日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

給食の時間

2017年06月02日 | 生活・ニュース

 毎日ではないが近くの小学校のそばを散歩や所用などでよく通る。ここは60数年前に卒業した母校でもある。木造2階建ての校舎は鉄筋3階に、講堂も体育館を兼ねた鉄筋になり、校舎から在学当時を思い出させる物は見当たらない。

 ただ、吉川藩第12代藩主・吉川経幹が藩の青年を教育するために建てた和洋風の建物、今は教育資料館になっている3階建ての岩国学校は昔の姿で残っている。もう一つ、建て替え前の校門の跡あたりに石柱が2本立っているがこれは懐かしい目印になる。校舎沿いにあった大きな桜の木は姿を消したが、若桜の木が春には1年生を迎えている。

 お昼12時半ころだった、通りかかるといくつかの教室から「いただきます」という元気で嬉しそうな声が聞こえてきたので、給食だとわかる。子どもらのお腹を満たす今日の献立はなんだろう、そう思いながら楽しみだった味つけパンとメロンパン、黄色いアルミ製の容器など60年前の時を思い出した。

 「いただきます」から1時間ほどして再び通りかかる。昼休みの運動場からは児童らの元気な声が湧き上がっている。給食を食べ活力を満たしたことが伝わってくる。気のせいか、駆けまわる児童らを追いかけるように、このところの暑さで乾ききっている運動場からは小さな砂ほこりが舞い上がっている。精一杯楽しむ子らの姿に安穏な時代がいつまでも続けと祈る。
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