日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ISO審査員から

2020年12月20日 | 回想
 
 年賀状準備のため今年届いた賀状を繰っていた。後輩からの1枚に「先輩が退職されて今年で20年。あの時、紹介され取得した資格が、私の退職後も生きています」そんな手書きの文面があった。そうか、あの時取得した資格を活かして働いているのか、私は自分の仕事として成したことだが今も喜んでもらえて良かった、そう思いながら読んだ。

 彼は毎年、取得した資格で働いていることを知らせてくれる。私も取得したいと思った資格だが、何せ取得を推進する担当が初めに取得するという事に抵抗があり、未受験で終わった。高圧ガスや危険物といった取得準備と違い、宿泊を伴う講義など当時の資格試験では超高額だった。それだけに受験者の選抜には慎重が期された。

 その資格とはISO(国際標準化機構)審査員。記憶は薄れているが、ISOの資格取得を希望する企業が機構の定める規格に合致するか審査、取得できるよう指導助言する役を担う。ISOはライバル企業との差別化や海外市場に参入すると国際間取引がスムースに出来る。その種類は品質、環境、食品安全など十種類くらいあり、賀状の彼は品質を担当していた。

 当時は審査委員の需要は高く、資格者の派遣要請は多かった。企業がISOに認定されても、認定を維持するためその後のフォローが必要で、彼も求められているのだろう。審査員の現状がどのようになっているか承知していないが、受験料は会社負担ではあったが、有効な使途だったといえる。くる年の賀状を楽しみにしよう。
コメント
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