メダカの住みかを少し綺麗にしてやろうといつもの要領で始めた。汚れを取り除き、汲み置いた水を加え、移して置いたメダカを元の住みかに返す。数株のホテイアオイも同じように戻す。そのうちの1株の異形に気付き、Rさんのブログを思い出した。
Rさんのブログを読み直した。
「ホテイアオイは咲き終わると花茎はUターンして先端を水中につっこむ形となる。熟した果実は水中で裂開し水中に種子をばらまく。種子から発芽した実生は浅い水中や水辺の泥の上で土中に根を下ろして成長していく」とある。
最初にRさんのブログを読んだあとある席で「Uターン」の話をしたら、「物知りですね」と言われ「受け売りです」と答えたことがある。ホテイアオイのあまり知られていない秘密かも知れない。
Uターンした花茎の先の部分から伸びた妖怪の指のような数本の不気味な触手、その先端に丸いつぶが複数個ついている。つぶが果実なのか果実なら種子はどうなったいるのか、など疑問に思いながらそのまま浮かべた。
川幅いっぱいに繁茂したホテイアオイを見たことがある。過疎の進む町にUターンを、と懸命に呼びかけがされている。ホテイアオイほどでなくてもUターンの成果が過疎化の歯止める、そんな種子はあるのだろうか。
(写真:Uターンした花茎とその先端)