日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

秋に備えて

2022年02月06日 | 自然 季節

 TVの気象予報で全国の気温分布を見ると、冷凍か冷蔵かに区分けされてはいるがとにかく冷蔵庫の中に入っている。15時ころの我が家のガレージの気温、冷たい風が通り過ぎているが2.5度、ちなみに7時半頃はマイナス4度だった。いつもなら出勤時間だが日曜日で静かな裏通りだった。

 この寒さは予報通りで、雪国の積雪がコロナを置いてニュースのトップになっている。除排雪の映像を見ると、豪雪という言い表し方では理解できない並たいていでない苦労が伝わる。出勤途中の人がインタビューに「帰りが心配です」と答えていたが、その心配はいつまで続くのだろうか。

 この寒い時期だが、目には見えないが粛々と庭の隅で働いているのは彼岸花に似たリコリスの葉。リコリスは彼岸の頃に咲き、彼岸花と間違えやすいが、それより見た目は少しあでやかに咲く。花が終わり秋になると葉が地面から覗き伸び始める。葉は日ざしを受け養分を球根に送りその勤めを終え枯れていく。養分を蓄えた球根は秋に花茎を勢いよく伸ばし花を咲かせる。

 花は葉を見ず、葉は花を見ず、互いにその繰り返しでそれぞれの生涯を終える。多くが休眠している厳寒の中で、わずかな冬日を受けて命を受け継ぐ、そこでつけられた名前が相思花、いい命名だと思う。緑の少なくなった周囲でリコリス葉の色は目につく。さて、今年はどんな花を見せてくれるのか、冷たい風に揺れる葉を見ながら思う。

 (今日の575) 冬日受け出会えぬ花に生つたう
コメント (2)
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