日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

佐々木小次郎像も寂し

2022年02月10日 | 地域

 海抜200㍍の城山山頂の岩国城を背にして刀を構えるのは剣豪・佐々木小次郎像。安土桃山時代から江戸時代初期に実在した剣客で、巌流を名のったと言われる。作家の吉川英治は小説「宮本武蔵」の作中で、小次郎は岩国生まれ、母から家伝の長光を授かった。それで柳とツバメを相手に「燕返し」の術を編み出したとしている。

 錦帯橋袂にはその柳の木が紹介され、そこから歩いて3分ほどのところに小次郎像がある。この剣法は天下無双であったといわれている。この像を製作されたのは高校の美術教師で村重勝久氏といい、一時期、同じ町内ということもありご生前の先生を知ってる。下関の巌流島にはこれのレプリカが武蔵と対峙している。

 散歩でこの像のそばを通ると、必ずと言っていいほどカメラに収める人を見かける。たまには記念写真のシャッター押しを頼まれる。ところが、先月上旬岩国市はコロナの「まん延防止等重点措置」の適用地域になり、この像付近の観光施設は全て休館となった。国・名勝の錦帯橋上も無人状態が続くなど、散歩していても観光地返上の状態で寂しい。

 人流が無ければ罹る人も本意ではないが移す人もいなくなる。藩政時代にここ岩国藩は流行り病は隔離して封じこめ治めていた記録がある。小次郎もそれを知っているだろうから、構えを崩さず一点を見つめているのはコロナに立ち向かっているのだろう。小次郎像の周りに早く人垣の出来る日を待っている。 
 
 (今日の575) 小次郎も見えぬコロナにゃ技のなし
コメント (1)
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