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水糸の役目 (工事3)

2024年06月07日 | 生活・ニュース

 新築工事ではいろいろな器具や工具、測量機器などが使われる。敷地の広さを測定するとき、何度も何度も測量される。境界の数㌢ほどの差でも測りだす。話を聞いていて面白い。それはそうだろう、買う方も売る方も正確な広さを知りたい。そこに接する隣家も確認のため立ち会うことになる。あれなら間違いない、見ていてそんな信頼感が生まれる。

 次に見たのは地綱張り、この時も測量機と手製の測定器が活躍していた。地縄とは、住宅の基礎や壁などを建てる位置を示すために張られる紐、線を引くように地面に直接綱を張る。我が家の時のことを思い出す。現場監督が「狭く見えるでしょう」という。頭にある家の姿からすれば確かに狭く思える。地綱張りの錯覚らしい。

 そんな測量機器の後は糸が使われる。これの呼び名は水糸と教わった。基礎や外構の工事になると図面を見ながら、縦横にピーンと糸が張られる。水平や高さを合わせる基準になる直線を示すという。聞くと、これが高さと水平を取りながらの仕事をする最善の目印と笑われる。測量機器では仕事にならん、ともいわれる。

 作業者は水糸を跨いだりくぐったりしながら仕事を進める。外壁のブッロクは縦横ともに狂いなく積まれる。基礎工事となる底盤・地中梁・立ち上がりなどの生コン打ちも水糸がその任を担っている。あの細い糸、建築現場には欠かせないようだ。水平・垂直工事に糸、近代離れしたように思えるが、昔の知恵が生きている。

 (今日の575)水糸は基礎工事では大役に
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