「遅い遅い」と言われ待ち続けた様な「九州北部」が梅雨入りとなった。山口県は九州北部ではないが気象庁的にはそうなるということで、昨年より19日、平年より13日遅れとなった。春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合もあるというから確定ではなく、「梅雨入りしたもようです」が気象庁の発表。
雨不足で遅れている田植えや植え付け後の干からび、畑作物の規格外品の発生など、気の休まることのなかった農家の方はほっとされたのではなかろうか。ただ、九州南部や四国では線状降水帯予報による大雨への注意が出ている。最近の梅雨はしとしと降ることは珍しく、降れば洪水、降らねば渇水、こればかりは子どものころが良かったと思う。
今年はツワブキの勢いが凄い。昨年はそろそろ終焉になるのか、と思うくらい元気がなかった。今年も例年通りの水やりで特に手を加えたことはないが、2カ所とも自然に増殖しているようで驚いている。しかし、このところの暑さ、陽のあたる間は耐えきれないのだろう、葉が悄げたようにしている。
6月は水無月、これの「無」は「ない」ではなく連体詞の「の」に当たり、「水の月」という説が分かりやすい。雨は水を供給する大切な要素で自然に頼るしかない地球への恵のもので、進歩した科学もその術を超えていない。半導体の生産に必要な水量は1日1工場で数十万人分の水道量に匹敵というレポートもある。水は大事に使いたい。
(今日の575) 待っていた梅雨がやっとご挨拶