである超国家とつながること。

存在の無とのアナロジー

 このカタチは決して、荒唐無稽ではない。自分の中で起きている、存在と無、そのものです。自分がLLとしてあり、全体としての宇宙が無としてある。それが同一のところではまっている。

自由を保証する

 国という単位を守ることは、自由を守るということであったが、国が最終単位でない以上は、自由の保証はありえない。

 日本の場合は宗教も民族も一つだと思っている。本当は違うけど。それによって、国が最終単位ということで、明治維新以降、やってきた。それは太平洋戦争で破綻し、グローバル化で破綻した。

 その間に、人間が意思の力で動かされるような、権力に依存するような、やわい体質になってしまった。それを前提として、次の将来は考えられない。元々は、家族で守っていくというベースから、藩という地域で行ってきた。藩という枠が狭いので大きくなったが、それも戻らざるをえない。

 国の中に持っている力をどのようにして、自分の近くに持ってくるのかという動きになるでしょう。

豊田市図書館の29冊

2014年05月23日 | 6.本
410.4『定理が生まれる』天才数学者の思索と生活

397.21『海軍反省会6』

366.28『高齢者が働くということ』従業員の2人に1人が74歳以上の成長企業が教える可能性

778.2『黒澤明が選んだ100本の映画』

417『ネットワーク科学』つながりが解き明かす世界のかたち

410.7『数学×思考=ざっくりと』いかにして問題をとくのか

210.1『図解 日本史』現代の日本は、こうしてつくられた!

290.93『チェコ ポーランド スロヴァキア』

407『めざせ国際科学オリンピック!』世界の生徒と科学の力を競い合い、向上し合う、国際科学オリンピック 数学、物理、化学、生物学、情報の5教科をさまざまな角度から紹介

331『グリーンディール』自由主義的生産性至上主義の危機とエコロジストの解答

146.8『ミルトン・エリクソン心理療法』〈レジリエンス〉を育てる

361.45『どんな場面でもそつなく振る舞える』コミュニケーション・テクニック90

460『サイエンスの発想法』京都大学人気講義 化学と生物学が融合すればアイデアがどんどん湧いてくる

389『レヴィ=ストロース』

217.6『広島第二県女二年西組』

198.99『宗教座談』

302.1『愛国心』

493.73『脳・神経疾患』全部見える スーパービジュアル 徹底図解でまるごとわかる

596.65『あんこ読本』あんこなしでは生きられない

748『悠久の山河 中国大陸 上巻』

748『悠久の山河 中国大陸 下巻』

366.28『日本の雇用と中高年』

318.2『「幸せリーグ」の挑戦』

007.35『ツイッター創業物語』金と権力、友情、そして裏切り

C31.1『トヨタの問題解決』

443.9『ビッグバン&ブラックホール』大人のための科学入門 宇宙最大の謎に迫る 宇宙のはじまりは? ブラックホールからは出られない?

676.4『コモディティ市場と投資戦略』「金融市場化」の検証

289.1『氷川清話』

223.1『泥まみれの死』沢田教一ベトナム写真集

分化と統合のトポロジー

2014年05月22日 | 2.数学
位相空間として扱う

 この世界は、数学ではできているけど、他の世界ではできていません。それに人類が耐えられるかどうか。遺伝子から変えていかざるを得ない。自分の家族のところから全体をどう考えていくのか、共有の問題とかを含めて。

 位相空間でありさえすれば、次元の異なるサブ空間を組み合わせることができます。何が特異点なのか、特異点だけの空間を作り上げて、全体の統合を図ります。現実の空間からばらして、それを理想的な空間に再構成する。そのロジック自体を現実の世界に持ってくるのか。

分化と統合のトポロジー

 アメリカでの実験とヨーロッパでの実験。それに対して、日本という特殊な世界での実験を始めることができるのか。日本の場合は他の国との関係というよりも、国内で位相空間を作り出すことです。それができれば、アジアの国、中国辺りでそのまま使えます。

 その時に、ネットワークと情報共有が重要な役割を果たします。グローバルとローカルをどうつなぐのか。関数そのものです。連続性を保証します。

 それと全体というものをどう見せていくのか。見えてくるのか。そして、最終的には、一番ローカルなものとグローバルなものとがくっつく世界。それがLL=GGの世界、それをどうイメージしていくのか。これはネットワークなしにはできません。

情報共有の必要性

 情報共有が必要なのは、日露戦争後の日比谷焼打ち事件を繰り返さないためです。日本が勝ったのかどうか分からない日露戦争で、勝った!勝った!のプロパガンダで国民は舞い上がった。賠償金の期待が外れての焼打ち。かといって、全てのモノを開示するわけにはいかない。それをどういうカタチでやって、それぞれのところがどういう結論を出していくのか。それをどう組み立てていくのか。

 それはすべて、情報共有をどういうレベルでやっていくのか。個人レベル、グループ単位、地域単位なのか。それを行動にどういうカタチでつなげていくのか。全て関係します。

サファイア社会に向かう

 情報共有で肝心なのは、ThinkとActに分けることなんでしょう。いかに考えるか、考えたものをいかに意思決定するのか、それをどうまとめていくのか、それをローカルとグローバルでどういうバランスでやっていくのか。それをどう循環させるのか。すべて、サファイアにかかっています。

 グローバルな水準での共同の社会的責任が強調される。国家主体の多極主義から、市民社会や企業などのアクターがグローバルな社会組織に潜在的な貢献を果たす多極主義に移行する。

 これらのアクターが新しいグローバルな規範、人権、労働慣行、健康、腐敗是正、そして環境への責務を前に進めることで、大企業の経営や国家政策の取組みを促す。つまり、ローカルから起こしたもので、具体的なモノを横展開させることで、全体を変えていくためのネットワーク。

存在の力で多面性

 グローバル・ガバナンスのためには、グローバルを意識する人間が必要である。これはどういう人間なのか。そこで、先の遺伝子を変えることが出てきます。自分の範囲を広く持つ人間、グローバル市民が要求される。

 今まで、人間は民族、宗教、国家にアイデンティティを持っていたけど、もっと多くの、多様なアイデンティティを持つ可能性をもつ。それができるのは存在の力です。つまり、数学、職業、ジェンダー、階級、趣味、そういったもので価値観を持ちます。トルコとギリシャの市民の間でも価値観を共有できます。
 
 そういう多層的なアイデンティティを持って、柔軟性と多様性を確保して、グローバル・ガバナンスに可能性を与えます。例えば、著作権のための海賊党のようなパーティを作っていけばいいかもしれない。グリーンは環境のために作られた。
 民族とか国家とか宗教とは別の多様性です。それでもって、自分たちはどうしていくのか。グローバルな共同体というのは、そういうカタチになる可能性が十分あります。そうならないためには本当は遺伝子を変えないといけない。

グローバリゼーション、民主主義、国民国家のトリレンマ

2014年05月22日 | 3.社会
日本に相対性がない

 そう考えると、日本には出口がないです。誰も入ってこないし、誰も出ていかない。こんな国が戦争をしたら、自滅するしかない。

 中央集権国家である日本を分割するとなると、県という単位になるのか。分割したものが相似形であってはダメです。イメージとしては、やはり、判断でしょう。

 それぞれがどのような特徴を持つのかというよりも、それが本来のカタチであることにしていく。相似形でやると、島根・鳥取みたいなカタチになります。

 企業というのは、国の単位よりも世界の単位で持たせる。統合の方に行きます。メーカーのなかも、販売の方は完全に分割します。統括権は持ちません。グローバルとして、単に徳島をサポートするだけです。徳島は徳島で生きていきます。

 複雑にするのは、都市と田舎の関係です。大阪が特にそれが顕著になります。困難な状況に陥る関係を持っています。

トリレンマ

 スーパーグローバリゼーションと民主主義と国民国家のトリレンマ。これらの3つに内の二つを取るしかない。その組み合わせで三つのケースがある。そういうことですか。グローバリゼーションが避けられないとしたら、民主主義をとるのか、国民国家を取るのかになります。民主主義はとらざるを得ない。だから、国民国家を変えていくしかない。

 自由の保証単位でなくなった国民国家。完全なグローバルな世界とローカルで構成していくしかない。資本も労働力も国を超えてしまう世界で国民国家は存在できるのか。枠として存在するのか。ここで、抜けているのが、民族主義です。それと宗教です。心の拠り所です。

 日本は偶々、国というものと民族が同じと思われている唯一の存在かもしれない。これは大きな誤解の上に乗っかっている。

 民主主義はローカルでしか宿れない。典型的な議論は、直接民主主義なのか、間接民主主義なのかです。間接民主主義はありえない。直接であるためには、人口規模の制約がある。

ポスト国民国家

 国民国家は地域の多様性とグローバリズムに脅かされているという、図式の一つの現れです。それを民主主義と国民国家とグローバリゼーションのトリレンマにすれば、解決策が見えてきます。

 重要なのは、国が持っている自由の保証という契約部分をローカルに落とせるかどうかです。社会保障は特にその傾向が強いです。どの単位で社会保障していくのか。

 国の単位で、労働力の面から何人が何人を支えているのか、というのは大きく異なります。これを小さな単位にするのか大きな単位にするのか。

 市の単位で、自分たちだけで政治を行うというものがアメリカで出てきています。囲い込みます。古代ギリシャのアテネでの都市国家もそういうカタチです。囲い込めば、その中で若者を増やすのか。トルコでは、30代が中心になっています。まだまだ伸びます。それとギリシャを一緒にしたらどうなるか。

国民国家は足かせ

 国民国家を活かしながら、民主主義とグローバリゼーションを融合させるとなると、グローバル化はなしになります。これは、EUの実験でも見られるように、国民国家が足かせになります。その中にある、民族と宗教が複雑に絡み合います。

 アメリカ合衆国のカタチが一番、近いけど、もうすこし、違うカタチを求めないと、国民国家が邪魔になります。アメリカは元々、国民国家を持っていないから、移民という中に、民族も入って、その連邦制になっています。

 グローバル・ガバナンスになった時に、一つのルールで収まるはずはない。分化している世界から、分化と統合の関係、位相的な関係を作り上げて、発展させていくカタチなんでしょうね。

お客様から友達へ

2014年05月22日 | 7.生活
お客様から友達へのアップ

 朝:「牛乳がまだ来ていなくて、電話しなくていけない」「この後に電話しようと思っている」「お昼は居るので、その時にゆっくり、お待ちしています」「まだ、途中なんで、今日は長居できないけど」「ちょっとだけ用意します」

 昼:「お帰りなさい」「ブレザに、私の笑顔を添えます」「明日のお昼からテイスティングを新しいパートナーに教えるので、います」「12時台は店内をウロウロしている」「明日も頑張ります」「無事にここまでこれてよかった」「忙しいときには断ってくれればいいから」「友達ぽく、今はダメと言って」「わかりました。ありがとうございます」「ブラックは東京に送りました」「グリーンにしています」「ブラックのが合うのに」「★二つになったら、ドヤ顔で見せます」「私の顔でよかったら、撮ってください」「楽しみにしています」

アルゼンチンでのハイパーインフレの教訓

 グローバリゼーションの本質を理解しないと、そこにおける一国での民主主義とグローバリゼーションは両立できない。国内政治は金融市場に大きな影響を及ぼし、国家は世界経済に深く統合される。

 民主主義とグローバリゼーション、そして、ハイパーインフレの関係。

 民主主義の元では、国内政治が最終的に勝利する。唯一の例外は小国。EUのような大きな政治集団の一部である場合。その例はラトビア。民主主義というのは、あくまでも国内、ある制限の元、ある契約の元で成り立つものである。それに対して、グローバリゼーションはそれを超越するモノである。

グローバルでの労働者

 国内と同じ条件で、海外の労働者は十分、働きうる。アメリカの労働者に対して、中国の労働者がしたのは、そういうことである。

 アメリカの場合は、元々、人口が少なかったので、アイルランドの移民と中国の移民を持ってきて、大陸横断鉄道を作ったという経験を持っている。

 あの時点から、グローバリゼーションが動いている。アメリカという国内政治では、もっと安いもの、奴隷制があったから、十分、納得いくものであったのでしょう。だけど、完全な国民国家の元ではそれは成り立たない。そんなのは、ハイパーグローバリゼーションで変わってくる。

貿易が成り立つということ

 貿易自体が、アンバランスから成り立っている。その中で差額を見つけてきている。植民地でない限りは、ただで使えないけど、貿易というカタチで使えば、タダで使えます。

 アメリカの法人税率が35%で、アイルランドはその1/3である。だから、法人はアイルランドに移せば、安くなる。これは一種の貿易です。全世界を一つのルールにするのは難しいでしょう。逆に言うと、地域主権そのものになるかもしれない。

全世界と国の関係の相対性

 相対での問題です。全世界と国との関係。国と地域との関係、そして、地域を連携する話。国家というところに持ってきた視点を全世界にするのと同時に、地域にすることが二極化の話です。ローカルとグローバルが分化するのと同様に統合するというトポロジーの世界に入っていきます。それらは理解してないだけの話で、現実はそうなっている。

 今回の未唯空間で抜き出したロジックそのものは、実際に起こっているモノであり、単にそれを数学的に理解していないだけの話です。また、その数学の延長線上でどうなっていくのかを考えていないだけです。その意味では真理に近いでしょう。

 格差の問題とその解決方法は、この相対性から出てくるかもしれません。国の格差と地域の格差と、ローカルとグローバルは相対だから。

 国というものは、お互いの契約の元で自由を保証するものであった。その国というものが相対になった時にどうなるのか。そして、まとめる単位では、民族が主体である社会、宗教が主体である社会、アフリカ社会はグローバルの中のローカルで見れば、彼らの方が進んだ形になります。これが新しい人類の出生、そしてそこから出てくる出アフリカ(エクソダス)。

ラテを奢ってもらった

2014年05月21日 | 1.私
Jの方向

 お客様データベースの使い方は状況を知ること

Iさんが居ないスタバ

 Iさんが居ないと、全然風景が変わります。

情報提供

 自分自身の情報の提供の方法。自己開示:ありのままの自分、本当の自分を伝えるものである。

 自己呈示:本当の自分ではなく、偽りの自分を他者に見せようとするモノ。釈明して、自分を守るため。自分に好意を持ってもらうために、好印象を持たせようとするモノ。自分のための戦略的な行為であるが、そんなことを行う自分も本当の自分の一部である。

 お互いに理解するためのコミュニケーション。その時の信頼関係。対象となる、市民の背景にあるものを理解せずに、情報提供しようとしても難しい。情報化による社会の変化。一番はコミュニティの形成。二番目はICTによるエンパワーメント。

相談でラテを奢ってもらった

 急な相談がありました。コーヒー、ラテを奢ってもらいました。210円のラテで、290円お釣りを戻した。受け取ったパートナーの掌がフラッシュバックしている。

 パソコンを閉めていたので、「すぐ来て」というメールを見過ごしていた。集中するために、外音を遮断していたので、隣の女性から言われるまで分からなかった。急に、リアルに現れたから、ビックリした。

 周りの環境は相変わらずだったけど、やり切っています。すごいですね。本当によく、踏ん張っています。女の時代を感じます。周りのしょうもない男連中なら、完全に挫折しています。

 やはり、この会社も「女の時代」にしないといけない。無責任な上司を持ってくる組織を信頼する必要はない。独力で変えていける力は持っています。言いたいことを言って、やるだけのことをやって、出ていけばいいです。そうしないと、実力が発揮できません。示せません。

 あんな職場に持って行ったというけど、我々がこの世界に生まれてきたのと同じです。同じように放り込まれたのです。

接客業の扱い

 2名だと「空いている席に」、1名だと「カウンター席に」。これが大嫌いです。座らずに、すぐに出ます。

 すき屋の店員は好きでなかった。だから、行かないようにしていた。店員の反乱の記事で実態が分かった。一人作業では、お客の方を見ることができてない。マクドナルドと同じ状況です。メニューを増やしても、お客様の信頼は得られない。

 セブン-イレブンは朝の時は、白人の女性とオーナーのペアです。人がいないのでしょう。白人の方は、お客の応対ではなく、洗い物をしている。そうなると、嫌いなオーナーからモノを買うことになる。

クリチバ 市民の政治参加と社会的包摂

2014年05月21日 | 3.社会
『社会自由主義国家』より 社会都市:クリチバの都市政策と社会的包摂

クリチバの都市政策を論じる際、しばしば行政の強いリーダーシップとともに市民参加の意義が強調される。クリチバの例に学ぶなら、市民の政治・政策への参加を保証することは、社会的包摂の重要な基礎だということになる。

ただし、この問題については議論が分かれている部分もある。ホーケンらは、幾多の都市問題に直面する開発途上国の町のなかで、クリチバが特異な成功例となった要因は、市民が都市政策の主体として尊重されたからだと述べる。ホーケンらによれば、総じて低コスト、小規模、単純で、地域に根ざしたプロジェクトを市民が主体となって提案し、それを責任感の強い行政が受けとめ、市場経済や地元の技術と巧みに結びつけたことがクリチバの成功の要因である。そしてそれが実を結んだのは、すべての市民(特に児童や青年)を、都市の未来を創造する貴重な存在として扱った町の姿勢による。すなわち、まずは市民からの政策提案があって、そこに行政の先見性と実践的な指導力、統合的な計画、市民と企業の積極的な参加、社会性に関するビジョンの共有といった要素がうまく結びついたことがクリチバの成功要因だとする。

これに対して、クリチバの成功要因は主に市政府の強いリーダーシップによるものであり、市民参加は重要ではなかったとする議論がある。ムーアは、3期にわたってクリチバ市長を務めたレルネルの政治姿勢を「有能な家父長主義(パターナリズム)」とし、住民はレルネルにとって「市民」ではなく「顧客」であったとしている。加えて、レルネル政権期に都市開発に関わった建築家ロドルフォ・ラミーナの発言を引いて、「レルネルとそのチームは市場(企業)に信頼を置いており、市民参加には懐疑的だった」としている。

ムーアはまた、クリチバの都市政策が統合的な計画に基づいて実施されたというホーケンらの理解にも異を唱え、むしろそれは場当たり的(ad-hoc)なものであったと述べる。一方シュワルツは、クリチバの成功要因は、統合的計画よりも個々のビジョンとその確実な実行、実施過程で政策の内容を柔軟に改善していく発見的解決法にあったと述べている。同時に、政策の立案や実施に関わったのは都市計画の専門家や経済学者など少数の人々であり、一般市民は関心を示していなかったとしている。

確かに、ムーアやシュワルツの議論にも一理はある。例えば、市中心部を走る「11月15日通り」(ブラジルの共和制宣言記念日に囚む)の歩行者専用道路化は、クリチバの都市計画の目玉ともいえるものであるが、これはレルネルの強いリーダーシップによって進められた政策だった。レルネルは、都市は車ではなく人のためにあるとの考えから、1972年に「11月15日通り」からの車の排除を決行した。それは市民の同意を得ずに行われた。客足に饗くと反発する商店主たちに対して、その場合は道路を元通りにすると約束して強行した。多くの店が閉まる週末に、警官を動員して警備体制を敷き、48時間で歩行者専用道路への改装を完了させた。今日この通りは「花通り」と呼ばれ、多くの買い物客や市民が集う場となっている。

クリチバに限らず、都市が抱える問題は多様である。それらの解決のために政策を立案し、個々のプロジェクトを実行に移す際には、さまざまな利害対立が生じる。財政に制約があれば、政策やプロジェクトを縮小したり、内容や優先順位を変更せざるをえず、それが利害対立をさらに先鋭化させる場合もある。市民・民間の複雑な利害が絡む都市政策においては、行政の高い能力と強いリーダーシップが必然的に要求される。市民の参加が重要であることは論をまたないが、スケールの大きな都市計画において、実務面で行政の役割が大きいことは否めない。都市計画を専門とする建築家でもあり、強いリーダーシップをもつレルネルは、そのような要求に合致した市長だったと言える。ただし、当然ながら、トップダウンの都市政策が正統性をもつには、地域性に即した優れた内容と確実な実現性が求められる。レルネルは、「改善に向けて目に見える変化があれば、市民の希望をっなぎとめることができる」と考えていた。

一方、クリチバの都市計画に統合性がなかったという指摘は必ずしも当たっていないと思われる。レルネルの都市政策の多くはマスタープランに沿ったものである。確かにその実施に際しては、シュワルツが述べているように、臨機応変の柔軟性があった。しかし、そこには明らかに、「包括的で調和のとれた開発」、「クリチバ大都市圏におけるコミュニティの生活水準向上」というマスタープランの理念(=都市計画の統合性)が貫かれている。例えば「緑の交換」は、ゴミのリサイクル、貧困・飢餓対策、余剰作物の有効利用など、複数の機能をもったプログラムであるが、そのような多機能性が事前にデザインされていたわけではない。しかしかといって、「場当たり的」にプログラムがつなぎ合わされたわけではない。「包括的で調和のとれた開発」と「コミュニティの生活水準向上」を目指すプログラムが、有機的に連結した結果と言える。いわば、クリチバの都市政策の成功要因は、開発理念とプラグマティズムの結合にある。

小分類変更 6. 本・図書館 6.5~6.8

2014年05月21日 | 6.本
6.5 情報センターとして位置づけ

 6.5.1 知の入口

  1.デジタル環境に対応

  2.体系化した情報

  3.情報を多様に検索

  4.ライブラリの共有

 6.5.2 コミュニティを支える

  1.図書館コミュニティに集約

  2.市民専門家のコンシェルジュ

  3.本が書ける環境

  4.各種施設の図書室をネット接続

 6.5.3 市民の状況を把握

  1.状況を把握し、グループ活動

  2.目的に従い、学習支援

  3.行政からの支援

  4.個人の分化で専門性

 6.5.4 意思決定の場を提供

  1.アゴラで議論

  2.どこでも図書館の空間

  3.相談ができるカウンセラー

  4.賛否両論が並ぶ本棚

6.6 存在の力を支援

 6.6.1 市民アピール

  1.市民にアピール

  2.行政の拠点として展開

  3.市民を大切にする図書館

  4.図書館は文化バロメーター

 6.6.2 知識に変換

  1.本のDNAをテキスト化

  2.大量情報を知識に変換

  3.本の存在理由を示す

  4.情報と人間の関係

 6.6.3 地域と連携

  1.地域コミュニティを支援

  2.情報を集め、整理、調べ、書く

  3.日本のデジタル化を推進

  4.図書館クラウドで連携拡大

 6.6.4 ソーシャル接続

  1.ライフログを融合

  2.どこでも図書館を展開 

  3.ライブラリを接続

  4.ビジネス分野で活用

6.7 図書館コミュニティの機能

 6.7.1 知の創造の場

  1.図書館コミュニティで議論

  2.事務局で横展開

  3.図書館ポータル

  4.知の入口は情報センター

 6.7.2 情報集約

  1.ソーシャルウェブで情報共有

  2.コミュニティで分化を促進

  3.情報センターとコンシェルジュ

  4.社会の情報を市民に提供

 6.7.3 市民をつなげる

  1.知りたい欲求で個人の分化

  2.考え抜いた意見のやり取り

  3.先を見て、考える

  4.本を書いて、発信

 6.7.4 バーチャル空間

  1.知恵の現場で考える

  2.どこでも図書館を配置

  3.図書館の分化と統合

  4.低コストで図書館維持

6.8 今を知り、未来を考える

 6.8.1 全てを知りたい

  1.伝えたい心を感じる

  2.考える生活

  3.電子書籍に適応

  4.分化と統合で政治・経済が変わる

 6.8.2 関心事を体系化

  1.関心事から意識を向上

  2.考える場面を創出

  3.図書館コミュニティを活用

  4.図書館戦争から図書館革命へ

 6.8.3 未来を語り合う

  1.歴史哲学から存在の力

  2.未来を語り合えるカフェ

  3.集合知から行動を決める

  4.哲学・社会学で歴史を変える

 6.8.4 未来のシナリオ

  1.溢れる情報を整理

  2.書く人と読む人をつなげる


  3.発信を集合知につなげる

  4.情報センターをクラウドにつなぐ

著作権法とイノベーション

2014年05月20日 | 7.生活
バスレーンは効率的

 バスレーンは合法的です。ちなみに、シミュレーションすると、バスレーンで5分に一台行くのと、隣のレーンで、50台の車が行くのを比べてみれば分かります。運ぶ人数は同じだけど、そこでのエネルギーは20倍以上です。

 効率が全然違います。そのためにレーンを作って、高速に運べばいいです。何しろ、ガラガラで済みます。信号の制御も可能になります。

 ハブまでの運搬は、20Km範囲の電気式軽車両で十分です。家での駐車面積も10分の一になります。シェアにすれば、ゼロになります。そうすれば、新しい地域インフラが市民主体で作れます。従来の道路整備費用以下で十分です。そして、地域の住民で行えば、雇用にもなります。家から駐車場がなくなれば、花壇ができます。

 なぜ、こんな当たり前のことができないのか。なぜ、非効率と思わないから。車を所有しないと、生きていけないと思ってしまうのか。一日に1時間も乗らないのに。

著作権法とイノベーション

 日本の著作権法は権利者を保護することしか考えていない。

 使う方から考えたらどうなるのか。文化という観点から見たらどうなるのか。著作者も自分がちょっと付け加えただけです。ゼロから作ることはできない。ザナドゥー空間の枠内です。

 ユーザーに好意的な著作権法のもとで、アメリカはイノベーションしてきた。図書館もそれに関与してきた。著作権者を保護するのは、あくまでも、その人が発信するためのもので、儲けるためのものではない。特許にしても同じです。侵害するのではなく、シェアすることです。

 本来のシェアをここから始めればいい。30年前に、日本語変換の時にそう思いました。ATOKなどというものはシェアすればいい。そのために、シェアしていない企業、例えば、車メーカーがそれをマーケティングに使うことで、ユーザーに無償で渡していく。そこでは、集合知として、より多くの人が参画できる。日本語が最新になる。文化の基礎です。その意味ではフェアユースという名前のシェアです。

20年後の世界からタイムスリップ

 同じ会社でありながら、技術部門と販売部門には20年以上の差があります。20年後の世界から来た人間として、どうするかです。20年後の技術をそのまま使ってもダメです。ついてこれない。意思の力のもとで、何も考えていない人間に存在の力で生き抜けて行ってもしょうがない。

 彼らが変わってくるのを、待つところが大きいです。方向を示して、右往左往しているのをじっと待つことはつらいものです。

 今の自衛隊が戦国時代にトリップした時も、結局、同じです。同化するしかなくなる。あまりにも、周辺部分が未発達です。どこに鉱山があるとかは地図があればわかるけど、それはパラドックスの世界です。

Jのシステム設計

 Jを見ていると、システム設計がされていない。データーベース技術屋がいない。どれをメインにして、その周りをどう囲むのか。いかにシンプルにするのか。シンプルにしない限り、データベースは使えません。

 システム設計で一番重要なのは、ゼロから作るということです。それだけの能力を持つ人間がいるかどうかです。それと範囲です。社会まで含むのか、単にデータベース本体だけなのか。

スタバIさんからのメッセージ

 今日も明日もIさんが居ない。昼休みにスタバに行ったら、木曜日は朝から居るという言づけを伝えられた。まだ、先はながいですね。

 メールで直接、伝えてもらうと有難いけど、それだけは避けよう。お客様とスタッフの関係であることが重要です。

17世紀の哲学での様相

 17世紀の哲学で、偶然・必要と可能・不可能という様相もパラメーター選択ですでになされている。全て、必然であるとしたらというのは十分、考えられる。この地球・宇宙がそういうカタチになっているのを見れば、大きな意志が働いて、偶然はすべて必然につながっている。そうなると、今ある社会、この世界が最善であるということに帰結してしまう可能がある。

 太平洋戦争に持ち込まない歴史があったのかないのか、パラドックスでは証明されない。日本に原爆を使わないという歴史では、朝鮮戦争でソ連が参戦して、そこで、一方的な原爆が使われたのか?

 無数の可能性がある世界に対して、現実は一つしか存在しないというのは、本当にそうなのか。宇宙論からすると、それは別のマルチバースを作り出すことになります。

 17世紀なら、神の存在を使えるから、よかったけど、18世紀以降はそういうわけに言えなくなった。ニーチェじゃないけど、神は死んでいるから。そうなると、この世界は何なんだ。この世界は何かと、この宇宙は何かが同値になります。

 17世紀の哲学にも連続に関することが出てきています。連続体は部分を持たないモナドによって、現象として、認識される。肉体は連続であり、精神はディスクリートであるところから、それらを融合するアイデアである。

 ライプニッツの微分の世界から来たのでしょう。彼は連続性から無限小を作り出した。その数学的なアイデアが哲学に生きてきた。おかげで、底が抜けてしまった。

 今、トポロジーが哲学に反映されていないのは、それをとことん考えた人間が居ないからでしょう。