知人から「ある人に頼まれました」と封書を手渡された。不思議に思いながらその場で開いた。
先月の27日、髪結處の看板写真と「古い町並みと呼び方」というタイトルをブログにアップした。その時初めて書き込みいただいた方が「西岩国の昔の地図が手に入りました。機会があったらお見せします」とコメントがあった。
「西岩国の古い地図、ぜひ拝見させてください。お待ちしております」と返信したものの、どなたかは全く分からない。古い地図については新聞報道で知り、見たいとは考えていたが、そのままになっていた。
その見たいと思っていた「昔の地図」が入っており驚くと同時にしばらく見入った。地図は縦55センチ横75センチでタイトルは「岩國市」と右から左へ印刷されている。いかにも古さを思わせる。地図は海岸線は岩國港から藤生駅まで、錦川沿いは千石原までが載せられている。
反対面には「大日本職業別明細図第710号・山口県岩国市・発行所 東京交通社」と書かれ、岩國市案内記とおよそ300社近くの広告が、旧仮名づかいで載っている。懐かしい名前で今も続く店もあるが、大方は変わっている。
発行は昭和17年4月25日とある。手元の地図は昨年11月復刻版として発行されたものだが、当時の町並みがそのままが伺える。その頃を偲ばせる白黒の小さな写真がなんともいえない。
昔の地図をゆっくり見ながら、そこからのドラマをいつかここに載せよう。コメントの方がなぜこのブログの管理者を知り、届けてくれた知人と管理者を繋げたのか、ちょっとミステリアスである。コメントには、昔「曲尺町」に住んでいました、と書き込んであった。
atukoさん有難うございました。
(写真:かっての西岩国中心街の様子)