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♪赤いリンゴに唇よせて だまってみている青い空
リンゴはなんにもいわないけれど リンゴの気持はよくわかる リンゴ可愛や可愛やリンゴ
(サトウハチロー:詞、万城目 正:曲 並木路子:歌)
この歌は昭和20年10月、戦後映画の第1作「そよかぜ」(松竹)の主題歌であった。映画の内容は、楽番屋の母親の手伝いをする少女(並木路子)が周囲に助けられ歌手になるというスター物語、映画はヒットしなかったが歌は大ヒットしたという。
ヒットの理由は歌詞とネアカのメロディーが、虚脱状態の日本人の気持ちを捉えたと解説されている。当時の闇市でのリンゴは1個5円、サラリーマンの月給が200円の時代、「リンゴ高いや 高いやリンゴ」の替え歌も登場したとか。
同じ形や色をしているリンゴの種類はとらえ方で幾種類にもなる。40とも200とも小さくすればもっとあるかも、あるリンゴ園の園主さん。よく見ると違いがわかるそうだが、素人には見分けできない。
1本の木でどの位収穫できるかの質問に、そばの樹齢40年のリンゴの木を指差し、いま千百個の実がついているとさらりと話された。袋掛けは慣れた人でも1日掛かるそうだ。剪定・摘花・消毒など時間をかけた結果が実っている。
そんなリンゴ園で1個、フィルムに書いた亀の絵が貼り付けられていた。収穫のころになると、日光を遮った黒い線の部分は薄い黄色に絵付けされるという。誰の手に渡るのだろう。
試食しながら園内を回るが、味が区別できるのはひと口大に切った2、3種類まで、後は酸味くらいはわかるが微妙な味は園主の説明を聞くだけ。リンゴダイエットの話を思い出し、帰りは両手に提げたリンゴが重かった。
(写真:やがてリンゴに可愛い亀の絵が)