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豊田市図書館の22冊

318.6『シティプロモーション:地域創生とまちづくり』

369.3『現代危機管理論』現代の危機の諸相と対策

289.1『遙かなるブラジル』昭和移民日記抄

192.3『宗教改革者たちの信仰』

010.4『ポストデジタル時代の公共図書館』

209.6『世界の特別な1日』未来に残したい100の報道写真

596.63『ドイツパン大全』

188.82『日本人のこころの言葉 栄西』

007.64『デジカメ写真 整理&活用』

293.33『ロンドン歴史地名辞典』

159『人生に無駄な経験などひとつもない』「難有り」を「有難い」に変える「志」の力

A601『それぞれの地方創生』課題と展望--愛知・三河を中心に静岡・東京

410.22『シュメール人の数学』粘土板に刻まれた古の数学を読む

007.13『<弱いロボット>の思考』わたし・身体・コミュニケーション

331.85『大不平等』エレファントカーブが予測する未来

480.38『驚くべき世界の野生動物生態図鑑』

014.1『<本の世界>の見せ方』明定流コレクション形成論

338『FinTech大全』今、世界で起きている金融革命

383.8『世界の屋台メシ』

379.1『生涯学習/社会教育行政必携 平成30年版』

369.4『児童館の歴史と未来』児童館の実践概念に関する研究

013.1『認定司書のためてばこ』あなたのまちのスーパー司書
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第8章クルマ社会は配置

第8章クルマ社会は配置

 8章は配置です。それぞれの役割がダブっているので整理します。何が変わるのですか。商品が変わる。市民が主体になる。地域が自立する。そのために何が必要なのか。情報としてのインフラ、地域としてのインフラ。市民は地域に属するのではなく、配置です。属するという考え方は外しましょう。それは妄想です。

クルマ社会で配置の実験

 本来は、ここに家庭が出てくるはずです。地域・家庭・個人。最小単位というのは家庭ではない。ある時は個人であり、ある時は地域です。車も自立します。自立して、交通体系に入り込みます。そこで、いろいろな面で対等に競い合っていきます。

 情報共有とかインフラとか、新しい概念をもつものにしていく。これ自体も配置です。配置というのは、それぞれが主役であり、それぞれが頂点をもつ。

マックのバックスペースキー

 バックスペースキーだけで充分です。マックを始めたころを思い出します。Deleteキーに逆方向削除の機能はなかった。

 Deleteきーの余計な機能は、Windowsから出てきた。考えなくても済むようにシンプルにするというマックの考え方が好きだった。UNIXはボタンが二つだったけど、マックは一つだった。

 なかなか打てないものですね、直接入力を試みている、考える素材がないのと、ほとんど見えていない状態です、余計なことを考えずに入力しましょう。
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未唯空間見直し 7 生活

考える

 独りぼっち

  他者は存在しない
   ①理解されない
   ②理解することはない
   ③私の根本
   ④他者に関与しない

  独りの世界
   ①生活実感はない
   ②話し相手はいない
   ③独りに甘える
   ④先を考えない

  ロマンチスト
   ①北見枝幸を故郷に
   ②夜汽車で寄り添う
   ③瞑想の世界
   ④未唯がロマン

  未唯への手紙
   ①μが生まれた
   ②数学者を希望
   ③動物病院のナース
   ④全てを託す

 好奇心

  考えること
   ①歩きながら考える
   ②考える時間
   ③考えるのが商売
   ④考えることを考える

  言い切る
   ①思いを伝える
   ②アイデアでつなぐ
   ③考え抜く
   ④理解されない

  扉を開ける
   ①開けるための扉
   ②内なる原風景
   ③好奇心のまま
   ④全ジャンルが対象

  非日常性
   ①ロヴァニエミ
   ②天使が住むSFPL
   ③望めば叶う
   ④日常的な非日常

 時間

  放り込まれた
   ①時間を止めたい
   ②意趣返し
   ③大きな意思の力
   ④永遠回帰

  与えられた
   ①内なる時間
   ②自分の為に使う
   ③いい加減さ
   ④考えに集中

  時を超える
   ①読書が生活の基本
   ②処理している
   ③多読で得たもの
   ④準備された世界

  単調な生活
   ①内なる成長
   ②図書館に救い
   ③人間関係はいらない
   ④余分なものは余分

 ツール

  アナログ
   ①文房具
   ②雑記帳
   ③スケジュール
   ④ツールの進化

  デジタル
   ①カシオQV10A
   ②MacReaderJapan
   ③ネットに蓄積
   ④弱点を補強

  ハイブリッド
   ①アナログは手間
   ②デジタルで保管
   ③リテラシーは不要
   ④時代に先行

  超アナログ
   ①視力低下
   ②考える道具
   ③寝ながら考える
   ④私に提供されたモノ

存在する

 生まれてきた
  理由を知る
   ①思考を言葉に
   ②キーワード抽出
   ③<今>を表わす
   ④未唯空間に反映

  不安定な心
   ①似た考えの人
   ②哀しくなる存在
   ③エネルギーに転化
   ④最後まで考える

  意味を探る
   ①なぜ、居るのだろう
   ②あきらめない
   ③<今>を為す
   ④欲望を抑える

  日常を表現
   ①書き起こし
   ②ライフストーリー
   ③ライブラリ
   ④ネットに発信

 存在と無

  無の意識
   ①放り込まれた
   ②無がすべて
   ③独我論で行く
   ④存在の力

  究極
   ①端と核がつながる
   ②究極の行動
   ③日々の発見
   ④永遠回帰

  拠り所
   ①1000冊の雑記帳
   ②000冊の本棚
   ③10000項目のブログ
   ④6000項目の未唯空間

  ノマド

   ①超ノマド
   ②シンプルな生活
   ③知識を集約
   ④集中力と瞑想力

 四つの役割

  数学者
   ①20・0代は数学
   ②数学的思考
   ③理念に進化
   ④社会に展開

  社会学者
   ①40・50代は社会学
   ②社会に違和感
   ③市民主体社会
   ④社会変革プロセス

  歴史学者
   ①60・0代は歴史学
   ②未来から今を語る
   ③歴史哲学の変革
   ④変節点シナリオ

  未来学者
   ①役割を統合
   ②未来の姿
   ③預言の書
   ④他者の世界に残す

 私の世界

  内なる世界
   ①自分に違和感
   ②ゼロから考える
   ③承認は不要
   ④存在を求める

  非日常的
   ①土日は本の処理
   ②モチベーション
   ③他者と比較しない
   ④家のことはしない

  奥さんがいる
   ①歴史上の奥さん
   ②突破できない
   ③余計なことはしない
   ④奇跡の一年

  未唯が存在
   ①未唯(Ⅱ)が拠り所
   ②唯一であること
   ③幸せだけを願う
   ④内なる世界の存在

生活する

 スタイル

  ぎりぎり
   ①健康状態
   ②生活は外の世界
   ③最低限を維持
   ④行動しない

  日常生活
   ①生活パターン
   ②日々の生活
   ③人との関係
   ④お金の使い方

  見たいもの
   ①欧州の姿
   ②知って確認
   ③図書館調査
   ④意図された偶然

  先に逝く
   ①奥さんは魔女
   ②看病は要らない
   ③一人で生きる
   ④家族関係

 思いを記す

  雑記帳
   ①0年間の記録
   ②日々を反映
   ③自分のテーマ
   ④未唯空間を創出

  つぶやき
   ①ICレコーダー
   ②書き起こし
   ③未唯的な人に伝播
   ④自分を表現

  ブログ
   ①トレース可能
   ②忘れるために記録
   ③女性へメッセージ
   ④気づきの連鎖

  未唯空間に反映
   ①7+3ジャンル
   ②全てを表現
   ③項目の関係付け
   ④思考をまとめる

 家庭生活

  偶然に生きる
   ①蜘蛛の糸は切らない
   ②迷わずに進む
   ③答に辿り着く
   ④仕組まれている

  身近な課題
   ①具体的な提言
   ②環境問題に関心
   ③市民の立場
   ④NPOを活用

  家族制度
   ①家族の認識
   ②配置で考える
   ③人類の根本
   ④生活の知恵

  持続可能性
   ①社会変革
   ②家族から見直す
   ③内なる確認
   ④外なる提案

 規範

  情報共有
   ①数学を活用
   ②仕事での経験
   ③コミュニティ
   ④生活の変化

  リテラシー
   ①ネット活用
   ②知の生活
   ③思考につなげる
   ④情報まとめ

  絶対的存在
   ①未唯的存在
   ②一人で生きる
   ③干渉はしない
   ④未唯Ⅱに継承

  一人の生活
   ①奥さんは分からない
   ②私が居ない生活
   ③行動しない
   ④一人の習慣

生きる

 発信

  日々の蓄積
   ①ICレコーダー
   ②書き起こし
   ③全てを探る
   ④自分に残す

  感じる
   ①モノを感じる
   ②忘れるために
   ③意味を考える
   ④言葉をつくる

  トレース
   ①生きている証
   ②言い切るため
   ③思いは勇気
   ④思考を表わす

  今を見る
   ①数学の思考
   ②未来から今を見る
   ③歴史が動く
   ④女性に頼る

 規準

  孤立
   ①孤立を楽しむ
   ②本と語り合う
   ③才能ある女性
   ④与えられる

  啓示
   ①行動より考えよ
   ②歴史は変わる
   ③夢を持てば実現
   ④全てを知る

  配置
   ①組織から配置
   ②社会を見る目
   ③社会に還元
   ④未唯空間に構成

  問い
   ①自らは発しない
   ②未唯空間を開放
   ③問いに応える
   ④パートナーに継承

 他者

  数学で先行
   ①バラバラな現象
   ②数学という軸
   ③数学モデルを設定
   ④未来の仮説・実証

  干渉
   ①行動しない
   ②本のDNA提示
   ③他者に不干渉
   ④理解されない

  称える
   ①理念を示す
   ②書きおく
   ③社会の変革
   ④シナリオをつくる

  武器
   ①組織を使い切る
   ②成果は示す
   ③武器を磨く
   ④根底を変える

 独我論

  依存しない
   ①依存心
   ②私は私の世界
   ③言語の限界
   ④孤立した存在

  不安定な心
   ①宇宙に漂う
   ②忍耐が推進力
   ③止まると不安定
   ④どこでも行ける

  宇宙の旅人
   ①内なる世界
   ②つながらない
   ③誰からも見えない
   ④旅の途中

  無限次元空間
   ①宇宙は無限次元
   ②存在と無が共存
   ③サブ空間に生きる
   ④好き嫌いが基準

女性の世界

 もう一人の私

  自由に考える
   ①考えるは生きること
   ②生きるは考えること
   ③考えるに集中
   ④行動しない

  働き掛ける
   ①未唯宇宙を示す
   ②先を見ている
   ③若いこと
   ④行動力に期待

  対話する
   ①μとの対話
   ②他者の目線
   ③話し相手
   ④女性の笑顔

  日々の認識
   ①非連続性
   ②一日が一生
   ③心のままに
   ④何も為さない

 唯一の接点

  パートナー
   ①いつでも支援
   ②ハレーすい星
   ③愚痴・相談
   ④ジャンヌの世界

  支援する
   ①仕事の進め方
   ②方向を示す
   ③寄り添うこと
   ④先を見る姿勢

  アイデアを得る
   ①つながる瞬間
   ②組織の弱点
   ③未唯宇宙に反映
   ④他者の世界で試す

  根本を考える
   ①哲学で考える
   ②自分で考える
   ③何しろ考える
   ④ゼロから考える

 つながる

  女性の存在
   ①メールはトラウマ
   ②女性の笑顔
   ③女性の生き方
   ④心を開いて!

  楽しみ
   ①無を楽しむ
   ②つながる瞬間
   ③好き嫌いが基準
   ④自分のための時間

  変革への行動
   ①サファイア循環
   ②部分と全体
   ③思考と行動
   ④支援する心

  夢を叶える
   ①存在を賭ける
   ②偶然は味方
   ③夢を持てば、叶う
   ④女性が活きる

 生き方

  女性のすごさ
   ①茶道の発想
   ②システム思考
   ③多様な視点
   ④女性の独立

  本から得るもの
   ①図書館のプロ
   ②本はバラバラ
   ③本棚システム
   ④未唯宇宙に反映

  社会を変える
   ①生活者の意識
   ②企業を使いこなす
   ③自制の力
   ④アイデア勝負

  ソーシャルの活用
   ①ネット放送で拡散
   ②双方向コンテンツ
   ③メディアの進化
   ④支援する集まり

知の世界

 未唯空間

  生きる糧
   ①生活の中心
   ②考える時間
   ③ツールを使う
   ④スタバと図書館

  表現
   ①アウトライン
   ②パワーポイント
   ③文章表現
   ④内なる完結性

  論理性
   ①概要、項目、詳細
   ②文章の因数分解
   ③完結性を保証
   ④事象から空間構築

  社会に残す
   ①「論考」表現
   ②現象を折込
   ③私は存在しない
   ④社会の財産

 家族制度

  家族とは
   ①知るために行動
   ②偶然を活かす
   ③存続条件
   ④家族の意味

  未婚率
   ①自立する
   ②女と男
   ③少子化との関係
   ④結婚制度

  守るモノ
   ①人類の未来
   ②多次元表現
   ③多方面展開
   ④リアルな本

  制約する
   ①表現
   ②検索する
   ③コラボ
   ④ユニット

 知のインフラ

  図書館
   ①ヒュパティア
   ②知の入口
   ③電子書籍で進化
   ④新たな使命

  哲学
   ①カント純粋理性批判
   ②ヘーゲル歴史哲学
   ③論考・探求
   ④独我論の哲学

  数学
   ①時空間を汎用化
   ②点と近傍系
   ③内なる世界の構築
   ④先の世界の構造

  社会
   ①未来から思考
   ②預言者
   ③社会変革の道
   ④歴史をつくる

 知の未来

  サファイア社会
   ①女性が主役
   ②提案者
   ③支援者
   ④分化と統合

  2050年の社会
   ①未来を語る
   ②数学から提示
   ③未唯宇宙に託す
   ④内なる世界を投影

  知が主導
   ①女性を煽る社会
   ②忍耐強く待つ
   ③ゆっくりした変革
   ④大いなる意思

  歴史が変わる
   ①環境社会から始まる
   ②内から外へ表出
   ③内なる世界の歴史
   ④私の世界を反映

全てを知る

 <今>が全て

  <今>しかない
   ①私のためにある
   ②<今>の不思議
   ③準備された空間
   ④時空間の圧縮

  知りうる範囲
   ①一日は一日
   ②未唯宇宙の拡がり
   ③境界は作られる
   ④循環という圧縮

  大いなる意思
   ①放り込んだ奴
   ②つながる瞬間
   ③レポートを要求
   ④啓示による偶然

  用意されたもの
   ①多くの仕掛け
   ②内部から崩壊
   ③補完するツール
   ④タイミングは絶妙

 外なる世界

  身体は外
   ①視力低下
   ②前立腺肥大
   ③糖尿病
   ④悪くなる一方

  生活は外
   ①シンプルにする
   ②ブデジャー
   ③プロの生活
   ④偶然を生かす

  他者の生活
   ①気にならない
   ②全体としてみる
   ③理念を通す
   ④会社の救済条件

  私には関係ない
   ①見えない
   ②組織の倫理
   ③組織の弱点
   ④組織から圧力

 全てを表わす

  本
   ①新刊書22000冊
   ②歴史哲学を進化
   ③多様な意見
   ④読むは書くこと

  雑記帳
   ①0年間で1000冊
   ②未唯に伝えたい
   ③現象を捉える
   ④全ては書けない

  反映
   ①拘りと好き嫌い
   ②喪失感を転化
   ③いい加減さ
   ④独我論の生活

  考える
   ①生きること
   ②見識を展開
   ③考えれば分かる
   ④根源を知る

 未来を知る

  歴史を推敲
   ①多様な意見を受容
   ②全域に興味
   ③未唯宇宙に展開
   ④緩急な流れ

  未来の姿
   ①シェアが存続条件
   ②市民と超国家の融合
   ③環境社会が前提
   ④技術に未来はない

  変節点
   ①地域の現象を拡大
   ②大きな流れが起こる
   ③シナリオを示す
   ④他者の世界の出来事

  <今>に還る
   ①未来をまとめる
   ②未唯宇宙で裏付け
   ③人類に託す
   ④あとは見るだけ

存在の無

 新しい数学

  サファイア理論
   ①循環を定義
   ②環境社会を志向
   ③情報共有の意味
   ④未来方程式

  配置の考え
   ①点を配置
   ②位相を定義
   ③点が集合、集合が点
   ④未唯宇宙に拡大

  分化から統合
   ①部分は全体より大
   ②生まれてきた理由
   ③覚醒で全体に伝播
   ④個と全体の姿

  部分は全体
   ①超・独我論
   ②トポロジー論理
   ③無限次元空間
   ④歴史で思考実験

 社会を変革

  高度サービス
   ①サービス付加価値
   ②情報共有で協働
   ③企業存続条件
   ④イノベーション

  組織を変革
   ①組織を超える人
   ②依存する人を排除
   ③内から組織攻撃
   ④スタッフの覚醒

  市民を変革
   ①消費者から生活者
   ②静脈マーケティング
   ③教育の変革
   ④家庭に存在の力

  社会の再定義
   ①周縁から中核を攻撃
   ②組織を埋めつくす
   ③情報共有でウンマ
   ④地域が全体を支える

 歴史の分岐点

  日本の歴史
   ①明治維新で国民国家
   ②戦争で集団的浅慮
   ③クライシスで変革
   ④存続の力で再興

  時間コード
   ①未来の歴史を示す
   ②超圧縮コード
   ③分岐点をめざす
   ④預言から覚醒

  市民主体
   ①地政学の破綻
   ②国はバーチャル
   ③対立から融合
   ④新しい政治形態

  歴史の変革
   ①歴史は変わる
   ②市民の意識変革
   ③アラブ統合
   ④変革点は2050年

 ほんの一生

  存在の力を得た
   ①孤立と孤独
   ②意思の力は無力
   ③存在と無の融合
   ④生まれてきた理由

  内の世界から外延
   ①宇唯宇宙でシナリオ
   ②他者の世界に伝播
   ③問われれば、応える
   ④やるべき人

  何が分かったか
   ①変革時に存在
   ②トポロジー解釈
   ③答は事前に用意
   ④知ることが目的

  存在の無
   ①内の世界のロジック
   ②内と外の境界崩壊
   ③存在の無に向かう
   ④無為の世界
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OCR化した16冊

『ビジュアル数学全史』

 ヒュパティアの死 415年

 非ユークリッド幾何学 1829年

 群論 1932年

 リーマン予想 1859年

 ゲーデルの常理 1931年

 秘密結社ブルバキ 1935年

 ナッシュ均衡 1950年

 Mathematica 1988年

『社会科学の考え方』

 認識論

  存在論の2つの立場-一基礎づけ主義と反基礎づけ主義

  認識論のパラダイム--実証主義・批判的実在論・解釈主義

   実証主義

   解釈主義

   批判的実在論

  むすび

   客観性と主観性

   方法論の意義

   留意点

  読書案内

『ロシアの世紀末』

 ペテルブルク ネフスキー大通り

『世界史を創ったビジネスモデル』

 ローマ帝国モデルの現代的意義づけ

  いったん停滞した国が復活できる条件は?

   ローマは一度復活した

   分権と経済的自由が重要

   分権すればシステムは強靭になる

  EUとローマ帝国はどこが違うのかヮ

   イギリスがEUを離脱するのは、自由を侵害されたくないから

   巨大官僚組織のEUと分権のローマ

   イギリスの復活

  江戸幕藩体制とローマ帝国の共通点

   江戸時代の日本は、藩の連合体

   自由な経済体制で豪商が成長

   国でなく藩や村に帰属意識

  形式上の中央集権と実態上の蛸壷社会

   明治維新で中央集権国家に変質

   戦時経済体制による統制の導入

   建前と人々の意識の乖離

  異質を受け入れる勇気が国を強くする

   異質なものの包容が国を強めた

   日本は仲間内の社会

   移民や外資は拒否できない

 グーグルが見出した空前のフロンティア

  グーグルを成長させたビジネスモデル

  発明や情報から収入を得る方法

  所有地に金が発見されたら、あなたはどうする?

  売れない大発明をどう収益化

   モザイクの発明とネットスケープ

   無料で利用者を広げ、有料化

   ゼリーとブラウザはどこが違う?

  人類史上最高の成功広告モデル

   収入源がなかったグーグル

   収益モデルを求めての試行錯誤

   競争入札方式の導入

  グーグルの革命的広告モデル

   零細販売者のためのアドワーズ広告

   広告の効果が正確に分かる

   大企業と零細企業を同列に扱う

  誰もが広告媒体になれる時代

   アドセンス広告

   情報発信で収入を得られる

   「みんなの意見」は正しいか?

『ブラジルの人と社会』

 家族制度の展開

 植民地社会と家父長制家族の形成

 専制的な家父長の人間関係

 パレンテラとその機能

 社会的勢力としてのパレンテラ

 パレンテラと伝統的な社会問題

『近代ドイツの歴史とナショナリズム/マイノリティ』

 序章

  国民国家の現在と欧州連合(EU)

  ナショナリズムを越えて

 「はじめにナポレオンありき」

  プロイセン改革

  バイエルンにおける国民統合

  「ドイツ国民」を求めて

 ナチスの権力掌握から第二次世界大戦へ

  シンティ・ロマの迫害

  ホロコースト

  「被追放民」問題

『図書館100連発』

 館内に本の注文票を設置

 書店売れ筋も紹介

 図書館システム座談会

『地方自治の再発見』

 混迷する世界と資本主義のゆくえ--超資本主義からポスト資本主義ヘ--

 はじめに

 ヨーロッパはどこへ?

 「資本主義」はどこへ?

『コミュニティ/スクール入門』

 日本を取り巻く状況

 社会の状況

  急激な少子・高齢化、人口減少社会

  グローバル化の進展

  雇用環境の変容、働く母親は過去最多

  格差の再生産・固定化

  地域社会・家族の変容

  地域コミュニティの再構築

 将来予測

  20年後の仕事の65%は、今は存在しない仕事に就く

  今後10~20年程度で、47%の仕事が自動化に

  教育も変わらなければならない

 今後の教育のあり方

『サインはもっと自由につくる』

 サインの前に--開館しても変えられる! 棚のリニューアル大作戦

 リニューアルが必要な理由のあれこれ

 スタート前に分析 今の棚の問題点に向き合ってみる

 あらためて考える、NDCの順列で並べるとどうなるのか

 私たちのツール、NDCのこと

 棚をリセット、配架の工夫① 6類を組み替えてみた

 棚をリセット、配架の工夫② 別置をつくる

 棚をリセット、配架の工夫③ コーナーをつくる

 配架で迷子にならないための別置のコツ

 探しやすさを求めて① 動線をよくする

 探しやすさを求めて② 回遊をうながす

 ニューアルしたらこうなった、秦荘図書館

 面出しは奥深い、表紙を見せる技術

 面出しはもっと奥深い、陳列から伝わること

『世界の地方創生』

 スタートアップは辺境に産まれる

  辺境から生まれる新しい時代

  スタートアップは辺境から

  辺境に生まれる観光の新潮流

  辺境の森林資源を活用する

  辺境に見る文化の多様性

  グローバリズムからローカリズムヘ

『宅配がなくなる日』

 はじめに

 空間シェアリングと時間価値

  カラオケボックスでカラオケを歌わない人々

  止まっている車は最高のオフィス

  時間と空間使用のロングテール

  空間シェアリングの高度化は東京が有利

『躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア』

 アマゾンによる書店の再定義

『絶望を生きる哲学』

 存在の謎

  自分は、どこにもない

  自分の命は誰のものか

  なぜ「ない」ものが怖いのか

  当たり前の不思議

  見たいものしか見えない

  疑うことと信じること

  誰でもない我々

  心は人間を超えている

  死の豊かさ

  出会えたことの奇跡

 死に方上手

  究極の死に方上手

  死は向こうから来る

  死は存在するか

  年をとる醍醐味

  死んでも続く楽しみ

  人生は終わらない

  哲学は死の学び

  覚めて見る夢

『西洋の没落』

 緒論

 問題

 歴史は誰のためにあるのか

 エジプト的人間と西洋的人間と。歴史的

 世界史とは何か

 歴史的相対論

 ゲーテの方法は唯一の歴史的方法

 ギリシャ・ローマの歴史像の一面的解釈

 文明の問題

 終末としての帝国主義

 根本思想の範囲

 世界史の形態学と哲学との関係

 最後の課題

 本書の成立について

『都道府県Data Book』

 茨城県

 山梨県

 愛知

 富山県

『現代思想の名著30』

 現象学・実存主義

 フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(原著刊行年 一九三六)--「生活世界」から捉えなおす

 ハイデガー『存在と時間』(原著刊行年 一九二七)--現代思想の金字塔

 サルトル『存在と無』(原著刊行年 一九四三)--「自己意識」めぐる葛藤

 メルロ=ポシティ『知覚の現象学』(原著刊行年 一九四五)--「身体」と「世界」のつながり

 レヴィナス『全体性と無限』(原著刊行年 一九六一)--倫理の可能性
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ハイデガー『存在と時間』--現代思想の金字塔

『現代思想の名著30』より 現象学・実存主義 ハイデガー『存在と時間』(原著刊行年 一九二七)--現代思想の金字塔

二十世紀の哲学者の中で最も大きな影響力を及ぼしたのは誰か、と専門的な哲学研究者たちに尋ねたら、圧倒的多数が、ハイデガーと答えるだろう。レヴィナス、フーコー、ドゥルーズ、デリダを中心に展開した、一九六〇年代後半以降のフランスの現代思想は、ハイデガーの影響なしには考えられないし、戦後ドイツの社会思想をリードしたフランクフルト学派は、ドイツ思想の根底に流れるハイデガー的なものへの対抗を自らの軸に据えてきた。アーレントを介しての政治哲学への影響や、ローティキドレイファスを介しての英米の分析哲学への間接的な影響なども視野に入れると、現代思想はハイデガーを中心に展開している、と言っても過言ではない。その彼の影響力を決定的にしたのが、彼の処女作でもある『存在と時間』である。

『存在と時間』は、そのタイトルが示しているように、「存在」と「時間」の関係を解明することを試みた。もう少し詳しく言うと、「時間」という視点から存在論を再構築することを試みた著作である。「『存在する』とはどういうことか?」という問いは、哲学にとって最も基本的で、全ての考察の起点になるはずだが、あまりにも抽象的すぎて、どう手を付けたらいいのか分からないということがあって、なかなか本格的に議論されてこなかった。中世においては、キリスト教神学における神の創造をめぐる教説と絡めて論じられたが、キリスト教の影響が弱まり、理性的主体としての自我の〝存在〟を起点に考えることが常識になった近代では、捉えどころのない「存在」それ自体をめぐる問いは敬遠され、非合理的な過去の遺物扱いされるようになった。

ハイデガーは、従来の存在論が、「存在」についての問いを掘り下げることができなかったのは、私たちの存在理解に必然的に含まれているはずの「時間性」という要素を無視するか、(空間的物質性に比べて)二次的な位置付けしか与えていなかふたためではないかと示唆する。そのうえで、自らが「今、ここ」に現に存在することを自覚し、時として自らの存在に対する問いを発する特殊な存在者である「私」(=現存在)の特殊な存在性格に改めて注意を向ける--動物は、自らの存在に関する問いを発しない。ハイデガーは、「現存在」が自らの「存在」をどのように了解しているか、私たちの日常的な経験に即して(という体で)議論を進めていき、私たちの自己理解や他者や諸事物との関わりにおいて「時間」の果たしている役割を徐々に明らかにしていく。

↑「主体/客体」以前の意識

 ハイデガーの議論の進め方において重要なのは、現存在の「実存」としての側面である。「実存」とは、文字通り、現実の存在のことである。従来の哲学は、「人間は理性的動物である」というように、まず、人間を含む、あらゆる存在者の「本質」を予め規定したうえで、それに基づいて議論を展開してきた。デカルト以降の近代哲学は、精神である主体が、自らの目的に即して、(自らの身体を含む)物質的な客体に自発的に関心を持ち、認識し、利用するという二項図式を前提にしてきた。

 しかしハイデガーに言わせれば、そうした「主体/客体」関係は、人為的に構築された〝本質〟にすぎない。私たちは日常において、主体と客体の区別を意識する以前に既に周囲の事物や他の人間たちと(無自覚的に)関わりを持っており、その関わりの中で自己の在り方が現実的に規定されている。私たちは、日々の生活で、時計、電話、パソコン、筆記用具、服などを、あまり自覚することなく手に取って利用し、周囲の人に対して自然と目くばせしたり、距離を取ったり、何となく語りかけたりしている。それらの動作のほとんどは、私たちが意識する前に、物理的・社会的環境との関係でほぼ自動的に実行される。自分の意識だけで、自分の在り方を左右できるわけではない。かといって、自分に固有の環境世界に生まれてから死ぬまで縛り付けられている動物とは違って、他の存在者に対して自らの関わりを自覚的に捉え直すことができるし、かつ、そうせざるを得ない。そうした人間特有の「実存」を、(イデガーは「世界内存在」と呼ぶ。

 私たちは気が付いた時には、この「世界」の中に(自分の意志とは関係なく)投げ込まれて、周囲の人間や事物と一定の関わりをしている自己を見出す。しかし、そのことに気が付くと同時に、今度は、そうした自分の現状をそのまま受け入れるか、あるいは、それに挑戦して変容させようとするのか、という選択に迫られていることにも気が付く。私は、たまたま日本人の男性として生まれたが、その事実を受動的に受け入れ、そのアイデンテゴアィを守っていくのか、それとは異なるより自分に適したと思われるアイデンティティを求めるのかを選択しなければならない。「世界内存在」としての私たちの「実存」は、受動的な被投性と、能動的な投企の間で揺れ動く不安定な状態にある。

 その不安定さの中で、私たちは、自己の存在の根拠に対して「不安」を抱く。その「不安」が契機となって、私たち現存在は、自己の存在に対して絶えず、「気遣い」を抱き続ける。この根源的な「気遣い」に基づいて、他者に対する顧慮や諸事物に対する配慮が生じるのである。この自己に対する「気遣い」は、時間の中で現れてくる。何故なら、私たちが気遣い、最終的に選び取る「自己」というのは、現に客観的に存在する自己ではなく、自己の「可能性」、あるいはこれから将来(到来)すべき自己だからである。この将来の自己に対する「気遣い」との関係で、現在、あるいは過去の自己に対する気遣いも方向付けられる。これまでの自己、今ある自己を深く知ることによって、将来の自己がどうあるべきかという見通しが形成される。そうした自己にとっての、「将来」-「現在」-「既在」の統一体が「時間性」である。

↑現在の生を解明すること

 「時間性」に即して自己に固有の在り方を「気遣う」のが、現存在の「本来的」な実存であるが、私たちの多くは日々の生活において、自分自身が自分の「実存」に関してどのような選択をしているか明確に自覚しておらず、世の中に何となく合わせて生きている。そうした状態をハイデガーは「ヒト」と呼ぶ。「ヒト」というのは、日本語で、「人が見ている」とか「人に聞かれたら恥ずかしい」と言う場合のょうに、社会を代表する不特定で、脱個性化した〝誰か〟のことである。ドイツ語には、これにほぼ相当する〈man〉という不定代名詞がある。〈das Man〉は、〈man〉を名詞化した、ハイデガーの造語である。

 「ヒト」と同調している現存在は、自らに固有の「実存」と本来的な関わりを持つことができず、機械的に単調に流れていく「非本来的」な時間の中で生きている。

 「ヒト」化した現存在が本来的な自己に向き合う契機となるのは、「不安」、特に自己の「死」に対する不安である。「死」という自らの「終わり」を見据えれば、各現存在は、自分自身が自分の生全体にどのような「目的内乱の」を与えるか決めねばならない立場にあることに気付かされる。積極的に意味を与えなかったら、自分の生そのものが無駄になるかもしれない。無論、自分で意味付けしようとしても、その通りに生きられる保証はなく、やはり全てが無に帰する可能性は排除できない。

 だからこそ、「ヒト」は「死」を直視することを避ける。死はいずれ来るがずっと先のことだろうと自分に言い聞かせて、自己の生に対して「責め」を負う「決意」を先送りにし続ける。そうした「ヒト」の閉鎖性を脱して、「終わり」としての「死」を見据えながら、自らの「運命」を選択すべく決意している状態を、「先駆的決意性」と呼ぶ。「先駆的決意性」によって、現存在は、自らにとっての本来的な時間性を生きることができるようになる。

 ただ、「先駆的決意性」によって自らの「運命」を選ぶといっても、全くゼロから選べるわけではない。各現存在は、何らかの共同体の中に生まれつき、その中でアイデンティティを形成しているがゆえに、そこに属する他の現存在だちと歴史的運命(歴運)を共有している。各現存在は、「歴運」と関連付けながら、自らのこれまでの在り方(既在)を捉え直し、どういう「運命」を選び取るのか「決意」しなければならない。「歴運」という観点から、現存在の生を解明することが哲学にとって重要な課題となる。

 このようにしてハイデガーは、「現存在」の「実存」を時間の中で捉える斬新な方法論を提示するが、「存在」それ自体の構成に「時間」がどう関わっているのか、という肝心の問いは、刊行された『存在と時間』の中ではほとんど手が付けられていない。(イデガーの当初の予定では、既刊の『存在と時間』は前半部であり、新しい存在論を提示するという本題は後半部で展開されるぱずだったが、理論的な困難のためか、後半部は公刊されることがなかふた。この後半部がどうなる予定であったのか、それが三〇年代半ば以降、つまりナチスに接近して以降のハイデガーの存在論や詩論とどういう関係にあるのかは、(イデガー研究の枠を超えて、現代思想全体にとって大きな関心事とたふている。
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茨城・山梨・愛知・富山の比較

『都道府県Data Book』より

茨城が一番

 飲料の購入金額

  茨城県 62,176円(1位)

  山梨県 53.178円(10位)

  愛知県 45,004円(43位)

  富山県 49,975円(25位)

 書籍雑誌支出金額

  茨城県 17,433円(1位)

  山梨県 11,949円(21位)

  愛知県 13,703円(8位)

  富山県 11,675円(24位)

山梨が一番

 食事に使う時間

  茨城県 101分(10位)

  山梨県 107分(1位)

  愛知県  96分(36位)

  富山県  95分(43位)

 公民館数

  茨城県  9.2施設/10万人(34位)

  山梨県 58.6施設/10万人(1位)

  愛知県  5.2施設/10万人(42位)

  富山県 28.3施設/10万人(9位)

 図書館数

  茨城県 2.2施設/10万人(42位)

  山梨県 6.6施設/10万人(1位)

  愛知県 1.3施設/10万人(46位)

  富山県 5.5施設/10万人(3位)

愛知が一番

 ゴルフをする人の割合

  茨城県 10.1%(3位)

  山梨県  9.6%(5位)

  愛知県 10.4%(1位)

  富山県  6.4%(30位)

 勤続年数

  茨城県 12.6年(8位)

  山梨県 11.6年(33位)

  愛知県 12.9年(1位)

  富山県 12.9年(1位)

富山が一番

 学校給食支出金額

  茨城県 13,889円(10位)

  山梨県 11.503円(20位)

  愛知県  8,024円(38位)

  富山県 17,967円(1位)

 旅行に行く人の割合

  茨城県 39.3%(31位)

  山梨県 46.0%(16位)

  愛知県 50.6%(3位)

  富山県 51.5%(1位)

 愛知

  茨城県 119,503円(16位)

  山梨県 119.538円(14位)

  愛知県 119,166円(17位)

  富山県 134,580円(1位)

 勤続年数

  茨城県 12.6年(8位)

  山梨県 11.6年(33位)

  愛知県 12.9年(1位)

  富山県 12.9年(1位)
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『西洋の没落』の成立について

『西洋の没落』より

最後に、個人的な心覚えを加えることを許されたい。一九一一年に自分は、現代の若干の政治現象と未来におよぼすその帰結とについて、もっと広い視野から何かをまとめようと企てた。当時、歴史的危機は、第一次世界大戦という、すでに不可避的となった形を取って間近に迫っていた。そこで問題は、この大戦を過去の数世紀--数十年ではなく--の精神によって理解することであった。最初の小さい著作に従事しているうち確信がわきあがってきた。すなわち、この時期を真に了解するには基礎となる範囲を非常に広く取らなければならないということ、その結果のより深いあらゆる必然性を放棄しようとしない限りは、この種の探究の対象を一つの時期に、またその時期の政治的な事実に制限したり、これを実用的な考察の枠のなかに止めたり、純粋に形而上的な、最も超越的な観察さえも放棄したりすることは、まったく不可能だということ、この確信である。明らかとなったことは、一つの政治問題というものは政治自身からは理解され得ないということ、また深い奥底に活動している本質的特徴かしばしば芸術の分野においてだけ--その上、ずっと縁の遠い科学思想と、純然たる哲学的思想との形をとって具体的に現われるということ、これである。十九世紀は二つの強力な遠くにまで見える出来事--その一つは、フランス革命とナポレオンとによって、百年間にわたって西欧の現実の像を決定した出来事であり、もう一つは、ますます加速度的に近づいてきた、少なくとも同じに重大な出来事である。--の間の緊張した平和の時期である。この十九世紀末葉の政治的社会的分析さえも、結局、存在のあらゆる大問題の全範囲を含まない限り、おこない難いことかわかった。それは歴史的な世界像においても、自然的な世界像においても、そのなかにすべての根本的な傾向の全体を体現していないものは二つもないからである。そこで本来の主題は、非常に拡大されてきた。無数の予想外な大部分は全然新しい問題と関連とが湧きあがってきた。最後に、完全にはっきりしたことは、歴史の一断片でも、世界史一般の秘密か、より正確にいえば、規則的な構造を有する有機的統一体としての高度人類の歴史の秘密か明らかにされない限り、ほんとうに明らかにされたとは言い得ないということである。そうしてこのことでさえも、今まで少しもなされたことかなかったのである。

自分は、現代をー近づきつっあった第一次大戦を--全然違った光で見た。歴史家は、国民感情や、個人の影響や、経済的傾向に基づく偶然的事実に、ある政治的な、あるいは社会的な原因結果的公式を当てはめて、それに統一と事柄の必然性という外形を与えるが、この第一次大戦はもはやこういう偶然的な事実の一度だけの状勢ではなく、歴史の一転換期の型であった。この転換期は、正確に限定されうる範囲を持つ大きな歴史的有機体の中で、一つの生涯として、数百年以前から予定されていた位置を占めていたのである。この大きな危機の特徴を示すものは、無数の非常に情熱的な疑問と見解とである。それらは今日、数千の書物や意見となって出ているかまとまりもなく、パラパラで、専門分野の狭い立場からのものであるため、刺激させ、落胆させ、紛乱させはするか、解放することはできなかった。これらの疑問は認められるのであるか、それらの同一性は看過されている。自分は、形式と内容、線と空間、図画と色彩、様式の概念、印象主義、ヴァグナー音楽の意義などに関する論争の基礎である芸術問題を挙げるか、その芸術問題は、その根本的意義において、全然理解されなかったものである。また自分は、芸術の衰退、科学の価値に対する疑惑の増大、農村に対する世界都市の勝利から生ずる無産児・離村等の重大問題、浮動している第四階級の社会的位置、唯物論・社会主義・議会制度の危機、国家における個人の位置、私有財産問題とそれに伴う結婚問題を挙げる。上べからいうと、まったく異なる分野に属するものとして、神話と信仰とについて、芸術・宗教・思想の起原についての大量な民族心理的著作を挙げる。これらの著作はもはや観念的に取り扱われないで厳密に形態学的に取り扱われたものである。--これらの問題はすべて今まで決して十分明瞭に意識に浮かんでは来なかった歴史一般の一つの謎を目標としていた。ここにあったものは無数の問題ではなく、いつも同一の問題であった。ここでは誰もそうだとは予感していたか、しかしその立場か狭溢なために、ただ一つである包括的な解決を発見しなかった。その解決はニーチエ以来、漠然としてではあるか、あることはあったのである。ニーチエはすでにあらゆる決定的な問題を手にしていたか、ロマン主義者として、厳しい現実を直視することをあえてしなかったのである。

しかし、その中にこそこの確定的な説の深い必然が存しているのである。それは来なければならなかった説であり、そうしてこの時期だけにくることができた説である。それは現存している思想と著作とを攻撃するものではない。むしろ過去数代にわたって探究され、なしとげられたことをすべて確証するものである。この懐疑主義は、あらゆる個々の専門分野にわたって、その意図かどうであろうと、真の生きた傾向として存するものの全内容を明らかにするのである。

だがとくに、最後に残ったものは歴史の本質を把握することのできる対立である。すなわち歴史と自然との対立である。繰り返していうが、人間は世界の要素および担持者として、ただ自然の一員であるばかりでなく、また歴史の一員でもある。歴史とは、自然と異なる秩序と異なる内容とからなる第二の宇宙であるか、形而上学はすべて第一の宇宙のためを図り、この第二の宇宙をないかしろにしていたのである。自分が、まずわれわれの世界意識のこの根本問題について省察したのは、現代の歴史家か感覚的に把握し得る出来事、すなわち成ったことを手探りして、それでもってすでに歴史、起こること、成ること自体を理解したと信じているのを観たからである。こういうことは、ただ理性的に認識するものすべての有する偏見であって、直観する者には存しないのである。この偏見は、すでに偉大なエレア派をして、認識する者にとっては、成ることは存在しない、有ること(成ったこと)かあるのみだと主張して困らせた、その偏見である。言葉を換えていうと、歴史は物理学者の客観的意識において自然と見られ、それにしたがって取り扱われたのである。自然研究者の習慣を模倣することか自慢となった。そこで時には、ゴシックとは、イスラムとは、ギリジャーローマのポリスとは、何であるかという疑問は起きても、一つの生きたもののこの象徴か、なにゆえにその時に、そこで、この形式をとって、この期間中に、現われなければならなかったかという疑問は起きたことはなかったのである。どの現象も、一つの形而上学的謎を出しているということ。それか決してどうでもいい時に現われるものではないということ。無機的な、自然法則的な関係とは別に、どんな種の生きた関係か世界像-―これは人間全体の放射であって、カソトの考えるように、ただ認識する人間だけの放射ではない1-のなかに存しているかをさらに調べなければならないということ。一つの現象か悟性にとっての事実だけでなく、魂の表現でもあり、ただ対象であるばかりでなく、象徴でもあるということ。その上、それか宗教的および芸術的の最高の創造から日常生活の些細なことにいたるまでそうであるということ。これは哲学的にはまったく新しいことであった。

こうして自分は大掛かりな、完全な内的に必然な解決を目の前にはっきりと見たのである。それは見出さるべきであって、今日まで見出されなかった唯一の原則に帰せられるべき解決である。この原則こそ青年時代から自分につきまとい、自分をひきつけていたものであり、そうして自分がその存在を感じ、課題として感じていたにもかかわらずこれを把握することができなかったがために、自分を苦しめたものである。それで本書は、新しい世界像の一時的な表現として、やや偶然的な動機から生まれたのである。それは最初の試みに伴う欠点はすべて持っているし、不完全であり、矛盾のあることはもとよりである。これは自分自身のよく知るところである。それにもかかわらず本書か二つの思想を、否定しえないまでに形づくっていることは、自分の確信するところである。その思想は、もうI度いうが、ひとたび述べられるや否や、決して論駁されないであろう。

したがって、より狭い主題は、今日、全地球上に広かっている西欧文化の没落の分析である。しかし目的は二つの哲学の展開であり、世界史の比較形態学という、この哲学に独特な、ここで検討されるべき方法の展開である。本書は当然の結果として二部にわかれる。第一部「形態と現実」は大きな諸文化の形態語から出発し、その起原の最も深い根源に到達しようと試み、こうして一つの象徴主義の基礎を得るのである。第二部「世界史的展望」は現実生活の事実から出発し、高度人類の歴史的実践から歴史的経験の精髄を得ようと試み、これに基づいてわれわれの未来を形成しようとするのである。
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統一化と過疎化から家族制度ができた

マウスの「生ちゃん」を使い始めた

 アマゾンを使っていると、バッテリーは他っておいても大丈夫の感覚になる、その感覚でマウスの「生ちゃん」せ」に接していたら、バッテリーが空になっていた。せっかく、持ってきたのに、使えない。モノを持つことは悩みを持つことになる。マウスではちょこっとしたことがトラブルになる。スタバのネット環境につなぐのはやめておきます。

 自分のものでなく、シェアでは使うことに集中できる。それもシェアの利点に挙げておきます。

 マウス「生ちゃん」の特徴はタブレットタイプでインスピレーションができることです。今までのように、テキスト変換しなくても、そのまま読めるし、直すこともできます。この環境がどの程度安定なのかは不明です。タブレットほどの安定が欲しい。恐る恐るつなげていきましょう

 「F」と「生ちゃん」をつなぐ「Work」ファイルに限定させましょう。かって、家と会社のPCを同機種にしてつないだように、コンテンツで連携させましょう。「生ちゃん」単体で感想をインスピレーションで入力することも試そう。固定した情報とデータベースは「F」にもたせる。これらもあくまでも中間です。読むこととその分類、そして、新しい創造。

 キーボードとマウスを別々にして、全て「生ちゃん」でやってしまいましょう。打つときはCTRLキーです。

統一化と過疎化から家族制度ができた

 一般徴兵制度は国家に対する不可欠な役割をはたした。視野が拡がった。そして、国家に忠誠を誓った。ドイツではバイエルンという地域から始まった。

 統一化と過疎化で家族制度は一気に崩壊した。家族制度は変更の途中にある。偶々から必然に変わるキッカケ。




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池田晶子さんの「存在の謎」

『絶望を生きる哲学』より ⇒ 池田晶子さんの重要なコンセプトが抜か落ちている。それは私(我々?)が「宇宙の旅人」であるということ。そして、「生きることは考えること」「考えることは生きること」

自分は、どこにもない

 「自分」というのは、名前でなければ、身分でもない。体でなければ、心でもない。ないないづくしで、どこにもない。それが「自分」というものだけど、だからといって、自分など「ない」というのでもない。なぜって、自分など「ない」と言っているその自分が、まさにそこに「ある」からだ。ないけれどもある、あるけれどもない、それが「自分」というものの正体、その存在の仕方の不思議さなんだ。何を「自分」と思うかで、その人の自分は決まっているというのも、この意味だ。

自分の命は誰のものか

 普通は人は、自分は自分だ、自分の命は自分のものだと思っている。だから、自分の生きたいように生きてなぜ悪いという理屈になる。

 自分の命は自分のものだ。本当にそうだろうか。誰が自分で命を創ったか。両親ではない。両親の命は誰が創ったか。命は誰が創ったのか。

 よく考えると、命というものは、自分のものではないどころか、誰が創ったのかもわからない、おそろしく不思議なものである。言わば、自分が人生を生きているのではなく、その何かがこの自分を生きているといったものである。ひょっとしたら、自分というのは、単に生まれてから死ぬまでのことではないのかもしれない。

 こういった感覚、この不思議の感覚に気づかせる以外に、子供に善悪を敗えることは不可能である。

なぜ「ない」ものが怖いのか

 生死の不思議とは、実は、「ある」と「ない」の不思議なんだ。人は、「死」という言い方で、「無」ということを言いたいんだ。でも、これは本当におかしなことなんだ。「無」ということは、「ない」ということだね。「無」とは、「ない」ということだね。無は、ないから、無なんだね。それなら、死は、「ある」のだろうか。「ない」が、「ある」のだろうか。死は、どこに、あるのだろうか。死とはいったい何なのだろうか。

 君は、たぶん、死ぬのを怖いと思っているだろう。死んだら何にもなくなるんじやないかって。でも、何にもなくなるということは「ない」はずだ。なぜって、「ない」ということは、「ない」からだ。じやあ、なぜ、「ない」ものが怖いんだろう。ないものを怖がって生きるなんて、何か変だと思わないか。

当たり前の不思議

 この世には「科学では解明できない」不思議が存在する、目には見えない世界がある、そのことが不思議だと言うのなら、自分というものが目に見えたことがあるでしょうか。自分がそれであるところの精神そのものは、決して目には見えないけれども明らかに存在している。本当に不思議なのは、まさにこの「自分が存在する」という、このことの方なのです。今ここに存在するこの「自分」というもの、これはいったい何なのか。この当たり前の不思議に驚かないから、当たり前でないもの、幽霊だの前世だのに驚くことになるのです。

見たいものしか見えない

 人は誰も自分の見たいものしか見ることができない。科学を好む者は科学により、オカルトを好む者はオカルトにより。その意味で誰も自分の「偏見」により世界を見ている。そのことを自覚するなら、自分の「偏見」もまた自覚されるはずである。自らの偏見を注意深く除去しつつ、したがっていかなる考えをも排除せず、慎重に思索を進めてゆくのは、ただただ「真実」を知りたいためだ。そうでなければ、何のための「知る」という行為であるか。

疑うことと信じること

 疑うことのできる者だけが、信じることができる、もしくはその逆。われわれの常識とは賢いもので、疑うために疑い、信じるために信じるという精神の動き方を認めない。神の存在など信じない、そう息巻く者とて、大地の存在や明日の世界の存続を疑っているわけではない。もしそうなら、彼は一日とて生活できるはずがない。

 疑いの果てに信じたデカルトが、世間に帰還して見たものは、彼のすなわちわれわれの常識が、いかに物事をあるようにあらしめているかということではなかったろうか。

誰でもない我々

 普通には、人は、「その人」というのを、その人の出自のことだと思っている。人は、その人が誰でもないということが、不気味である。裏返し、自分が誰でもないということが、恐ろしい。だから、自分が誰かであることを、その出自や記憶に懸命に求めるように、誰だかわからないその人の出自や記憶を、執拗に求めるのである。そうして出来あがっているのが、すなわち社会である。社会とは、本来は誰でもないところの我々が、誰かであるかのようにして暮らしている場所である。

 ふと思う。どうだろう、人類規模の記憶喪失。我々はどんなに自由であるか。自由を他人に求めることで、我々は誤るのである。人は言う、「自分の自由」。そうではない。本当の自由とは、「自分からの」自由である。自分が誰かであることを、何かに求めるのをやめることだ。

心は人間を超えている

 我々は我々の考え、すなわち「心」の外に出ることはできない。

 通常の我々は、我々の中に心というものがあり、それがイメージを生んでいるのだと思っている。しかし、イメージを支点とし、イメージの側から事象を見るなら、イメージこそ現実であり、心の中に我々が存在しているという存在のからくりに、気づいて驚くはずである。心の方こそが、我々の現実すなわち「我々」を生み出している、あの世も死者も、したがってこの世も生者も、世界としての心が生み出している現実なのだと気づくなら、今や「我々」とは、どのような発語であり得るだろうか。「心」は「人間」を超えているのだ。

死の豊かさ

 すべての人は、自身の死を意識した瞬間に、等しく哲学の可能性に開かれているのだ。「死というこの現象の豊かで錯綜した構造」(ハイデガー)と言う。「死の豊かさ」とは、これを思索する者の実感である。自分自身の死、その不可能性。翻って、いま在るとはどういうことか、広げて、存在するとはどういうことか、立ち止まり、世界は存在している、究極の問い、何が存在しているのか--!

 問いを問いつつ、巻き込むことで巻き込まれ、一点、「死」に気づくことから立ち上がる思索は、死を越え生を包み、生死の区別の向こう、「人間」すら越えて広がるのである。広がりつつ、しかしここにいるのである。謎を思索することで、思索自体が謎と化す。今さら「私」とは誰であり得るのか。

出会えたことの奇跡

 親子、夫婦、友人同士、生まれてくるものは必ず死ぬのだから、出会ったものは必ず別れます。生まれるということは、すなわち死ぬということであり、出会うということは、すなわち別れるということです。

 どうして存在するかわからない宇宙が、どうしてか存在し、そこで我々が生まれたり死んだりしているということは、とんでもないこと、正当に奇跡的なことなのです。人と人とが出会うということは、本当に奇跡的なことなのです。

 存在が存在し、すべては御縁でつながっているのだから、別れることを恐れるより、出会えたことの僥倖を味わいたいと、私は(誰は?)思うものです。
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アマゾンによる書店の再定義

『躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア』より

オンライン・ツー・オフライン(Online to Offline)、インターネットや携帯で注文を取るeコマースも最終的には地上の配送業者がユーザに配達しなければビジネスは完結しないということだ。だがその程度の話であればデジタル化とインターネット革命の拡張ということにはならない。

これまでのデジタルコンテンツの販売であればアップルの iTunes Story や、グーグルプレイのどちらから買うか程度の話で済む。ところがアマゾンなどのeコマースの専業事業者は地上の配送事業者を使ってリアルの大規模小売店との厳しい競争に乗り出したのだ。

僕は2016年夏、アメリカのシアトルにあるアマソン本社を訪ねた。

アマゾンはシアトルを代表する企業に成長していて中心街に25本の巨大なビルを一斉に建設中だった。雇用は3万人を超えるという。ITで世界戦略を立てるその中枢にしようとするダイナミズムを実感した。

同日、もう一つの目的である話題のアマソンストアに立ち寄った。市内の富裕層を対象にした雰囲気が漂うモール内の300坪程度の書店だ。1000坪以上の大型書店が全米で展開されている今日、規模からいえば驚くほどではない。しかしアマゾンがネットのeコマースで培ったノウハウが凝縮した全く新しいタイプの店頭を提案している。アマゾンにとっては300坪だから意味があるのかもしれない。全点が平積みだ。手の届かない高さの棚だけがこれまでの書店と同じ背表紙展示になっている。平積みされている本には舌のような形の紙が吊るされ一点一点アマソンユーザの評価が書かれている。店内の中央にはアマゾン自慢の音声機能が付いたスピーカー「エコー」が据え付けられており顧客がほしい本を問いかけると店内の配架場所を答えてくれる。本を雑然と陳列することで生まれる「本を探す楽しみ」の代わりに欲しい本がすぐに見つかるように利便性を追求していわば「書店のデジタル化」を実現している。

僕はこれは未来型の「スマートストア」を先取りしていると直感した。

小売店もAIを駆使したデジタル書店にする。アマゾンらしい発想だ。

その見学の興奮が冷めやらぬ僕の前をアマソンフレッシュと書かれた生野菜を直接注文主に届ける宅配便が走り去った。アマゾンがシアトルの住民と本から生鮮食品の野菜まで共生関係を保つ様を目の当たりにした。

アマゾンは従来出版物はリアルとネットの2本立てで既存の書店を圧迫してきた。そして家電製品では郊外の大型家電ストアと競争してきた。ところが新鮮な野菜を扱うことでスーパーやコンビニとも対抗する勢力として出現した。しかも当日あるいは翌日の宅配サービスでユーザの心を掴み始めている。

小売りの巨人ウォルマートから見ればアマゾンの売り上げ規模はまだまだ小さい。

しかしアマゾンはITライバルとの空中戦だけでは飽き足らず[OtoO}とAIを武器に地上戦にも乗り出した。だからウォルマートも真剣になって対抗しているのだ。

IoTに対する僕の見立てはこうだ。

インターネットに間接的にはもちろん、全ての産業は直接的に支配されるのだ。

インターネットを充分に使いこなしていると自任している企業も経営の中枢にあってビジネスの経営に直接的に関与していなければ、それは近い将来再定義される。即ち違う業界か固り(ネットベンチャー)によって支配されるか、市場から消滅する。IoTとは自らの事業を再点検、再診断する道具だと考えるとよい。

IoTが進行すると一つの業種は他の業種と結び付くことによって再生する。再活性する。その具体的結果は企業買収M&Aという形をとる。

前世紀のM&Aは垂直型で本業の深掘りだった。だからこれまでの業態が変わるわけではない。業界内でライバルがM&Aを仕掛けてきても経営者は従来の業界常識で充分に対抗し状況を把握できた。

21世紀のIoTの裏付けがあるM&Aは水平型で隣接した取引先から仕掛けられる。本裳と隣接した取引先の事業統合のつなぎ目にIoTが挺子となって合理化され新しい業態が生まれる。また、想定外の企業に突然TOB(株式公開買い付け)を仕掛けられて、勉強を怠っている経営者は周章狼狽することも起こる。

そのいい例がアメリカにある。AT&Tによるタイムワーナーの吸収合併だ。何と携帯キャリアナンバー2と巨大メディア企業が二体となるのだ。タイムワーナーは出版界と映画業界で圧倒的な存在感を発揮し君臨してきた。その大型合併がアメリカのメディア産業に及ぼす影響と僕なりの分析は次の章に譲ろう。
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