日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ありがとう

2013年11月08日 | 地域


 錦帯橋近くの吉香公園で菊花展が開かれている。秋の花を語るとき菊の花は欠かせない。そんな中で菊花展、赤、白、黄などの大小の花が1年間の集大成と並び秋の陽を受けている。そんな花の前に立ち、上から下から、もちろん横からも覗き込むようにして見る人に出会った。菊に造詣の深い人なのだろう、単に綺麗を見る目とは違う。

 この菊花展は年に1度開かれている。作り方のイロハも知らないが毎年出向いている。しかし、今年が最後の開催になると聞いた。秋の風物詩として定着し、市民はもとより観光で訪れた人も楽しんだ展示は今年で58回目、それが終わるという。メンバーの高齢化で退会者が増え出展数の減少、展示準備の大変さなど運営が難しく継続は困難とのこと。終わると知って観賞すると、美しさが一段と映えている。

 花火や金魚売は夏の、稲刈りや運動会は秋の、というように四季それぞれで人の気持ちに訴えてくれる風物詩が街からひとつ消える。明治44(1911)年に初めて歌われたという菊の花という唱歌に「日本の秋を かざる花 きよいかおりの 菊の花」という一節がある。古くから日本では菊への思いがあったことを知る。

 母が庭の片隅で小菊を作り始めたのは亡くなる数年前だった。咲き終わった茎を切っては挿すなどして増やしていたが、簡単ではなかったように記憶してる。そこは隣家との境界で、ブロックを築くことになり小菊畑は消えた。これまで仏壇には花やしきびを絶えすことなく供え日々感謝、おかげで平穏に暮らしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする