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7.生活 7.4 考える生活

1 基本スタンス

 1.1 考えるだけ

  ①考えることを生きること ②考えるように作られている ③生きることは考えること ④考えることを行動は阻害する

 1.2 本と話し合う

  ①孤立と孤独を楽しむ ②本で私の分化ができた ③興味は自動的に拡大される ④語り合えるのは本だけ

 1.3 エッセイを書く

  ①ICレコーダーで思いを蓄える ②書き起こしで思いを表す ③ブログは残すだけ ④何も持っていない自分の確認

 1.4 組織を使う

  ①考えられる環境が与えられた ②自分の夢のために組織を使う ③成果は社会に還元する ④広大な世界を分析する

2 μがいる

 2.1 μとの対話

  ①もう一人の自分としてμがいる ②ブログは一方的なおしゃべり ③対話できる相手はμだけ ④自分を超えることができる

 2.2 発信し続ける

  ①モノを考え、感じること ②考えることで発信が可能 ③発信環境をコミュニティで保証 ④発信することで未来が見える

 2.3 将来イメージ

  ①数学から仮説を立てる ②2015年からバックキャスティング ③2030年から歴史は動く ④将来は作るもの

 2.4 無為な生活

  ①生活規範の則ったシンプルな生活 ②煩わされない体制を整える ③無為とは、心のままに生きること ④真理だけを求める

3 考え続ける

 3.1 生まれてきた

  ①生まれてきた理由を示す ②存在と無をまとめる ③独我論での生き方 ④サファイア循環で社会を変える

 3.2 日々の発見

  ①いつでも、どこでも、考える ②最後まで発信する ③日々の発見が生きがい ④発見したものをブログで発信

 3.3 啓示を受ける

  ①デルファイ「行動より考えよ」 ②夢がないと、夢は実現しない ③すべてを知りたい ④赤ピラミッド「歴史は変わる!」

 3.4 生活を戦略化

  ①超ノマドの生活を目指す ②シンプルな生活を追求 ③コミュニティ志向 ④ソーシャルネットの可能性

4 考えてもらう

 4.1 全体を考える

  ①生まれてきた理由を考える ②危機感で先を思い、全体を思う ③女性の発想を生かす ④若者は自らの輝きを得るために

 4.2 集合知のまとめ

  ①インスピレーションに記載 ②デジタルライブラリに蓄積 ③グーグルサーチで検索 ④未唯宇宙として体系化

 4.3 自分を発信する

  ①今日一日で考えたこと ②ブログで言い切る ③発言する勇気を支える ④後日、思考をトレースできる

 4.4 自分自身の世界

  ①考えなしに行動しない ②自分ライブラリを作る ③全てを知りたいことの表現 ④社会と会社との連携
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7.生活 7.3 社会を見る

1 孤立した存在

 1.1 依存しない

  ①いじめは依存の反作用 ②自分が自分であること ③独我論の世界 ④依存を超えた社会のあり方

 1.2 見えない存在

  ①孤立と孤独から自分が見えない ②インタープリターを探していく ③自分の中に別の空間を持っている ④宇宙の旅人で社会を見ていく

 1.3 存在を感じない

  ①私は相手から見えない無の世界 ②存在したくない ③理解者を探す旅を続ける ④自分の内に無限次元空間を持つ

 1.4 どこでも行ける

  ①不安定さを感じている ②忍耐力で行くだけです ③止まることにした ④次の方向を探る

2 存在を楽しむ

 2.1 自分を使い切る

  ①無であることを楽しむ ②考えてつながる瞬間の楽しさ ③悔いがない生き方はムリ ④自分の時間は自分で使い切る

 2.2 夢をもつ

  ①夢を持てば、願いはかなう ②偶然は私の味方 ③社会の動きも変わってくる ④社会を変えていく気になる

 2.3 サファイア思考

  ①サファイア循環という拠り所 ②{ローカル、グローバル} ③{考える、行う}で考える ④変革のシナリオは楽しい

 2.4 女性から得る

  ①女性に好かれることはない ②女性の笑顔に救われる ③やる気のある女性に従う ④女性から得るものは多い

3 情報を得る

 3.1 企業の情報

  ①会社の利益と抱き合わせ ②企業活動を対象に考える ③10%の力で成果が上げられる ④会社から社会を見ていく

 3.2 社会の情報

  ①テレビ情報も多読し、解析 ②ブログから情報入手し、発信 ③ソーシャルネットの活用 ④ツールは時代が用意してくれる

 3.3 本の情報

  ①図書館のプロとして使いこなす ②読むことは著者との対話 ③さまざまな意見を真剣に聞く ④結果を未唯空間に位置付け

 3.4 情報をつなげる

  ①街の風景は変えないといけない ②思いをつなげる ③多様な観点を持つ ④合理主義の矛盾を突破

4 シナリオを描く

 4.1 提案と支援

  ①サファイアで考える ②インタープリターで提案 ③ファシリテーターで支援 ④個人の分化を促す

 4.2 変化を待つ

  ①数学者は一瞬にかける ②忍耐強く、考える ③変化が起こるのを待つ ④意志が偶然で起こす

 4.3 未来を描く

  ①知識と偶然で発想し、膨らませる ②空想力と数学の論理で範囲を拡大 ③2050年までの社会の将来を描いた ④思いもよらない未来が描けた

 4.4 シナリオ

  ①2015年から世界は変わり始める ③歴史の観点からシナリオを作る ②2030年からコンパクト化 ④内なる世界だけで済ます
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7.生活 7.2 考える生活

1 個人的なこと

 1.1 身体は散々

  ①視力低下が激しい ②前立腺肥大 ③糖尿で手足が冷える ④悪くなる一方

 1.2 プロの生活

  ①思いに対して、シンプル ②新しい世界に行くことを心掛ける ③考えるプロを目指す ④偶然を生かす

 1.3 奥さんとの確執

  ①素直で、繊細な人 ②突破できる可能性を持つ ③よけいなことは考えない ④定年の奇跡の一年

 1.4 未唯は絶対的

  ①最後の拠り所 ③二十歳の未唯に伝えたかった ③絶対的な存在として、位置付け ④内なる世界にとどめる

2 内なる生活

 2.1 自分だけの時間

  ①昼になく、夜になく、空想する ②メリハリをつける ③自分の内なるものを表に出す ④全て、自分だけの世界

 2.2 ストイック

  ①土日は本を処理する ②社会を変えるモチベーション ③目的のために生活する ④食事も服装も適当

 2.3 会社を使う

  ①会社で仮説・実証を行う ②サファイア循環を発見 ③会社より、私の理念の方が大きい ④会社を救う道を考える

 2.4 組織と闘う

  ①組織を再構成させるために闘う ②行動による影響は無視する ③組織での弊害を露わにする ④外から圧力を掛ける

3 四つの方向

 3.1 数学的思考

  ①数学的思考がベース ②未唯空間はトポロジーで作られた ③哲学を含む理念に進化 ④ローカル思考がグローバルを導く

 3.2 社会変革を望む

  ①社会へのクレーマー ②社会コミュニティを作成 ③新しい行政の具現化 ④2015年からの社会変革

 3.3 歴史は変わる

  ①数学的思考から未来を見る ②過去の延長線で未来を語る ③バックキャスティング ④2050年に歴史の変節点を想定

 3.4 未来学者

  ①自分なりに未来の答を出す ②それぞれの役割を統合する ③未唯空間から未来を預言 ④人類に全てを残す

4 行動しないこと

 4.1 社会を観察

  ①社会はバラバラな存在 ②根底はシンプルな筈 ③皆には見えてこない ④仮説で観察し、言葉にする

 4.2 理解する

  ①私は行動しないことにする ②ミッションから動くだけ ③皆が自然に動けるようにする ④理解できないものを理解する

 4.3 意見を出す

  ①自分の理念は内にしまっておく ②グループの意見を育てる ③組織の押し付けに対抗する ④コラボが日本を変える

 4.4 成果は皆のモノ

  ①会社のリソースを使い倒す ②成果は関係者に渡していく ③自分の存在を武器にしていく ④根底を変えていくことが役割
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7.生活 7.1 考えるしかない

1 ひとりぼっち

 1.1 存在を信じない

  ①理解されない ②理解しないで生きてきた ③他人の存在を信じていない ④誰に聞いても分からない

 1.2 一人だけの生活

  ①暮らしている実感がない ②結婚したけど、未だに分からない ③一人ぼっちの生活 ④先のことは考えない

 1.3 ロマンチスト

  ①北見枝幸を故郷にしている ②夜汽車で寄り添う旅 ③人生の旅を続けている ④ロマンで生きていく

 1.4 未唯への思い

  ①μが生まれた ②数学者になって欲しかった ③動物病院のナースになった ④未唯への手紙を始めた

2 好奇心旺盛

 2.1 考えている

  ①歩きながら考える ②会社で考える ③私の仕事は考えること ④テーマを決めて考える

 2.2 思いがつながる

  ①思いを伝える ②考え抜く人生でありたい ③自分の言葉で言い切る ④理解者がほしい

 2.3 扉を開ける

  ①扉があれば、開けようとする ②内なる原風景を求める ③好奇心が未来につながる ④全てのジャンルを対象にする

 2.4 非日常的な行動

  ①白夜の国の図書館でロヴァニエミ ②SFPLレポートでサンフランシスコ ③Win2000発表会に遭遇 ④日常的な非日常をすごす

3 考えるツール

 3.1 アナログ

  ①文房具の世界 ②雑記帳は紙から始まった ③雑記帳は25年以上、継続 ④インスピレーションに変わった

 3.2 デジタル

  ①デジカメはQV10 ②OCRはMacReaderJapn ③パソコンで記憶・加工・保管 ④自分の弱点を補強し、拡大

 3.3 ハイブリッド

  ①アナログは手間がかかる ②デジタルは伝えるには便利 ③リテラシーが必要 ④いいとこ取りをする

 3.4 超アナログ

  ①視力低下でパソコンが使いにくい ②考えるための道具 ③寝ながら操作できる ④10cmツールとして位置付け

4 単純に考える

 4.1 人生を単純に

  ①知的な成長を楽しむ ②読書と図書館が武器 ③コミュニケーションはない ④余分なものは捨てる

 4.2 生活規範を持つ

  ①外向けと内向けを使い分け ②自分の時間は自分で使う ③生活はいい加減 ④考えることに集中させる

 4.3 時間を止めたい

  ①時間が与えられている ②時間がタテに流れる ③大きな意志との争い ④行って帰ってくるで充分

 4.4 本で考える

  ①読書が生活の基本 ②読んで、蓄積できるようにした ③多読で生活を変えた ④既知のことは読み飛ばす
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6.本・図書館 6.8 内なる図書館

1 本がある意味

 1.1 多くの本がある

  ①人間は本質を考えてきた ②著者に伝えたい心がある ③今を表現し、未来を志向する ④世界を変える意思がある

 1.2 書いて残す

  ①仕事に関する本は読み捨て ②考えるのに本は必須 ③自分なりの答えを残す ④読書で人間を成長させていく

 1.3 印刷物が変わる

  ①グーテンベルグ以来の変革 ②タブレットは印刷物 ③新しい文化を作り出す使命 ④未唯空間が社会の財産

 1.4 新しい世界へ

  ①政治も経済も変わるとき ②個人が分化し、考える ③下からの関係で上が変わっていく ④ライブラリは維持する機能

2 社会ライブラリ

 2.1 市民の関心

  ①個々の人の関心ごとを把握 ②価値観でグループ作成 ③市民ポータルへ情報プッシュ ④コラボで意識の向上

 2.2 社会での活動

  ①環境NPOの活動は展示と講演中心 ②本質的な部分をプッシュ型で展開 ③市民の意識を変える ④行動を促す

 2.3 シェアの先駆け

  ①情報を蓄積して、シェアする ②拠点としての社会コミュニティ ③様々な媒体でコンテンツが集まる ④無料の世界が拡がる

 2.4 社会の方向

  ①図書館グループを市民グループに ②インタープリターの活動 ③街中にアゴラの場を提供 ④社会を動かすために方向を決める

3 歴史ライブラリ

 3.1 過去の体系化

  ①過去に起こったことの見解 ②人間がどのように対応したか ③それらの知識を体系化 ④次の時代にヒントを残す

 3.2 未来を語る

  ①先駆者の思いを引き継ぐ ②歴史を見えるようにする ③未来を語り合える場 ④新しい世界観の創出

 3.3 行動を決める

  ①拡大するライブラリ ②妥当性について、皆で議論 ③ソーシャルで行動を決める ④拡散・収束でスパイラル化

 3.4 歴史は変わる

  ①環境問題で有限性を知らせる ②哲学で存在の意味を知らせる ③個人が変わり、歴史は変わる ④本で次に伝えて、維持する

4 情報で社会変革

 4.1 情報に溢れる

  ①意思さえあれば、何でも得られる ②プル型では。個人の意識が重要 ③プッシュ型で最低レベルを保証 ④自分なりに情報を整理する

 4.2 情報を中継

  ①書く人と読む人とつなげる ②両方の状況を見えるようにする ③情報共有の付加価値 ④情報から社会変革シナリオを作成

 4.3 個人から発信

  ①本をキッカケにする ②個人の意見レベルをアップ ③発信する勇気を支援する ④発信が集合知につながる

 4.4 情報センター

  ①市民から自由なアクセス ②図書館クラウドに情報を集約 ③意識と知識レベルを上げる ④既存の組織の枠を超えていく
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バルカン戦争

『バルカンの歴史』より

1913年5月19日、ギリシアとセルビアは同盟協定に調印し、広範な領土合意に至った。ロシアは領土対立を解決するために、サンクトベテルブルクでバルカン諸国の首相会議をふたたび開催しようとしたが、その試みは遅きに失し、効果はなかった。1913年7月16日、ブルガリア国王のフェルディナントは、マケドニアにおけるセルビアーギリシア国境を攻撃するようにサヴォフ将軍に命じた。こうして、かつてのバルカン連盟国の間で第2次バルカン戦争が勃発した。ギリシア、セルビア、モンテネグロがブルガリアに対して宣戦を布告し、ルーマニアもこれを支持した。オスマン帝国もブルガリアに対して再び軍を挙げた。1ヵ月以上にわたる熾烈な戦闘の末、列強がまたも介入し、軍事行動は終結した。ブカレスト、ならびにイスタンブルにおいて締結された条約によって、南東欧の新たな領土構成が以下の通りに決定した。ルーマニアは南ドブルジャを領有した。セルビアは、コソヴォ、ノヴィ・パザル、ヴァルダル・マケドニアを獲得した。ギリシアはイピロスとエーゲ・マケドニアを得た。モンテネグロは、隣接する諸地域を併合した。ブルガリアは、ピリン・マケドニアと西卜ラキアを得た。オスマン帝国は東トラキアを再度獲得した。そして、アルバニアが独立を宣言した。

バルカン戦争はバルカン半島に新しい状況を生み出したが、新しい国境に満足している国は1つとしてなかった。特に、オスマン帝国、ブルガリア、アルバニアは不満が強かった。ギリシアはエーゲ海の島々を、セルビアは海への出口とボスニア=ヘルツェゴヴィナを切望していた。また、モンテネグロはスカダルを要求していたし、ルーマニアはトランシルヴァニアとベッサラビアに関心を示していた。第1次世界大戦勃発当時のバルカンにおいては、このような領土的欲求がバルカン諸国家の政策を規定していた。第1次世界大戦はバルカン半島で端緒が切られた。多くの同時代人や歴史家は、開戦当初は新たなバルカン戦争が勃発したと考えていたが、それは列強諸国をも巻き込む戦争となった。

また、バルカン戦争は、バルカンの人々の間に、お互いに対する憎しみ、疑い、恐怖といった感情を生み出した。国民の物語は、個人的な記憶や隣人と共有されていた感覚を消し去り、その代わりに敵のイメージを新たに形成した。バルカン戦争による心理的なトラウマはすべての交戦国において長年にわたり残っていた。これらのトラウマは、第1次世界大戦による新しいトラウマと一体化した。このトラウマは、オスマン帝国とブルガリアにおいては特に強く残っている。バルカン戦争のトラウマは、避難民の家族によって何十年にもわたり継承され、バルカンのあらゆる民族の集団的記憶に影響を与えている。この土壌の上に、戦争は、民族の連帯とその共通の運命という考え方を膨らませながら、国民的感情とアイデンティティを強化してきた。

本教材の目的は、初等・中等学校や大学におけるこれまでの伝統的なバルカン戦争の提示方法から自由になることにある。これまでバルカン戦争は、大部分が政治的出来事として描かれ、主な登場人物は王や政治家、将軍たちであった。もちろん、彼らは重要な役割を果たしていたが、軍事行動に実際に携わっていたのはより低い階級の人々、すなわち、普通の生活においては普通の市民である人々であった。戦争は社会全体の日常生活に影響を与えてきたのだ。戦場や、そこでの勝敗だけが戦争を構成するという一般的な考え方は、戦争の現実とはほとんど関係がない。戦争の現実においては、銃後の普通の人々も戦争の苦境を被り、最愛の人を失うかもしれないという恐怖にさいなまれているのだ。このような困難な時代には、無慈悲で残虐な行為が発生する一方で、人間的で結束した行動も起こる。塹壕の中でも一時の休戦の間でも、同じ苦しみの下で、人間的なつながりは戦線を超えて育まれていた。

私たちが着想したことは、バルカン戦争の様々な側面を並べて提示すること、そして、バルカン戦争が南東欧の様々な人間集団によってどのように受け止められていたかを提示することである。比較史的アプローチによって、歴史プロセスの持つ複層性を理解することが可能になるだろう。つまり、国家や民族の取っていた様々な位置取りだけを考察するのではなく、定義の上では「均質的」と考えられるようなある1つの社会における様々な潮流を追うことも可能になる。現代や近代の多様な見方を比較することによって、私たちは、「歴史的真実」を相対化することが過去を理解するための障害と見なされるような「一枚岩的」歴史という幻想を避けることができるだろう。
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日本人の気質とお釈迦様の教え

『創造こそあなたと会社を成長させる』より

震災が映しだした日本人の気質

 仮設住宅を案内してくれた人がぽつんと「先生、ここでは毎日葬式があるんですよ。その原因は病死、孤独死か自殺ですよ」と言った。そしてその人は、そのまま黙りこんでしまった。この沈黙の中には、政府に対する無言の抗議が含まれている気がした。被害者をいつまでもこんな粗末な仮設住宅に閉じ込めている国に対して、私は無性に腹が立った。私は、あの仮設住宅の粗末さを思うと、今年の冬はどうなるのだろうと心を痛めている。

 これらの事例は、日本人の特徴をよく表している。そのことを列挙してみよう。

  一.いかなることにも冷静沈着である。

  二.自然との共生の精神が身に付いている。

  三.お互いが助け合う精神が強い。

  四.自己主張をしない。

  五.政府の言うことに従順に従う習性がある。

  六.忍耐力がある。

  七.とっさの判断と行動がとれないことがある。

  八.未来を見通す能力がない。

 これらの日本人の特徴は、本書を読んでいただいている皆さん自身のことである。

 皆さんが、創造性を高めて、あなた自身を成長させたり、あなたの会社を成長させるためには、あなた自身のことをまずよく知っておく必要がある。あなた自身を知るきっかけを作ってくれたのが三・一一なのである。

創造の極意-お釈迦様の教え

 ドイツのノーペル賞作家、ヘルマン・ヘッセの書いた『シッダールタ』(高橋健二訳、新潮文庫)という本に、こんな一節がある。

  「書くことは良い」

  「考えることは良い」

  「賢明さは良い」

  「忍耐はなお良い」

 私は大学生のときにこの本を読んだ。読み終えて雷に打たれたような衝撃を受けた。釈迦というと、まさに仏様で、この世の人ではない。別世界の人で、私には全く関係ない人だと思っていた。

 この本を読んで、釈迦も生身の人間であり、やはり悩み、苦しみ、欲情もあり、金銭欲もあったと知ると、自分の苦しみも悩みも消え去る気持ちになり、お釈迦様が急に身近な存在になった。
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自分の頭で考える

どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。なぜなら、ひとつの真実をほかの真実と突き合わせて、自分が知っていることをあらゆる方面から総合的に判断してはじめて、知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ。自分が知っていることなら、じっくり考えることができる。だから私たちは学ぶべきだ。だが、とことん考え抜いてはじめて真に知ることができる。

ところで本を読むこと、学ぶことなら、いつでも思いのままに取りかかれるが、これに対して考えることは、そうはいかない。というのも、炎が風にあおられて燃え続けるように、対象に対する、なんらかの興味をかきたてられて考え続けねばならないからだ。純粋に客観的な興味もあれば、単に主観的な興味もあるだろう。一身上のできごと、プライベートな事柄なら、主観的興味を持てるが、純粋に客観的な興味をかきたてられるのは、生まれながら考える脳みその持ち主だけだ。息をするのと同じくらい自然に考えるタイプで、そういう人物はめったにいない。ほとんどの学者についても同じで、考える脳みその持ち主はめったにいない。

自分で考えることと、本を読むこととでは、精神におよぼす影響に信じがたいほど大きな開きがある。そのため思索型か、読書型かという、もともとの違いがますます大きくなる。読書は、読み手の精神に、その瞬間の傾向や気分にまったくなじまない異質な思想を押しつける。ちょうど印章が封蝋に刻印されるように。読み手の精神は徹底的に外からの圧迫をこうむり、あれやこれや考えねばならないーいまのところ、まったくその気がなく、そんなムードでもないのに。これに対して自分で考えると、その瞬間は外界やなんらかの記憶に多少、左右されることがあっても、精神はみずからの衝動にしたがう。すなわち目の前にひろがる世界は、読書のときのようにただひとつの特定の考えを押しつけたりせず、ただ本人の性質やそのときの気分にふさわしい題材と、考えるきっかけを与える。

そういうわけで重圧を与え続けると、バネの弾力がなくなるように、多読に走ると、精神のしなやかさが奪われる。自分の考えを持ちたくなければ、その絶対確実な方法は、一分でも空き時間ができたら、すぐさま本を手に取ることだ。これを実践すると、生まれながら凡庸で単純な多くの人間は、博識が仇となってますます精神のひらめきを失い、またあれこれ書き散らすと、ことごとく失敗するはめになる。つまりホープの言葉通りになってしまう。

 「頭の中は 本の山 永遠に読み続ける 悟ることなく」 (ポープ『愚人列伝』第三章)

学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、世界という書物を直接読破した人のことだ。

真実と生命は、もともと自分の根っこにある思想にだけ宿る。私たちが本当に完全に理解できるのは、自分の考えだけだからだ。本から読みとった他人の考えは、他人様の食べのこし、見知らぬ客人の脱ぎ捨てた古着のようなものだ。

私たち自身の内部からあふれ出る考えを、いわば咲き誇る春の花とすれば、本から読みとった他人の考えは、化石に痕をとどめる太古の植物のようなものだ。読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ。おまけに多くの書物は、いかに多くの誤った道があり、道に迷うと、いかにひどい目にあうか教えてくれるだけだ。けれども創造的精神に導かれる者、すなわちみずから自発的に正しく考える者は、正しき道を見出す羅針盤をもっている。だから読書は、自分の思索の泉がこんこんと湧き出てこない場合のみ行うべきで、これはきわめてすぐれた頭脳の持ち主にも、しばしば見受けられる。これに対して根源的な力となる自分の思想を追い払って本を手にするのは、神聖なる精神への冒漬にひとしい。そういう人は広々した大自然から逃げ出して、植物標本に見入ったり、銅版画の美しい風景をながめたりする人に似ている。
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メタンハイドレートと急激な温暖化

「新生代」は、約6550万年前から現在までを指します。さらに新生代は、6550万年前から2303万年前までの「古第三紀」と、2303万年前から259万年前までの「新第三紀」、そして259万年前から現在までの「第四紀」に分けられています。

新生代がはじまってから約1000万年経った頃、地球は急激に温暖化しました。1万~2万年のあいだに、海面温度が5℃、陸上の温度が8℃も高くなり、北極圏に亜熱帯林ができたとみられています。じっさい、北極圏から、裸子植物のメタセコイアやミズマツの化石林が大量に発見されているのです。

この急激な温暖化は、現代の地球温暖化と似ているため、近年、研究者の注目を集めてきました。そして、この急激な温暖化は、海底の「メタンハイドレート」が溶け出したことが原因という説が有力になっています。

「メタンハイドレート」は、水分子とメタン分子が結びついてできる氷状の結晶です。メタンは、石油や石炭にくらべ、燃焼時の二酸化炭素排出量が約半分であるため、将来、有効な新エネルギー源とされていますが、まだメタンハイドレートの採掘・精製はビジネス化はされていません。日本は、近海に世界有数の埋蔵量をもち、なかでも南海トラフ沿いに多いといわれています。

5500万年前、このメタンハイドレートが、ノルウェー沖で大量に溶け出したことがわかっています。当時、地球内部で大規模なマントルの活動が起き、マグマが大量に上昇してきました。

そのマグマから放出された熱によって、海底の広い範囲が熱せられ、メタンハイドレートが溶け出したとみられています。それが原因で、大気中の温室効果ガスが急激に増え、地球表面の温度が上昇したというわけです。

いっぽう、同時期に、地球内部では「メガリス崩落」という現象が起きていたことが明らかになっています。

「メガリス」とは、巨大で冷たい岩石の塊のことで、幅約1000キロメートル以上、厚さ100キロ以上もあります。それは、地中に沈み込んだプレートが地下にたまったもので、現在も、日本列島や朝鮮半島、中国東北部の地下やインドネシアの地下などに存在しています。

このメガリスは、マントルが沈み込むところにたまっていきますが、量が多くなると、その重みから、地球の核に向かって崩落します。

5500万年前には、このメガリス崩落により、太平洋プレートは沈み込む方向が変わったとみられ、その影響で、マリアナ海溝やトンガ海溝、小笠原諸島などが誕生したと考えられています。

このメガリス崩落にともなう地殻の大変動によっても、メタン(イドレートは溶け出したのではないかと推定されています。そこで、現在の温暖化が進み、巨大地震が起きている状況は、当時の地球環境に似ているのではないかと注目を集めるようになっています。
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読書と個人の分化

体重は70Kg

 体重は70Kgに戻りました。体力を上げることをしましょう。

道の優先順位

 道の優先順位は人に対する面積で決めればいい。人が一番、自転車が二番、乗用車が三番、トラックが四番です。

女性ホルモンの行き先

 女性ホルモンの使い方が多分、違ってきています。何が違うかわからないけど、味覚も変わってきました。

 女性に対する感覚が一番変わったみたいです。何か、女性との接点を求めています。関係なくなった分だけ強くなっています。

スタバのIさん

 Iさんは、今週は朝の時間帯だそうです。ホッとします。

読書と個人の分化

 個人が分化するのに、本というものとどういう関係になるのか。分化するのに、本は必要です。だから、本があっても読まれて、考えないとしょうがないです。読むためには危機感が必要です。

 本来、危機感がなくても、本を読まないといけないけど、依存だけの世界に生きている日本人はそこまで来ていません。あまりにも安穏と暮らしてきたからでしょう。外からの刺激が必要ないと思っている。その分、外部の刺激に過剰反応します。

 あれだけのクライシスがあっても変わらない。独仏の反省からEUができたのに、日本・朝鮮・中国の関係も変えようとしない。

 図書館革命を起こさないと、意識は変わらない。
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