日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

亀は亀のままでいい

2022年02月18日 | 生活・ニュース

 散歩する途中には「寺町」という通りもあるくらい多くの寺院がある。宗派にとらわれず門前を通るときは少し頭を下げる。どの寺も山門の横に掲示がある。作りはそれぞれに違いはあるが、ガラス戸越しに見えるのは華美ではないが凛とした姿の花が活けてある。そして短い文章で仏の教えが掲げてある。

 これを見る、読むのが好きで、新しい内容に変わっていると立ち止まって読む。そこには、書かれた教えについて、こうしなさいとは書かれていない。そこで、こういうことだろう、なるほどそうすれば世の中は丸く収まるのか、など解釈し、心がけようと掲示の前を離れる。しかし、難解すぎて困ることも多い。

 最新のそれは、浄土真宗派の寺で見かけた全文ひらかなで「かめはかめのままでいい うさぎにならなくていいのだよ」。「兎と亀」の話しで、兎が亀をバカにして、途中でひと眠りし亀が勝った話しを思い出す。亀がいくら努力しても走力は兎が絶対勝つ。この話しで「兎は亀を見ていた、亀はゴールを見ていた」、この違いを知らないと、この話しの本質には至れない、こん解説を聞いたことを思い出した。

 そうだとしても凡人が日々の生活の中でいつもいつも「人生のゴール」を見て過ごすことは出来ない。兎ほど速く走れなくても、目の前の事に対する努力や研鑽は欠かせない。そんな積み重ねの先にゴールが現れると思う。亀には悪いが、長い経験の貴ぶべき例えとして「亀の甲より年の功」という。コロナ禍、まずは罹患しないことだろう。

 (今日の575) ブログでも続けて書けば芽も出よう
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ヘルプマークで支援

2022年02月17日 | エッセイサロン
2022年02月17日 中国新聞「広場」掲載

 所用の帰りだった。リュツクサックを背負い、つえを突き、反対の手にポリ袋を持った年配男性が前を歩いていた。陸橋の上り口で追い付き、ふと見ると、リュックには赤地に白いハートと十字をあしらったヘルプマークが付いていた。
 私はマーククの存在は知っていたが、実物を見るのは初めてだった。「外見だけでは配慮が必要なことが分かりにくい人が付けておられる」と聞いていた。「困っていたら声を掛けて」との呼び掛けがあるのを思い出した。
 戸惑いながら「荷物を持ちましょうか」と話し掛けた。その方は「お願いします」と頭を下げ、ポリ袋を渡された。思ったより重い袋だった。陸橋下のバス停近くに迎えが来るとのことで、そこまでご一緒した。
 バス停の椅子にポリ袋を置くと「助かりました」と明るい声でまた頭を下げられた。人の役に立てて良かったと思った。初体験の緊張が解けた。

 (今日の575)  我もいつ手を差し伸べてもらうかも 
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椅子がないのに

2022年02月16日 | 生活・ニュース

 昨夕のローカル放送局制作のテレビ番組。TV番組欄の紹介には「79歳 まちの発明家が生み出すオモシロ発明品とは」とうたってある。写真はその一コマで、椅子が無いのに腰かけている。腰かけているのは発明家本人。レポーターは腰の下で手を振って何もないことを確認し、首を傾げる。

 発明家は知人で同年配。ニュースの発端は、発明学会主催の「身近なヒント発明展」で優良賞を受賞されたこと。それを知り合いの新聞記者に話したところ大きな記事になり、記事を受けてTV取材に至ったという。新聞取材は数時間、TVはその倍くらいと知人からの電話で知った。

 知人は陶芸同好会の仲間、ここでもいくつかの発明品が誕生している。その一つに、陶芸では欠かせない轆轤がある。専門家はこれを使って作品を作る。そうしてみたいが、入会以来そう思うだけで終わっている。この轆轤の回転速度を自由に可変でき、素人でも使いやすくした装置を完成している。いつか使ってみたいと思っている。

 発明の動機は「もっと便利に、もっと楽に出来ないか」にある。放送の中で私も知っている発明品がいくつか紹介されていた。作品に使用する資材は身の回りで不用となった物を使うことが特長だと思う。放送終了後に、優良賞の対象発明品「ハンドキャリー」の注文が入ったという。これは神社関係者が畳を運ぶ重そうな姿を見て、楽に運べる方法はないか、と思い立ち完成させたと聞いている。レポーターはこれで畳を楽々持ち上げ歩いて見せた。

 (今日の575) アイディアは楽をしたいが生みの親
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サトイモの曲

2022年02月15日 | 生活・ニュース

 親しい人からたくさんの野菜を頂いた。いつも綺麗にされた状態で届き感謝しながら頂いている。野菜高騰の折には助かるし、鍋物の季節に「買ってならこれだけの野菜の贅沢は出来ない」、高値のついた店頭の値札をTVで見ながら鍋の幸せを感じることは何度もある。

 先日いただいた大根、白菜、ニンジン、水菜、ネギ、白菜漬けなどと一緒に里芋が届いた。いつものように水洗いされ畑の土は綺麗に落とされている。乾かして保存しようと棚用の桟を台にして並べた。何となく見ると、台が五線で、それにのった里芋が音符のように見る。これは珍景と記念に撮る。

 学校の授業で音楽は苦手、それも大がつき、特に歌うは大がいくつもつくくらいだった。それでも演歌は好きで、通勤の車でCD聞き放題にしていた。そうすると長い年月の中で何曲か持ち歌になった。不思議に想うことがある。子どもころにラジオで聞いていた歌謡曲のいくつかは今も記憶している。70年近く前のダークダックスが歌う「雪の降る街」は今も歌える。

 珍景から「サトイモの曲」が生まれないかとなあと眺めるが吾に才なし。里芋は作っていたこともあり、子どもころからよく食べている。煮っころがしが特に好きで、ほくほくとねっとりの混ざった食感と芋の甘味は昔のまま残っている。仲間との共同農園でも作っているが、分け前を辞退する人はいないくらい好かれる作物のようだ。

 (今日の575)  サトイモを並べて干せば曲になり
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氷上のチェス

2022年02月14日 | 生活・ニュース

 難解なドラマのナレーションや紹介で、「チェスのよう」という。カーリング競技は氷上のチェスと、実況でも紹介される。私はチェスのルールもゲームの難解度も全く知らない。しかし、カーリングで次に投げるストーンをどこに決めるか、これがチェスの駒をどこに置くかに似ているとは思う。将棋も碁も似ている感じだ。

 しかし、これらは盤上を人の手で動かす。カーリングはストーンを投げるのは人だが、後は氷上を滑って行くことを思えば、スウィーパー(履き手)の援助はあるが、盤上を動かすより困難に思うのは私だけだろうか。面白く見るためにすこしだけネットで予備知識をつけ楽しんでいる。

 ストーンが走り出しての掛け声「ヤップ」はブラシ履いて、「ウォー」は履かないで。ポジションは1番目に投げる選手はリード、2番目は「セカンド」、3番目は「サード」、4番目は「スキップ」でそれぞれが2投する。スウィーパー(掃き手)は1番目と2番目が担当、投げる時はサードが代行する。スキップはハウスから指示を出す。スキップが投げるときにはサードが指示を出す。

 ストーンは約20㌔で花崗岩、その滑る距離は40㍍。シューズやブラシにも工夫があるという。映像からは分からないがスキップ以外の選手が1試合でスウィープする距離は約2千メートルにもなるというから驚く。カーリングの発祥は15世紀にスコットランドではじまった氷上競技という。ストーンが髪の毛を「カール」するようにゆっくり回転することから「カーリング」と呼び名がついたそうだ。予選好調な日本メダルなるか。

 (今日の575) カールする石の滑りに神秘あり
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東京の雪

2022年02月13日 | 生活・ニュース

 この冬、雪のちらつくこともあったが、雨も久しぶり。朝5時前くらいからの雨、雪なら足元注意になるだろうが、小振りの雨は降ったりやんだりと、なんだか寂しそうな降り方をする。朝方、所用で出かけたが冷たい雨だった。月1回の農園煙作業の日だが雨とコロナで中止に、農園はどんな様子だろうか。

 予報によると、低気圧や上空の寒気の影響で、関東甲信では今日の昼前から明日の朝にかけて雪や雨が降り、今夕から大雪となる所があるとして、気象庁は路面の凍結による交通障害に注意するよう呼び掛けた。東京に雪が降ると在京放送局は雪一辺倒、知人はそんな様子を「東京の雪」と揶揄し、対応のまずさを質していたが、その通りだと思う。

 こんな歌が歌われたことがある。松尾和子&和田弘とマヒナスターズの「お座敷小唄」。「♫ 富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も 雪に変りはないじゃなし とけて流れりゃみな同じ」。京都を我が町に置き換えて歌われた。北海道と東北の雪も、甲信越に北陸の雪も、関東平野に降る雪もみんな同じなのに、降るたびに関東だけが大騒ぎに何故なるのだろう。

 山は降った雪や雨を長く保水し、生きとし生けるものに恵みを与える。雪も雨も大事にしなければならない、子どもでも知っていることだ。しかし、そうした山の樹木を伐採、重機で切り崩し太陽光発電設備を住民の反対や声を押し切って設置する。電気が有っても水が無ければ生きていけない。潤いをくれる雨の降るたびに考えさせられる。
 
 (今日の575) 春来ると思えば嬉し冷雨でも
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1440の次

2022年02月12日 | 生活・ニュース

 北京冬期オリンッピク、雪や氷の上で行われる競技は人間離れした技の数々にただただ驚く。選手の鍛えた技に拍手を送るしかない。運動苦手の自分には別世界の感がする。もう一つ、実況担当者の競技知識の豊かさ、あのスピードあふれる演技の一つ一つを瞬時に見分け伝える。選手に劣らない能力がいるだろう。

 今日の朝刊は、スノボー男子ハーフパイプで平野歩夢選手が金メダルを獲得した記事がトップ。競技の経過は承知だが、トリプルコーク、体の軸を斜めにして縦に3回転、横に4回転するエア(空中技)は今大会の焦点だった。4回転を角度で表すと360度✕4=1440度になることからの命名という。トップ選手でも恐怖を感じる、もし間違えば大けがという、これを3度すべて成功させた平野、凄いとしかいえない。

 フィギアスケートで4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)に挑戦する羽生結弦選手、惜しくも成功こそしなかったがクワッドアクセルと認定された。スケートの4回転は一般的になったが、羽生のプラス半回転はこれからになる。平野選手未発表の技が出るかも、と期待されたが次回になった。その技は1620という。これは4回転半の角度になる。羽生選手に並ぶ回転を期待する。

 スキーやスケートのようなスピード感はないが、カーリングにも興味を抱く。ミステリアスなスポーツの一つとされるが、氷上を滑るストーンは 花崗岩で重さ約20㌔という。選手の意思を持ったかのように滑り狙った位置で止まる。予選期間も長い、今日で2勝1敗、しっかりもぐもぐ食べて結果を出して欲しい。

 (今日の5757) 空を舞うあれは人かと孫悟空
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梅に鶯ならず

2022年02月11日 | 自然 季節

 「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」、何とかの一つ覚えに覚えている。これは「庭木の剪定の仕方をいいあらわしたこと、庭木の伸びた枝葉なら切ればいいというものではない」と近所の庭師から聞いたことがある。桜は切るとそこから腐りやすく、梅は切らぬと要らぬ枝が伸びるという。

 散歩の道沿いに、何年も放置されている広い屋敷は雑草と雑木に閉ざされている。その荒地に紅梅と白梅が並んでいる。その高さは数㍍以上もあり、今は花盛りで見ごたえがある。梅に鶯、と言うが梅にメジロが群れている。花数が多くその陰で蜜を振っている。そのメジロの姿を探すのに手の平サイスのデジカメでは視力も衰えに入っていることもあり苦労する。

 庭にやって来るメジロはいつも2羽の連れで、危険予知をしながらのみかんを食べで落ち着きが見られない。動くものが目に入るとすぐに連れだって飛び立つ。しかし白梅に群がっているメジロの数は何十羽、蜜を取る花は頻繁に変えるが、私が木の下でいくら動いても飛び立つこともなくとどまっている。外敵に発見されにくい環境になっている。

 梅には鶯、というのは「花が咲いている梅の枝に鶯がとまっている光景は、ぴたりと合ってさまになる」ことから生まれたというが、残念だがまだこの組み合わせで見たことがない。今年の干支は寅、「竹に虎」に似ているようだ。

 (今日の575) 鶯は鳴き声だけで姿見ぬ
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佐々木小次郎像も寂し

2022年02月10日 | 地域

 海抜200㍍の城山山頂の岩国城を背にして刀を構えるのは剣豪・佐々木小次郎像。安土桃山時代から江戸時代初期に実在した剣客で、巌流を名のったと言われる。作家の吉川英治は小説「宮本武蔵」の作中で、小次郎は岩国生まれ、母から家伝の長光を授かった。それで柳とツバメを相手に「燕返し」の術を編み出したとしている。

 錦帯橋袂にはその柳の木が紹介され、そこから歩いて3分ほどのところに小次郎像がある。この剣法は天下無双であったといわれている。この像を製作されたのは高校の美術教師で村重勝久氏といい、一時期、同じ町内ということもありご生前の先生を知ってる。下関の巌流島にはこれのレプリカが武蔵と対峙している。

 散歩でこの像のそばを通ると、必ずと言っていいほどカメラに収める人を見かける。たまには記念写真のシャッター押しを頼まれる。ところが、先月上旬岩国市はコロナの「まん延防止等重点措置」の適用地域になり、この像付近の観光施設は全て休館となった。国・名勝の錦帯橋上も無人状態が続くなど、散歩していても観光地返上の状態で寂しい。

 人流が無ければ罹る人も本意ではないが移す人もいなくなる。藩政時代にここ岩国藩は流行り病は隔離して封じこめ治めていた記録がある。小次郎もそれを知っているだろうから、構えを崩さず一点を見つめているのはコロナに立ち向かっているのだろう。小次郎像の周りに早く人垣の出来る日を待っている。 
 
 (今日の575) 小次郎も見えぬコロナにゃ技のなし
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3回目の接種

2022年02月09日 | 生活・ニュース

 新型コロナワクチンの2回目接種から8カ月と1週間目、3回目の接種が済んだ。世に言われているような面倒は全くなく、電話応対も気持ちよく予約はスムーズに運んだ。1、2回目接種が当院の人という制約はあったが、かなりの方が接種に見えていた。

 政府も専門家も終息見通しの宣言が出来ない現状では、感染しない自衛策は講じたうえで、もしも感染した時に重症化しにくい策は取っておくべきと思い接種した。新型コロナやワクチン接種について全否定する書き込みは承知している。今朝もワクチン接種者は国の言いなりになる者だという内容が届いたが、それを他人に強要することはいかがなものだろう。罹らない、移さないを基本に生活している。

 自衛策の一番はマスク着用。スーパーで出会う基地関係者と思われる人にはマスク着用なしもいる。避けて通る、レジでは後ろに並ばない、これも自衛策と思う。マスクと言えばアベノマスクがまたやり玉になっている。マスクがマスクとして使われてマスクなのだ。そのマスクをそうでない使い方へのアイディアに苦笑しながら、あのマスクは何だったのかと思う。

 接種したワクチンは3回ともファイザー製のワクチン。接種前の問診で、接種後の注意や、副反応の症状、もしも副反応が起きた時の対処など丁寧な説明を受けた。接種後の15分間は個人別のストップウォッチで確認後、異状ないことを確認し接種済書を受け取った。一応、ひと安心ということになる。

 (今日の575) 3回目接種終えたが気は抜けぬ
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