「一葉落ちて秋を知る」という。
朝夕は少ししのぎ易くなった。虫の声も発声練習を終え綺麗なコーラスになった。朝ウォークには過ぎたるBGMと思いながら歩を進めている。
数日前に気づいた。春には桜のトンネルになる桜並木、その桜の葉が散り始めた。ウォークのとき、靴底とアスファルトの発する無機質な音に、時おりバリッという小さな音が加わった。枯葉を踏んだときの砕ける音だ。まだまばらな落葉だが、カサコソという音までそんなに長い時間かからないだろう。
葉を散らせ冬の冷たさを越え、くる春の暖かさを感じたら桜は咲くという。桜は来春への準備を始めた。今年の春は桜の開花時期が話題になった。終わってみれば錦帯橋の桜、例年と大差はなかった。来春はどんな結果が見られるのだろう。
先日の月蝕を過ぎてから、朝ウォークのとき、初秋の月は恥ずかしいのか雲間から時おり顔を見せるだけ。11日が新月、27日の満月へ向かっては秋の月が楽しめるか。
(写真:散り始めた桜の葉)