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平積み

2019年12月02日 | 生活・ニュース

 何か面白い本はないか、と書店であれこれ手にしてパラパラ繰りながら探していた。そこえ「失礼します」と2人の店員が近づき、並べてある本の位置を動かし始めた。作業しながら「これは平積み本だから」と打ち合わせながら並べる。店として売るための並べ方だろうが、仕事以外に何かしらそこに工夫を凝らしているようで本への愛着心を感じた。

 仕事が終わったところで「平積みは売れる本ですか」と聞いてみた。「ベストセラーや新刊、よく売れる作家の作品は平積みです。お客様の選んでおられる本もそうです」と買うように上手く誘導された。確かに平積みされている本は売れるという作家の作品がズラリと並ぶ。平積み、広辞苑では「小売り書店で、書籍に平(ひら)の部分が見えるように積み並べる」とある。平は本の表紙を表す。

 平積み以外の本の並べ方を調べてみた。「面陳列」、表紙を人の目の高さで陳列する方法で書店員のお薦め本という。展示部数は少ない。「棚差し」、背表紙を見せて陳列する。若いときは苦にならなかったが、視力の落ちる高齢者は探しにくい。先日は欲しい本の陳列棚を尋ねたら店員さんが見つけてくれたのは棚差しだった。ひとつの本を店内のあちこちにおく「複数個所陳列」、目立たせたい本を中心にする「多面陳列」などが一般的という。

 次からは陳列の仕方からその本がどんな位置づけか見てみよう。6年前の春のころ小さな本を自費出版した。その時、いつも利用する書店に販売を依頼した。店がエッセイコーナーに並べたのだが、それは平積みだったことを思い出した。本来の意味での平積みではなく、馴染みの客への店側のサービスだが嬉しい、依頼分は完売でよかった。
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