
最近本を読んでいない、平均すれば全国では毎日書店が閉まっている、新聞も本も読まなくなったのは誰のせい、本を読まなくなったという連中の雑談は、その正当性を裏付けるようとする話題に傾く。そんな時に一人が、毎月10日になると我が家の姑から「文藝春秋」を買って来てと仰せつかるという披露があった。
原則10日は総合月刊誌「文藝春秋」の発売日に当たる。姑さんは文春をひとつ月欠けて読破されるという。私は何十年も文藝春秋の購入を続けているが、全頁を読んだ記憶は1度もない。読破とは「難解な、または大部分の書物や書類を全て読み通すこと」とある。只々驚くばかりだ。
「文藝春秋」の発行部数はおよそ40万部で総合月刊誌のトップという。大正12年の創刊以来、「文藝春秋」は時流におもねらない柔軟な編集方針は、地域、年代、活躍する分野を超えて多くの人々に支持されているという。田中角栄を失脚に追い込んだ「田中角栄研究」は今も印象に残る。
姑さんは通院や運動を兼ねた軽い買い物のほかはあまり出歩かれないようなので、読書に当てる時間はたっぷりお持ちなのだろうが、昔から本がお好きだったのだろう。何度かお話はしているが文春の読破は知らなかった。いつかその秘訣を聞いてみたいがもう100歳近いのではなかろうか。
(今日の575) 文春にのめり込めるは理解力
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