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今日から秋。手紙的には残暑お見舞いになる。日の出も心なしか遅くなったようだ。
日本の食糧自給率が13年ぶりに僅かにアップしたと大きな活字が紙面を飾る。昨今の食をとりまく事情から予測されたことではある。これの拡大は政治の大きな課題となっている。
4日の朝、死んでいる1匹のアブラゼミに体長2~3ミリほどの蟻が無数群がっている。餌にすべく働いているのだ。
蟻の餌さ集めで「蟻とキリギリス」の話を知らない人はいない。蟻の勤勉な餌さ集めは幾度も見ている。そんな中で、巣穴の入口より大きな獲物をどのようにして運び込むのか、不思議に感じていた。よい機会と観察を始めた。
蟻にはどのような力があるのか、身体の何千倍もあるセミをひっくり返したり移動もさせている。5日の朝には両目部分と羽1枚が胴体から切離されていた。今日夕方には2枚目の羽が外され、1枚は見えなくなっている。
朝夕の水撒きのとき観察しているが、いつまで続くのだろうか。雨が降ったらどんな状態に変わるのだろうなど思いながら写真を撮っている。両目を失った胴体は虫といっても写真のアップには勇気がいる。
夏休み宿題の「理科の自由研究」に苦労した子どものころを懐かしみながら、蟻とセミの姿を見つめてみたい。
(写真:観察をはじめた時のセミの状態)