未唯への手紙

未唯への手紙

地上配信は新しい「型」を示すものにします

2008年01月31日 | 1.私
未唯へ。今日は東京出張でした。あなたが欲しがったチェコレートは探したけど、見つかりませんでした。その代りに、サイゾウズのブースを見ていて、「カテゴリーお知らせ」を店舗内情報共有に使えることを発見しました。

東富士から名古屋への異動希望した理由は、この会社を救うためです。技術の端から見ていると、この会社が市民生活、つまりローカルに入り込んでいない気がした。エネルギー問題とか環境問題で、会社が逼迫したときに、この会社を救うのは市民です。彼らにとって、この会社を「仲間」と見るのか、「敵」と見るのかが、この会社の存在理由そのものになると思っていました。

地上配信のロジックを考えている時に、従来の「配る」という発想から、データを「取りに行く」発想に切り替えたら、うまくいくことを発見しました。と同時に、Sa-ポータルの販売店への展開とか地域活動での市民参画も同じロジックであることを発見しました。。

「配る」という発想は、どうしても中央に負荷が集中します。つまり、高エネルギーを最初に要求します。また、権力も集中します。「取りに行く」というのはローカルから考えるから、自分たちの間にハブを作れば、さまざまな経路で低エネルギーで情報が伝わります。

60億人とつながるには6~7リンクを経ればつながるという理論がインターネットにあります。また、ハメリンアのDr.ヘリの「Think Globally, Act Locally」の伝え方の基本はローカルから「取りに行く」というものです。Dr。ヘリはEUへつなげ、仲間につなげています。

同じように、ポータル展開も本社がメーカーのシステムに対して、自分たちの情報共有のニーズの元に取りに行くものです。市民参画も押し付けられるものでなく、市民が自分で考えて、取りに行くものです。

このままでは、地上配信は電算部の「小さな、過去にこだわる心」の元では、実現は困難です。私としては、そのロジックができることで満足してきました。だけど、販売店の人にとっては、地上配信がないことは不幸です。今まではパートナーに恵まれないせいにしてきました。

パートナーに恵まれないのは、私の中で「想像力」が衰退しているからです。この会社の私への理解のなさで、この会社への「想像力」は減ってました。年?を忘れてミッションを完遂しましょう。

販売店のためにやらない」ことで、この会社の未来をなくすつもりですか!

2008年01月30日 | 5.その他
未唯へ。今日は永作博美の映画を見に、伏見ミリオン座へ行ったら、遅くて入れてもらえなかった。これも会議の性だ。

衛星配信から地上配信への切替計画を電算部に任せていたが、その報告で「販売店のためにやらない」と書かれていて、完全に頭にきました。お金を持っているのが、電算部だから、ある程度任せてきた。検討結果が前向きならば、半年計画が3年にでもしょうがないと思っていた。ところが、自分たちのミッションを放棄した上に、その理由を「販売店のためにやめる」とのこと。

今回のポイントは大容量データをいかに全体効率と販売店の多様なニーズに送付できるインフラを作り上げるかです。販売店が大容量データ(主に、映像とか画像)の活用をイメージできるようにしたかった。電算部に預けることで、早1年半を無駄にしている。今度はさらに5年後!と言ってきた。

会議の前に、ある販売店のネットが満杯になったという報告があった。私が衛星でローカル対応させて情報を、電算部主導で本社集約型にした結果、負荷集中したためです。そして、各販売店のシステム担当者に「電話で」で送付するような操作を要求しているのです。こんなことを販売店に頼むのは論外です。その操作に失敗すれば、そのシステム担当者の責任になり、かつ、基幹系システムが止まります。

こういうことを避けたくて、販売店ネットワーク全体の設計を行い、7年ぐらいかけて作り上げ、地上回線化を急いできたのに、懸念が現実になってきました。

こうなると、黙って見逃すわけにはいきません。彼らの本音は「計画部署がとやかく言われるからやらない」というものです。この会社のDNAで、そんなことが許されるのか! その保身のために、この会社の未来を潰すつもりなのか!

会社の2020年ヴィションには「われわれは地域の中のメーカーになる」とされたいる。具体的に、地域への貢献できるのは店舗であり、スタッフです。メーカーは彼らに正当な武器を供給し、安心してお客様と情報共有して、新しい「型」のマーケティングを作っていかないといけません。そのためのインフラを否定する電算部とネットワーク会社には思いっきり変わってもらわないといけません。

ということで、会議のシナリオを完全に無視して、「やり直し」にしました。パートナーに恵まれないことがこんなに苦しいものなのですね。

情報共有の武器としてのテレビ会議に少し前向き

2008年01月29日 | 5.その他
未唯へ。鳥インフルエンザが蔓延する初期の段階では、空港閉鎖からはじまり、公共交通機関の規制、公共施設での隔離病棟の設置などが実施されるというのを知っていますか。これは空想の世界ではなく、現実に近い世界です。第1次世界大戦のインフルエンザの事例もあります。米国参戦は歴史では習いましたが、米国の戦死よりも、インフルエンザでなくなった人の数が多いのです。そんな時に、テレビ会議が活きてくるけど、あまりにもシナリオが悪いので、メリットからテレビ会議を考えます。

2005年末から、一部の販売店でテレビ会議を行っています。1年かけて、使い方とか使わせ方とか検討して導入しました。テレビ会議のよさを分かってもらって、旭川の販売店などに入れてもらうつもりでした。初期導入での活用事例が出てこないので、脱落する店舗が出てきたので、どうしようかという検討を行いました。

昨年末までは、やはり、展開は無理だと思っていました。元旦に枝廣淳子さん(毎度、おなじみ!)が出演されたNHKの番組で、EUでは出張をなくして、CO2を削減するために、テレビ会議が有効だと述べられていた。やはり、総合的な見地からやはり、やるべきだと言うことで、少しやる気が出ました。

情報共有としてのテレビ会議ということで、以下のようなことを述べました。

 ①テレビ会議は必要になる
  ・ネットの展開が昨年末完了し、販売店レベルの仕組みはできた
  ・環境問題とエネルギーで、人が移動するロスが問題になる可能性が出てきた。
  ・持続可能型のコミュニケーションを考える時期が来ている

 ②本社・店舗の情報共有にテレビ会議が必要になる
  ・ポータルで本社のメッセージを店舗に渡すのがポータルの役割だとすると、直接のプッシュ型である、テレビ会議は非常に有効なツールになる。
  ・映像配信よりも、的確で、はるかに威力がある

 ③テレビ会議を担う会社とスキームを決めましょう
  ・ネットワーク会社:サーバを構えて、デモ環境を作成
  ・ツールのメーカ:最新のツールの提供。できるだけ、使う人にリテラシーを要求しないもの
  ・販売店とメーカー:必要ならば、自社にサーバを設置
エコをするためには、日常活動で移動しなくて済むと言うのは魅力的です。それを効果優先で進めていきます。

ESDは「急がず、焦らず、非常識に!」何をするの?

2008年01月28日 | 3.社会
未唯へ。ESDという言葉を知っていますか? どうも環境に関する言葉みたいです。

名大の高野雅夫准教授のESDの進め方に関するレジメがエコット関係者で話題になっています。そこで分析しました。

①急がないでよい理由
 ●成長型社会→縮小型社会→持続可能な社会という歴史認識が必要。
 ●化石燃料はそのうち枯渇するので、いやでも持続可能な社会はできる。

②焦ってはいけない理由
 ●市民の環境意識が高まっても、環境技術が進展しても、二酸化炭素排出量は増え続ける。
 ●将来のために現在無理して何かをやらなければならない、やればできる、と考えると、現在が空洞化する。ますます将来依存症になる。意識過剰症になる。

③非常識でなければならない理由
 ●縮小型社会・持続可能な社会の常識は成長型社会の常識とは異なる。
 ●新しい常識に向かおうとすれば、現在においては非常識でなければならない。
 ●持続可能な社会をつくるために、どうしても避けて通れないと思うことだけをやればよい。

持続型社会を数学モデルで考え、歴史・社会・仕事・本という、身近なジャンルで仮説・実証を加えているのが、サファイア循環です。そのものさしから考察します

①については、よく本に書かれています。「人間が努力しなくても、自然が解決してくれる」。とりあえずは、人口を60億人から1900年頃の20億人にするでしょう。私のミッションは、60億人いるからこそ実現できる方法を考えることです。

②については、「型」を変えるにはバックキャスティングではなく、現在から見直せと言っている。これはローカルには当てはまるけど、グローバルには当てはまりません。グローバルのあり方は変わらないといけません。グローバルも将来も努力しないと見えないから、すぐに将来否定型になる。サファイア循環で新しい「型」へのシナリオを作ります

③については、「常識を疑う」人の態度を指摘しているが、かなり悲観的になっている。デカルトの「方法序説」では、常識を徹底的に疑うために、自分の生活規範を述べています。要するに、軋轢を避けろ! 惑わされるな! 自分をしっかり支えろ!というものです。真理を信じていれば、必ず通じるものです。

こういう言葉を自分の言葉にしていきましょう。そのためには、広い知識が必要です。

新刊書フリークが急増していますね。金曜日は電車で直行しましょう

2008年01月27日 | 6.本
未唯へ。あなたのお気に入りのTV番組は何ですか? 昨日は「SP」の最終回でした。かなり、暗いTV番組だし、日曜出勤のあなたが見るのは難しいかも。

主人公がV6のメンバーと言うことで見ている女性も多くいます。私はワンセグで録画して、今朝7時から寝ながら、10cmの近距離で内容を確認しました。この方がエコだという気がします。「つづく」のキャプターが出てくる「最終回」は不思議ですね。まだまだ謎だらけです。

木曜日の「交渉人」も録画しています。米倉涼子が番組の終わりに食事のシーンがあります。女性が痛快に食事する場面はいいですね。「SP」が終わってしまったので、連ドラは「交渉人」だけになります。ゴールデンタイムはろくな番組がありません。

図書館は金曜日お休みだったので、昨日10時前から並んで、新刊書を漁っていました。借りたい本が多かったので、いつもの「裏ワザ」を使いました。上・下巻の本の上巻だけを借りる方法です。これをすると日曜日まで、下巻が残っている確率が高いのです。その時に残りの下巻を借りる方法です。

ところが、今日行ったら、3冊とも借り出されていました。どうも、掟破りの新刊書フリークが増えています。新刊書を選ぶ時には①必ず、その場で中身を見るということ、②ジャンルのバランスを取るという、私が決めた「暗黙の」ルールがあります。要するに、一箇所から、中身も見ずに持っていくな!というルールを守ってもらいたいものです。

と言いながら、最大のルール破りは私かもしれません。だけど、選んだ本はキッチリと活用させてもらっているし、必ず、図書館にとって有意義なことをしますから、許してください。早速、インターネットで図書館のサイトに予約をかけました。こんなことで月5冊の枠を使いたくないけど、『憎悪の世紀』下巻と『トヨタ経営大全 人材開発(下)』は読みたいのでしょうがないです。

だけど、自己防衛のために、新刊書が出た時に必要な本をゲットできる体制を強化します。金曜日は4時13分のバスで元町工場前まで行き、クルマで豊田市に向かっていたが、豊田市内の交通渋滞で、到着が18時過ぎになってしまっている。同じ4時の電車で直行します。これなら、17時過ぎに到着します。木曜日に本は返却して、金曜日は30冊の重たい本を担いでバスで帰ります。

これもエコですかね。

市民会議という報告会で得たものは

2008年01月26日 | 3.社会
未唯へ。あなたは異分子ですか? 私は異分子です。それで生きてきました。

「朝まで生テレビ!」を録画して、チェックしました。ゴアは正しいとか間違っているとか、京都議定書はインチキだとか、そのシミュレーションはおかしいとか、「議論」?としていました。日本の放送の典型です。何の役にも立たない。

今日はエコットの市民会議です。メンバーは私と制作者のHATさんを除くとインタープリターさんとNPO・市役所の方々です。NPOの事業内容の説明で時間を取られました。インタープリターさんは「市民会議」が何かは最後まで分からなかったかもしれません。

発表の仕方は全てを語ろうとするもので、事実とか言いたいことをまとめてはいません。ワークショップと言いながら、仕事の説明に時間を取られ、皆が考える時間が確保されないミーティングになって、消化不良です。

T-GALsでの市民会議は何が出てくるか、誰が出てくるか分からずに面白かった。だけど、皆去っていきました。その理由と構図はサファイア循環で説明できます。というのは、ポータルの販売店への展開と構図が一緒です。重要なのは、説明することではなく、どうしていくかです。ポータルにおいては、コミュニケーション(情報共有)としてポータルが必要であることを、先行するユーザと成功事例を作って、チラシで展開することを開始しています。

そこで、一番重要なのは「理念」だと思っています。「理念」こそが常識を変えることができるものです。システムは「つくる」ことが重要と思っている人を、「つかう」ことに向けていくことは本当に疲れます。「つくる」は見えるけど、「つかう」は見えません。「つかう」を見えるようにするものがサファイア循環という「理念」です。

市民会議(T-GALs)の時は、その理念が見えてなかった。その時は、エコットの入口に、「何をしたいのか、どういう社会を望んでいるか」を掲げたいと話していました。理念みたいなものを自由に話せない雰囲気は会社もエコットも同じですね。

だけど、「皆の思いを自分の思いに」「自分の思いを皆の思いに」「思いをカタチに」ということで、エコットができているのだから、「カタチに思いを」のせるまで、私は異分子として関与していくつもりです。いつかは「異分子」が一杯のエコットになるように望みながら。

『世界ホームレス百科事典』文化人類学者のまとめるエネルギーはすごい!

2008年01月25日 | 6.本
未唯へ。本というのは重たいものですね。重さと内容が心に重たい時もあります。

『世界ホームレス百科事典』368.2レヴは重たいです。なにしろ、800ページにわたって、「ホームレス」のことが書かれています。価格は38000円です。アメリカの文化人類学者が中心になって編集されています。図書館という制度がない限りは触れることができません。図書館にはいつもビックリさせられます

「ホームレス」だけで、これだけの事典ができるという、アメリカの底力を感じます。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でも、詳細に述べられているが、情報の乱立になっている。「ホームレス中学生」まで取り上げている。それに対して、この本は、「ホームレス」という切り口で文化を理解しようとしている。歴史での変遷とか各国での比較も文化人類学の大きなテーマです。以下は本書で述べられている目的です。

 『世界ホームレス百科事典』の目的は、ホームレス問題に関するわれわれの知識を集約することにある。過去におけるホームレスの類型を説明し、アメリカの近年および現代の状況に焦点を当てるとともに、世界各国のホームレス問題を例示する。執筆項目としては、原因、歴史、法的問題・援護活動・政策、立法と実施計画、健康問題、団体・機関、調査研究、対策事業(サービス)とその状況、ホームレス(問題)についてのイメージや認識、ライフスタイル(生活様式)、国際的な問題と展望などが含まれる。今日のアメリカの大都市8ヵ所、および世界の30以上の国や都市におけるホームレス問題の解説記事も載せたので、簡

 本書の大きな目的として、人々がそのように抱く誤ったイメージを是正し、誤解や思い込みを取り払うことをめざす。包括的で正確な新しい情報に基づいて、21世紀のホームレス問題に関する解説を読者に提供するものである。

私個人としては、「図書館とホームレス」のケースとして、SFPL、LAPL、NYPL、そしてボルチモア公共図書館が上げられていて、嬉しかった。貸し出し冊数世界一のボルチモアには行きたいですね。

ポータルも、事例を分類することで、事典ができるかもしれません。

「未唯への手紙」も事例を入れ込んだ事典にしましょう。サファイア循環の切り口で、今起こっている偶然と未来について語れたらと思います。

本の読み方が変わってきた。仮設・実証の実証をしている

2008年01月24日 | 7.生活
未唯へ。水戸へ日帰り出張でしたが、強風のために、帰りの常磐線はグチャグチャです。このまま帰ると名古屋泊まりになりそうなので、水戸へ泊まることにしました。おかげでホテルで考える時間ができました。

今回は4冊の本を持って行ったのですが、全て20分で片付けてしまいました。どうも、本の読み方が変わってきています。ハッキリ言って、内容に拘りがなくなってきています。以前から、覚えるために本は読んでいません。そんなことをしてもしょうがないです。

本で仮説・実証を行っているみたいです。「未唯への手紙」で7つのジャンルが統合されてきたので、その中の仮説に対して、世の中の出来事とか考えられたことがどこに位置づけられるかを確認しているみたいです。それは、世の中のことは全て、「未唯への手紙」に帰結されるという自信の表れです。これは、科学者がある仮説を確認したいために、文献を漁るのに似ています。

だから、本を読むのがより早くなった。厚い本は内容が薄いものが多いから、大体20分ですみます。文庫本の方が内容が濃いので、40分ぐらいかかるものがあります。薄いのは10分で片付きます。これなら、現在のペースの1週間30冊の新刊書を読みながらでも、「未唯への手紙」を完成することができます。

これで時間が空いたので、実証の反映をどこでもできるためのシステムを帰りの電車で考えていました。「未唯への手紙」のパワーポイント200枚をJPEG化して保管してあります。画面はA8サイズです。ワンセグ・ウォークマンでいつでも見れます。プリントアウトもA4に16分割ですので、A8サイズです。これを無印の名刺フォルダーの上下で見比べながら、実証するやり方にしました。

これが確実にできるのは私ぐらいでしょう。何しろ、10cmぐらいに近づけないと読めなくなっています。だから、小さいことが必要です。その欠点を利点にします。

これがなかなか調子がいいです。バスでも電車でも会議の時でも「未唯への手紙」の検証ができます。必要なら、無印のA8の付箋紙を使います。完全にA8の世界です。紙の使用量が少なくてすみます。

根本的に少なくするのが私のエコです。暖房は小さなファンヒータで、毛布と上着で済ませています。クルマもほとんど使ってません。ドライブしないから、エコドライブは必要ありません。

ミッションステートメント

2008年01月23日 | 5.その他
未唯へ。1年の成果を書きました。書いても通じない組織の窮屈さを感じています。何も考えないで、バカなことをやっていると思われているけど、なかなか大変です。

今までの室長に対しては、ミッションに沿った提案をしてきたが、室長より上には思いは届いていません。私のミッションは「この会社を救う」という思いも通じていません。だから、思いをカタチにして、販売店全体へシステムとして提案してきました。今回は最終段階かもしれません。

だから、こんなコメントにしてみました。どう見ても、組織に出すようなものではないけど、発信します。

専門知識・能力:
 ネット:本社・店舗間が直に接続された高速回線のインフラの意味を明確に販売店に提示する⇒2007年末に全国販売店のブロードバンド化をほぼ完了。代替回線からの切替の巻き取り計画も予定通り進捗。
 ポータル:ウェブ技術を基本にサファイア構成をもとに集約タイプで作成し、各販売店での情報共有ニーズの横展開を図る。最終的にお客様とのコミュニティ構築のベースにする⇒4月より順次導入を開始した。販売店の多様性に考慮して、機能とコンテンツを分離した構成とする。展開のためのファシリテーションを開始。
 ライブラリ:大容量データも地上ネットで的確に流通させると同時に、映像コンテンツなどの管理を実現する⇒地上配信の機能確認はできたが、電算部主導の体制構築に手間取り、計画スローダウン。ライブラリ化の要件を先行。

 革新的発想:販売店でのB-B-Cのために、社会学的・数学的アプローチを含めたファシリテーション手法を開発

 企画立案と提示:販売店の「知恵」を信じて、TMCの役割を「つくる」から「つかう」に切り替えた案を提示

 決断:多様な販売店での情報共有のために、多くの機能を作るのではなく、使うことで進化させる方向に転換

 ねばり強さ:衛星回線の地上化計画で、工数不足の電算部に対して、マーケティングの観点から、実現可能案の提供

 信頼感・活力:サファイア構想で「思い」を説明し、ポータルで具体的な「カタチ」を示し、「カタチに思い」を乗せて、実現させる

かなり、歪んだ言い方になっています。本当は素直に、この会社の限界について、語りたいけど、今の状況ではこれが精一杯です。それが一番哀しい。

オバマ氏は地域コミュニティから生まれてきた

2008年01月22日 | 4.歴史
未唯へ。オバマ大統領候補を知っていますか? オバマ関連の本を読みました。先週の新刊書に『マイ・ドリーム』と『合衆国再生』という2冊がありました。日本のマスメディアからは「黒人第1号の大統領」ということしか聞こえてきません。

『マイ・ドリーム』は1995年、35歳の時に書かれた本です。当時は『ハーバード・ローレビュー」という雑誌で初のアフリカ系アメリカ人編集長として、皆の目を引いていました。彼の父親はケニア生まれで、「奴隷解放」の子孫ではありません。母親は白人で、ハワイで結婚しています。本の内容は、原題にもあるように、「Dreams from My Father」ということで、アフリカ・ケニアにルーツを追ったものです。

地域社会活動家(コミュニティ・オルガナイザー)として、貧民層救済活動を行い、皆に押される形で、イリノイ州議会、イリノイ州選出上院議員となり、2004年の基調スピーチで頭角を現し、2008年候補となりました。

『合衆国再生』「再生のための政策」のなかでは以下のようなことが書かれている。文章の分かりやすさと発想の豊かさを感じます。

グーグルを訪問した時に、アメリカ生まれのエンジニアがいないことを発見した。グローバル化はより安定した世界に貢献したが、アメリ力人の経済的な安定を大きく揺るがしている。いわゆる〝勝者独り占め〟経済の出現している。こういう状況に対し、わたしたちは何をすべきか?

なにもせずに手をこまぬいていたら、たぶんアメリカは、いまより経済的、社会的な階層化が進んだ国になる。アメリカの若者が手にするチャンスが減り、建国以来ずっとこの国の約束の核であった上昇移動が減る。

レーガンとクリントンの政策は根底にある世界的な競争と技術革命という現実を変えることはできなかった。ブッシュ政権は明確な統治哲学もないまま、保守革命をその論理的帰結へ押しやることで対応した。わたしたちも、どんな政策を組み合わせたら、活力に満ちた自由市場と広範囲にわたる経済の安定、企業家精神に満ちた革新と上昇移動を生み出せるのかと自問すべきだろう。

エネルギー政策では、わたしたちにできるのは、二一世紀のために石油よりきれいで再生可能なエネルギー源を開発することであり、エネルギー資源を自分で統御できない国に、その未来を統御することはできない。