日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

期待の10代

2017年06月27日 | 社会 政治

 日本中の目が1尺3寸角盤上の81升目に注がれている。引退された加藤一二三9段は「藤井さんは30連勝は堅い」と20連勝半ばの時点でインタビューに応えていた。その30ひとつ手前の29連勝という新記録なるか、昨夜の将棋界最年少棋士、藤井聡太4段の結果を今か今かと待った。結果はプロデビューから半年で前人未到の偉業を成し遂げた。

 このところ10代が賑わう。新しいところでは陸上の18歳サニブラウン選手もその一人。世界陸上選手権短距離代表で100㍍と200㍍両方の出場選手にえらばれた。桐生や山縣両選手を抜いての代表である。記録がそれを証明している。卓球界は陸上界以上に激烈で小学生が世界を狙える域に達している。10代選手のこれからに期待出来る。

 心配がある、彼らの中には義務教育の児童生徒がいる。将棋界高段者の「藤井さんの授業時間が心配」という声を聞き、それを心配する人が周囲にいることに安心した。各界で子どもの活躍は頼もしいが、授業だけは何とか工夫して欲しい。小中校は該当しないのかもしれないが、羽生善治九段も出席日数が足りず、高校を卒業できなかった人の一人として知られている。

 将棋界公式戦29連勝という新記録達成にも驕る姿はなく14歳とは思えない沈着冷静な姿、映像に見ていて「まいりました」と応じたながら、将棋界の大山王将を思い出した。工場での講演要請に応じてもらえた。当日、最寄りの空港まで関係者が出迎える旨を伝えた。「私はプロです。約束した場所と時間に必ずお伺いします」と迎えを断れ、一人で、地方にある工場へ見えた。将棋界のいい意味でのプロの古さが続いている世界、藤井4段のプロ意識に期待する。
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