日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

鬼の顔仏の顔

2017年04月09日 | エッセイサロン
2017年04月09日 毎日新聞「はがき随筆」掲載


 「鬼のような顔で私に文句を言うんよ」と厳しい目つきで話す人。聞いていたひとりが静かに「その時、あんたの顔も心も鬼じゃったろう」と発した。

 人の胸中の感情は、腹の虫の機嫌がよければ仏、悪ければ鬼の顔になるという。この虫とは一生付き合わねばならない。いつも機嫌よくして仏になりたいが、難しいと悩む。

 鬼を見たことはないが、小学4年の学芸会で「泣いた赤鬼」の青鬼役を演じ、心優しく涙を流す鬼のいることを知った。

 もし、鬼の顔に出会っても、心優しい顔で交われるよう、虫の機嫌をよくしておこう。
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