日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

猫じゃあない

2012年02月28日 | 生活・ニュース
                      

写真家の大木 茂さんがある対談のなかでこういう話しをされている。「高校生のとき、列車の時間を聞こうと駅に飛び込んだら『猫じゃないんだから、まず挨拶をしなさい』とどなられた」。そのとき人との接し方を教わったとある。

言って聞かせるときに「犬や猫じゃあるまいに」と、本論の枕ことばとして使うことはある。子どらには使ったことがあるかもしれない。これは犬や猫を一段見下した例えで、賢い犬や猫にこの言葉が通じたら彼らはきっと怒るだろうなあと思う。

子どもの失敗を犬猫に例えてすべて諭すのでなく、多少の失敗は体験として残させることが将来の力になることがある。その見極めは大切だが、すべてを型どおりの生き方にすることはやめてもいいのではなかろうか。動物との接触も自然な接し方の中でルールを覚えさせて欲しい。

駅員は飛び込んできた見知らぬ若者に人としての大切な一歩を教えた。猫を飼ったことがことはないのでその術を持っていない。そこで思うのは、駅員は自分の子どものように猫をしつけ可愛がっていた。そこで飛び込んできた若者の態度にいつもの躾の言葉がでた。だから高校生の心に残ったのではなかろうか。

大木さんは機関車を撮っている。車両自体は熱効率の悪いものだが、重厚に作って手厚くメンテナンスされた方々の情熱と努力が、ぬくもりとなって備わっている、と話す。そんな蒸気機関車が本州の線路から姿を消したのは1974年11月という。山口線貴婦人号は運転再開30年という。日本人の郷愁を誘うのだろう。

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