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薬九層倍は、薬の売価は原価に比べて非常に高く、暴利をむさぼっている、として言われている。薬価が決められた今はないこと、と信じたい。
安価な薬としてジェネリック医薬品がPRされている。
新薬を開発したメーカーが特許期間中は独占的に製造・販売できる(先発医薬品)。特許の有効期間(20~25年)が過ぎると有効成分や製法の情報が開示され、同じ効き目の薬を他のメーカーで製造・販売出来る(後発医薬品)。これがジェネリック医薬品と解説されている。そして効き目や安全性は先発と同じ医療用医薬品という。
西洋医学と合成された薬、切離せない関係にある。
一方、薬草の発見とそれの処方を、国の政策として進めている開発途上国のあることを報道で見た。多くの薬草とその効能が伝えられていた。虫歯を予防する薬草を使っている人の健康的な真っ白な歯、自然はホスピタルです、というCMを思い出した。
知っている薬草に「どくだみ草」がある。
夏に抜き取り、水洗いし軒下で乾燥させる、そんな光景が記憶にある。乾燥した葉を火でやわらかくし、腫物に貼ったことがある。胃腸の調子がよくないとき煎じて飲まされた。健康茶にどくだみ草が加えられている商品がある。
どくだみ草、聞こえはよくないが毒を矯める働きがあるそうだ。いまころ、雑草の中に30cmほどの茎の高さで、4枚の白い苞と淡黄色の小花が咲いている。花は匂わないが、葉を手でもむと悪臭を放つ。生薬の匂いだろう。見かけたら体験して欲しい。
梅雨入り前の側溝清掃で、刈取られたどくだみ草をあちこちで見た。草刈機を使った作業ではそれを残すなんてできない。医薬品への不安が知らされるなか、薬草の効能を思い直すことも技ありとならないだろうか。
(写真は石の隙間を縫うように顔を出したどくだみ草)