午後所用で出かけた。
24節季の1つ白露というのに暑さは真夏と同じ、まさに残暑厳しくの言葉通りだ。
稲刈りのコンバインを停止し、お茶を飲みながら休憩されている所を通りかかった。今年の作柄、自分のところは平年作でホットしている。全体では昨年に続き平年を少し下回る作柄、そんなお話だった。
脱穀されたすくもが幾筋も乾されていた。久しぶりに目にする。手にすくってみた。実りの役目を終えたそれは軽い半われの黄金色だった。
何度目か手を入れたとき、ぬるっとした何かが手に触れた。すくもから手を抜いた。一緒にカエルが出てきた。小さな蛙。冬眠ではない、どこからすくもの中に入ったのだろう・・・。
稲と一緒にコンバインへ、続いて脱穀機へ、そしてすくもと一緒に刈取りの済んだ田んぼへ、こんな経路を思いついた。だとしたら、何度か危険を通りぬけた運の強いカエルだ。
刈取りの済んでいない田も多い。付近ではたくさんのツバメが飛び交い、カラスも刈取られた田をひょこひょこと歩いていた。用水路には白鷺もいた。あのカエルも彼らの餌になるかも知れない。が運の強いカエルは生き延び越冬するだろう。
今日、知人から新米をいただいた。明日は両親祖父母ともに好きだったチラシ寿司を作ろう、購入する材料のメモを妻は始めた。
(写真:すくもから出てきたカエル)