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私は愛称「くるりん」といい、JRのあるローカル駅を発着点に、幹線道路から外れた道を走るコミュニティ循環バスです。
1時間に1便で料金は1乗車100円。幹線道路が縦糸なら横糸になる奥まった古い街、山の上の団地、曲がったり上がったり下がったりと脇道ならではの走りが仕事。
朝は学生さん、それを過ぎると「よっこらっしょ」と乗り込む通院のお爺さんお婆さんたち。車内はちょっとした社交場に変わる。降りるとき手すりをしっかり握って「有難うございました」と元気な声が嬉しい。
10席あまりのミニバス。聞こえる会話はこのまち独特の話し方が多く、遠来の乗客に少し恥ずかしい、と思ったこともある。そんな乗客の笑いを誘ったときローカルはいいと嬉しくなる。
走る苦労がないわけではないが、山の上の団地で待っておられるお年寄りを見ると「よしっ」と気持ちを入れ替える。
名勝錦帯橋のそばを走ることはないミニバスには、幹線では味わえない乗客とのちがったふれあいがある。そんなふれあいのバスとしていつまでも走っていたい。
(写真:出発前のミニバス、2コースが同時に出発)