バレンタインデーが終わり桃の節句関連がお店を飾るこのころになると、恒例のひな飾り公開イベントが錦帯橋畔で始る。今年は題して「お雛様と人形展」。錦帯橋通りを中心に飲食店や骨董店、割烹に民家など15軒の玄関や座敷に飾ってある。
知識がないので聞いてみると、明治から昭和初期ころまでの作品という。7段飾りは分かるが、着物や皿、掛け軸に屏風などと組み合わせて飾ってあるなど、見る人を楽しませる。大きな円卓に男びな女びな、様々な顔や形の人形をずらりと並べた飾りもある。その一つ一つは雛段のそれに負けない年代を感じさせるいい顔だ。
2回目の桜の開花予測が出た。錦帯橋の吉野桜は前回より2日遅くなった。開花予測が出るとおもいだす。錦帯橋そばのホテルの女将さんが「毎年大きな変わりようはありません」と何十年と見つめてきた経験を話されていた。今年は梅の開花が大幅に遅れ、各地で梅まつりの催しが日のべになっているとか。桜はどうなるだろう。
お雛さまは早く仕舞わないとお嫁に行き遅れる、こんな言い伝えを無視するように「お雛様と人形展」は3月末まで続く。地元の商店主らが町おこしのひとつとして始めたイベント、桜のシーズンへとつながって欲しい。