メンバーは高齢者と後期高齢者ばかりの陶芸同好会。教室は銭壷山の海抜500㍍にある県の施設で、学ぶといいながら結構気ままなに粘土と格闘しながら楽しんでいる。実に和気あいあいという教室。そんな教室のある日だった。
窓際で1羽の昆虫が飛びたとうとバタバタしている。創作室の窓は換気用に開いているがどこから侵入したのか思いながら見る。これまでに見たことのない蝶のようでもあるが、その色合、特に瑠璃色の鮮やかさから私には蛾に見える。同好会メンバーに訊ねると「こいつは蛾じゃろう」ということに落ち着いた。そこで出番はグーグルレンズ、回答は「ルリタテハ」、参考写真とドンピシャ。
「ルリタテハ(瑠璃立羽)は、チョウ目タテハチョウ科に分類されるチョウの一種」とある。学問的には細部の解説があるようだが、蛾でなく蝶と分かればいい。濃い黒褐色の翅の表面に「瑠璃」の和名通りの鮮やかな瑠璃色の帯模様が入るのが特徴。蛾と判断した部分がこの蝶の特徴とは、何でも先入観で先走ってはいけない。
30年くらい前に同じ職場にいた女性社員が蝶の写真家のように作品をアップしている。その写真は迷わず蝶と一目でわかる作品。先日は信濃の国で撮ったものを見せてくれた。蝶には蝶の個性があるようで、翅の違いがそれを思わせる。蛾のように見える蝶も翅に特徴があった。
(今日の575) 止まるとき翅立てるのが蝶と知る
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