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しなやかな日本列島 鉄道の優位性

『しなやかな日本列島のつくりかた』より 「赤字鉄道」はなぜ廃止してはいけないか

藻谷 以前、どういう道路に一番お金がかかっているのか調べてみたことがあります。それで気がついたのですが、道路にかかる費用は、路面の面積に比例するんです。過疎地の一車線の林道などが無駄遣いと思われがちですが、実際には都市近郊の四車線で街路樹がついて、歩道までついてる道路のほうが、はるかにお金がかかる。たとえば道路はアスファルトが摩耗するから一年中舗装し直す必要がありますが、通っている人間当たりの面積が広いのでムダにお金がかかる。路面の清掃作業や除雪、街路樹の剪定などの維持費も馬鹿にならない。

対して鉄道の優れているところは、通っている人間当たりの使用面積が狭いことです。街灯も不要だし、レールは磨耗に強いので頻繁に替えなくてもいい。

宇都宮 LRTよりバスのほうがいい、という話が出るとき、バスの運行で道路舗装が傷つくことは考えられていません。

藻谷 タイヤも摩耗しますしね。鉄輪は磨耗に強いし燃費もいい。車輪の接地圧力が高いので、少々の積雪があっても高速で定時運行できます。

鉄道は産業革命の初期にできたシステムです。当時は資源や労力面での制約も大きかったでしょうから、できるだけ手をかけず、使用面積を少なくして作れるシステムを考え出したのだと思います。

その後、技術が進歩し、機械で広い面積を壊せるようになってから道路を作るようになるわけですが、やっぱり資源がない頃にやっていたことって、すごく効率的で省エネなんです。

だから過疎化が進む地域ほど、世間の先入観とは逆に、広い道路をたくさん維持するのはやめて、なるべく鉄道を使ったほうがトータルでお金がかからない。

何より日本の鉄道は、すべての電車が時間どおりに来ることがインフラとして素晴らしい。

宇都宮 中国なんか、予定より早く出ますからね(笑)。一〇分前にもう改札を閉めちゃう。

藻谷 昨日、萩で講演をした後、夜に会合がありました。そこから宿まで六キロあって、皆夕クシーで帰ったのですが、私は少し夜風にあたりたくて、歩いて帰っていました。さすがに途中で少しきつくなって、携帯で検索すると、なんと近くの駅にまもなく山陰本線の最終列車が来ることがわかったんです。駅まで行って、本当にこの真っ暗でひと気のない無人駅に電車が来るのだろうかと不安になっていたら、時間どおりに単行(一両編成)がパタッと来ました。

五人しか乗っていなかったけど、そんな深夜でも山陰本線をインフラとして、運行してくれているわけです。しかも一四〇円。タクシーに乗ったら、三〇〇〇円はかかる距離だと思います。

この素晴らしいシステムを、鉄道会社の多くは採算も度外視して、最低限のところで一生懸命維持してくれている。

宇都宮 鉄道の価値は、まさにそこですよね。そこに存在しているということ自体が、人々に「利用したいときにいつでも利用できる」という選択肢を提供することになる。先日、ある鉄道に対する自治体の支援が議論になったとき、税金で鉄道を支援するのは、「受益者負担」に反するといった意見が出ました。けれども、鉄道の恩恵を受けているのは、今乗っている人だけではない。沿線や地域が、鉄道の存在そのものの受益者なんです。

藻谷 病院と同じで、行かないかもしれないけど、いざというときにはあるという安心感がありますね。

宇都宮 たとえば家を買うにしても、今は使わなくても、将来子どもが中学生になったら電車で通うかもしれないと思って、鉄道沿線に買う人が出てくる。

藻谷 今後高齢化していく社会にとっても、本当にありかたいものなはずです。

駅のある場所から離れている地域では高齢者も車で動くしかありませんが、後期高齢者の交通事故は年々増えています。八○歳前後で、さすがにもう車に乗りたくなくなると、家の中に引きこもるので、歩く習慣を失って体力が落ちたり、肥満になったりしてしまう。

宇都宮 それでゆくゆくは、介護費や医療費がかさんでいく。鉄道という公共交通には、その費用を減らして余りあるだけの価値があると思います。

たとえば富山ライトレールは、廃線が検討されていた従来の路線を引き継いで生まれた路線ですが、開業後に乗った人の二割は新規の利用者で、しかも、平日の六〇代、七〇代の利用者が増えています。従来であれば、普段は出かけず、週末に子どもや孫の車で移動していた人たちが、ライトレールだと移動できるようになったわけです。このLRTはホームから乗車まで、段差がまったくない作りになっています。

藻谷 その原型は、実は東京都電です。都電で唯一残された荒川線が、おそらく日本で最初に全部のホームの端をスロープにしました。乳母車でも車椅子でも、そのまま乗せられるようにしてあって、お客さんも多い。

しかし、経営的には実は儲かっていません。黒字だったり赤字だったりしますが、基本的に収支相償です。

それでも、あの最後の線を廃止しろという議論にはなりません。公費の持ち出しゼロで運行され、多くの雇用も生み、その人件費を全部払って、わずかな赤字。それに対して、生み出している社会的便益がはるかに大きいからです。沿線の人が、五分おきに来る都電に乗って、のんびりと、学習院のほうの病院に行ったり、荒川あたりへ行けるというのは、ものすごく便利なシステムです。

宇都宮 ただ都電は今かなり混んでいるので、もう少し長い車両を走らせたほうがいい。あの混雑のために、「もう都電はやめようか」と考えているご老人もいるのではないでしょうか。今は、車庫なんかに投資していないのでしょうが、きちんと投資をして、長い車両と、それが入る車庫を確保する。そうすれば、もっと利用者が増えると思います。
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小分類変更 8.販売店 8.1~8.4

8.1 要望の絞り込み

 8.1.1 店舗のコミュニティ化

  1.スタッフの意識

  2.お客様要望を絞込み

  3.事例を収集

  4.ストック情報を集約

 8.1.2 簡単に使える武器

  1.ソーシャルウェブで個別対応

  2.簡単にデータ操作

  3.フロー情報を取り込む

  4.メッセージを把握

 8.1.3 お客様状況を把握

  1.お客様状況カルテ

  2.スタッフの思いをアピール

  3.メーカーとお客様を取り囲む

  4.市民コミュニティと接続

 8.1.4 お客様とつながる

  1.意味あるものを集約

  2.映像データに対応

  3.2千万人のコラボ環境

  4.災害対応にコラボを拡張

8.2 情報を集約

 8.2.1 安心して発信

  1.ポータルで情報集約

  2.意思決定して発信

  3.お客様とのつながり

  4.経営者の意識を変えていく

 8.2.2 知識系システム

  1.スタッフ間のコミュニティ

  2.ソーシャルウェブで共用

  3.機器・コンテンツの共有

  4.ローカルを支援

 8.2.3 意識系システム

  1.メッセージ系システム

  2.ソーシャルでつながる

  3.同一環境での横展開

  4.ワイヤレス環境を保証

 8.2.4 基幹系システム

  1.CRMへシフト

  2.サーバー集約

  3.共有インフラ

  4.次世代構成

8.3 お客様とつながる

 8.3.1 お客様から発信

  1.クルマから発信

  2.メーカーの対応

  3.クルマとお客様の関係
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しなやかな日本列島 日本のポジティブ・シナリオ

『しなやかな日本列島のつくりかた』より 「赤字鉄道」はなぜ廃止してはいけないか

藻谷 先ほど社会の高齢化という話を出しましたが、三〇年後には、甘めに見積もっても一五歳~六四歳の現役世代は約三割減、対して高齢者は、六五歳以上であれば一〇年間で三割増、七五歳以上は二〇年間で六割増となります。

宇都宮 地域再開発が行われるとき、必ず添えられるイメージ図にいつも違和感があります。緑の綺麗な公園に、子供や若者、家族連れが憩うような未来像。美しいですが、将来の年齢層のバランスが逆転してしまっていますよね。緑の公園も、イメージとしてはいいけれど、手すりもない広い場所を老人が歩くのは大変ですよ。しかも高齢者がいなくなる夜は閑散とする。ひと気のない、治安が悪いところになってしまいます。

藻谷 まさに今、アメリカの多くの街の都心はそうなっています。昔、まだ治安がよかった頃に広い公園をたくさん作ったら、後の車社会化と都心の高齢化で人が寄り付かなくなり、治安が悪くなって使えなくなってしまった。

宇都宮 イメージ図だけでなく、都市計画で、まだまだこうした間違いを犯しているものはたくさんあるでしょう。

藻谷 必ず起きる人口の高齢化を計算に入れていないんですね。講演先でも、首都圏こそ足元で一番高齢者が増えている地域たというと、未だに驚かれる方がいて、そのことに驚いてしまいます。

変化を踏まえた上でのポジティブ・シナリオとして私が考えているのは、コンパクトシティ化です。人口の減少にあわせて都市開発地域を縮小し、中途半端な郊外開発地は、田園や林野に戻す。そうすれば、無駄な道路や上下水道の開発も減らせて、日本の美しい田園景観も残すことが出来ます。一方で、旧来からの中心市街地には都市機能を集中させて、それぞれが個性をもった都市景観の復活をはかるべきです。

宇都宮 車社会で郊外に拡散してしまった都市機能をコンパクトに集めるためには、LRTのような交通が重要な役割を果たすかもしれません。

先はどの富山市の例では、このまま街が広がり続けると、二〇〇五年から二〇二五年の二〇年間に行政経費が約一二%上がることがわかっていました。それなら、今ライトレールに投資して、公共交通を軸に、その周りに人が集まるようにしたほうがよっぽどいいということになったわけです。

藻谷 富山市当局が市内の介護労働者の勤務状況を調べたら、勤務時間の九割が車の運転時間だったそうです。高齢者に郊外にバラバラに住まれたら、本当の介護に割ける時間も減ってした。

ただ、バスがあって便利だから、その沿線に住みましょうと言っても、なかなか人は寄ってこない。でも、ライトレールのおしゃれな電車が音もせずに走っていて、市が気合いを入れて運営すると言っていれば、その安心感なりシンボリックな効果から、沿線に人口が集まってくる。それが結果的に、郊外に分散して人が住むコストを減らすことになっています。隣町の町役場の職員にも、「僕はこの趣旨に賛同して、富山の街の真ん中にマンションを買いました」と言う若者がいました。そういう効果があるんです。

宇都宮 沿線ではない、郊外に住んでいる人までが、ライトレールに賛成という面白いアンケート結果も出ていますね。

藻谷 これまでは、「俺の土地がどんどん廃れていくのは許せない!」というような、土地本位の考え方が強くありました。しかし今、土地に執着するのは高齢層だけで、それを譲り受けるであろう若い世代は、もはや自分の所有地に留まろうとは思っていません。それどころか、ライフステージに応じて便利なところに移り住めばいいと考えている。だから今後、世代交代が進めば、もっと住む場所のモビリティが高い時代が来るはずです。そうすれば、コンパクトシティ化か一気に促進されるでしょう。

宇都宮 最近、高齢者でも郊外の家を手放して、都心のマンションに住むような動きが出てきていますよね。

そういう方々が都心で快適に住めるようにして、しっかり移動手段も作れば、ポジティブな街づくりは可能だと思います。

藻谷 人口増加の戦後半世紀と変わらず、都心にオフィスと商用ビルだけを作ろうとするようなやり方をしていたら、絶対にうまくいきません。これからの街に必要なのは、電車と病院、そして福祉サービスです。元気な高齢者が通う病院は、集客資源としても最重要です。東急は、それを見越して、大岡山駅の駅ビルを病院にしました。でも、二子玉川にもつくろうとしたら、厚生労働省に止められたそうです。病院をこれ以上増やすのは国の予算上無理だということだったそうですが、今後の首都圏での後期高齢者の激増をどうするつもりなのか。

いずれにせよ日本も、イコール・フッティングの考え方を導入し、基幹的な交通ラインとして鉄道もバスも両方選べて、かつ自転車もある程度安全に走れるようにしていくという、オランダのような住み分けに向かうのが理想です。

宇都宮 向かい得ると思います。しかも、それはたいしてお金のかかる話ではありません。

藻谷 郊外開発地の街路建設を止め維持費を削減すれば、鉄道網の維持費用は十分出るでしょう。日本の生き残りのためにはそれをやらないといけないんです。アメリカではやらなかったから、ほとんどの街が死の街になりました。

宇都宮 ただ、LRTを導入したオレゴン州のポートランドは、結構いい街になったのではないでしょうか。

藻谷 たしかに、ポートランドは、アメリカでは数少ない成功例です。定点観測していますがLRTの経済的メリットの大きさをひしひしと感じます。例えば中心の地価が維持できているので自治体の固定資産税収が守れているし、町のグレードが上がることで、ナイキのような当地発祥の世界企業も逃げていかない。むしろ誇りをもって存続している。

実際、妻とポートランドの街に行くと、明らかに反応が違います。昔、シアトルに住んでいたことがあるんですが、ポートランドのほうがはるかに小さいのに、妻は後者のほうがずっと街として魅力的で歩きたくなると言う。面白いものです。理屈でなく直感的に、そういう街づくりのメリットを感じるのでしょう。

宇都宮 それが結局、都市の競争力になるわけですよね。
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小分類変更 7. 生活

7.1 考える生活

 7.1.1 独りぼっち

  1.他人の存在は信じない

  2.一人だけの生活

  3.ロマンチストです

  4.未唯への手紙に託した

 7.1.2 好奇心

  1.どこでも考える

  2.考え抜く人生

  3.扉があれば、扉を開ける

  4.非日常的な行動で突破口

 7.1.3 ツールを工夫

  1.アナログの雑記帳を工夫した

  2.デジタルで弱点補強

  3.ハイブリッドはいいとこ取り

  4.視力低下で超アナログ対応

 7.1.4 時間が与えられた

  1.人生を単純にする

  2.明確な生活規範

  3.時間が与えられている

  4.読書が生活の基本

7.2 内なる生活

 7.2.1 外なる生活となす

  1.身体は悪くなる

  2.考えるプロの生活

  3.奥さんはよく分からない

  4.未唯は絶対的な存在

 7.2.2 本質を求める

  1.社会を観察している

  2.ミッションで動く

  3.コミュニティの意見にする

  4.根底を変えていく

 7.2.3 内なる生活を追求

  1.自分だけの世界

  2.目的のある生活

  3.会社を使い切る

  4.組織の弊害を露わにする

 7.2.4 三つの役割を担う

  1.数学者は理念を進化

  2.社会学者は社会変革を望む

  3.歴史学者は未来を預言

  4.未来学者は未唯空間を残す

7.3 社会に向かう

 7.3.1 独我論に生きる

  1.独我論は依存を超える

  2.見えない存在

  3.無限次元空間にいる

  4.不安定ゆえにどこでも行ける

 7.3.2 夢を楽しむ

  1.自分を使い切る

  2.夢を持てば、夢はかなう

  3.サファイア循環を楽しむ

  4.女性から得られるもの

 7.3.3 社会を見ていく

  1.企業から社会を見る

  2.ソーシャルツールを活用

  3.著者との対話を楽しむ

  4.思いをつなぐ

 7.3.4 未来を描く

  1.提案と支援を促す

  2.考え抜いて、変化を待つ

  3.知識と偶然から未来を描く

  4.歴史の観点からシナリオ

7.4 存在の力を探る

 7.4.1 興味が拡大

  1.行動は考えることを阻害

  2.本と語り合って分化

  3.自分のためのエッセイ

  4.夢のために組織を使う

 7.4.2 時空間を超える

  1.μとの対話で自分を超える

  2.考えを発信する

  3.歴史を作り上げる

  4.真理を求めた無為な生活

 7.4.3 生まれてきた理由

  1.存在と無の帰結

  2.日々の発見が生きがい

  3.考えよ!の啓示

  4.超ノマドのシンプルな生活

 7.4.4 全てを知りたい

  1.先を思い、全体を考える

  2.未唯空間にまとめ

  3.発信する勇気

  4.問われれば応える

7.5 内なる生活で考え抜く

 7.5.1 社会をまとめる

  1.パートナーが存在する意味

  2.インタープリターを探す

  3.未唯空間のすごさ

  4.家庭のシンプルな環境

 7.5.2 内なる生活で完結

  1.偶然の意味を求める

  2.会社へ提言

  3.数学から歴史をまとめ

  4.内なる生活スタイル

 7.5.3 知るために行動

  1.ギリギリの健康状態

  2.奥さんより先に亡くなる

  3.知るために海外に行く

  4.歴史と哲学で根本を知る

 7.5.4 考え抜く生活

  1.寝ながら、考える

  2.ライブラリに残す

  3.最期まで考える

  4.存在の力でゆっくり変える

7.6 サファイア構造

 7.6.1 社会の構造を設定

  1.公共図書館の使命

  2.存在と無から独我論

  3.近傍系の新しい歴史観

  4.サファイアで社会改革

 7.6.2 サファイアを表現

  1.書くための生活

  2.多角的な表現

  3.ロジックを進化

  4.未唯空間は社会財産

 7.6.3 集合知で表現

  1.全てを知るために多読

  2.雑記帳を体系化

  3.未唯宇宙はデジタル表現

  4.集合知の社会ライブラリ

 7.6.4 生活に活かす

  1.会社の方向を示す

  2.メリハリのある生活

  3.絶対的な存在を支援

  4.奥さんは一人で生きていく

7.7 全てを知り、全てを表わす

 7.7.1 全てを知る

  1.全てを知るための時間

  2.思考をまとめる

  3.大いなる意思の存在

  4.組織を攻撃せよ

 7.7.2 全てを表わす

  1.多様な意見を収集

  2.長期間書いてきた

  3.自分の思いを表わす

  4.考えたことを表わす

 7.7.3 思いをまとめる

  1.思いを書き残す

  2.思いを入れ込む

  3.今をつぶやく

  4.毎日を表現

 7.7.4 未来を知る

  1.読むから書く

  2.未来の生き方

  3.歴史の変節点

  4.エッセイを出版

7.8 未来方程式を預言

 7.8.1 新しい数学を表わす

  1.アナロジーを展開

  2.空間を近傍系で表現

  3.数学の教科書

  4.未唯空間の作り方

 7.8.2 社会に力を及ぼす

  1.会社存続の条件

  2.情報共有で空間を埋める

  3.会社を揺さぶる

  4.社会が変われるシナリオ

 7.8.3 歴史に力を及ぼす

  1.存在の力で日本を変える

  2.歴史は変わる市民意識

  3.時間コードが圧縮される

  4.歴史の時空間がテーマ

 7.8.4 存在の無に至る

  1.孤立と孤独から存在の力

  2.全てを知ることを追求

  3.内なる世界のシナリオ

  4.存在と無から存在の無
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パートナーからの急な相談

未来方程式

 未来方程式で資本主義が変わるところは第9章環境社会で述べましょう。大くくりは、第4章歴史編です。

パートナーからの急な相談

 パートナーから突発で相談の依頼があった。「やはり、向いていない」。17時から18時15分まで。また、自信を失っている。

 私も焦りを感じました。パートナーが語っている途中で、ロジックを通そうとしました。聞いていることを表現するために行っていた。頭の中の論理を言葉にさせるような働き掛けです。これをしては、パートナーの思考の完結性が失われる。しっかり、想像力を働かせながら、聴くようにしないといけない。

 どうやってほしいのかというよりも、どう考えてほしいのかを中心にすべきだった。自分で考える力は十分、あるのだから。自分の内なる世界を見てもらえば、自然に答えが出てきます。

 自分自身で切羽詰っている。他との比較で、落ち込んでいる。大学卒の後輩のプレゼンに焦りを感じている。

 私のコメントは、後輩は「素直な、いい子」だから、ああいう形になっている。だけど、あなたはそうではない。「ひねくれて、悪い子」という意味ではない。自分の頭で考えて、本当にやらないことを探していける強さが取り柄だということです。

 思考力の深さを持っている、貴重な存在です。私の経験からすると、その強さは、どうしても孤立をまねく。周りが考えてない名古屋の環境では、生きにくいのは確かです。

 聞いていて、気になっていたのが、話すトーンが低くなっている。それだけ、自分の言葉で論理的に話そうとしている。この習慣は伸ばしていかないといけない。
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