日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

そうなった

2017年04月10日 | 回想

 「そうなるんだろうなあ」と思っていたが「やっぱりそうなったか」と先日の朝刊折込広告に見入った。在職時代、武家づくりを活かし和風のもてなしをする会社の接待施設が、昨年の晩秋ころから解体が始まった。一帯は古くは岩国藩主近くに仕える人らが居住していた地域で自然環境は申し分ない静寂な地域、古い家屋も残っている。

 「そうなる」と思っていたのは、商工地にはふさわしくなくないから分譲住宅地だろうと思っていたということ。折込では約51坪から約61坪9区画、最多販売価格帯は1400万円代が4区画とある。人気の岩国小校区と目につく位置に載っている。折込には城山から俯瞰した錦帯橋中心にした街並みが映されている。

 「そういえば良き時代に勤務していたな」と、接待施設の閉鎖を初めて知った現役時代の同僚の一言に企業浮沈の一端を感じる。在職中、波はあるものの福利厚生施設はそれなりに充実しており、必要あれば接待施設も使えた。不要な不動産や施設の売却は大手企業でも経営策の一つとして進んでおり、まれなことではないが身近に目にする思い出の施設となると胸に来るものがある。

 そうなった、ら仕方ないが、風致地区の面影を崩さない新家屋の誕生を待っている。というのは、錦帯橋周辺に似つかわしくない団地が出現したと郷土を思う建築専門家の指摘する一帯がある。目を転じて、錦帯橋上流の桜トンネル、お昼過ぎ散り始めを目にした。午後から降り始めた雨、静かに降って欲しい。
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