トーマス・マンの『詐欺師フェーリクス・クルルの告白』の下巻を読んでいる。
クルルが列車でクックック教授と出会い、人類の進化について会話をするところを読んだ。つまらなかった。賢者に出会ってすばらしいお話を主人公が聞くという場面はいつも心躍るものなのだが、だいたいにおいて話の内容には退屈させられることが多い気がする。こちらの期待が高いからだろう。トーマス・マンでは、ずっと昔読んだ『魔の山』はえんえんと主人公が話を聞かされる話だったように思うが、当時(たしか大学生)は退屈だったかもしれないが、いま読めばまた違うかもしれないとも思っていた。しかし、クックック教授の話がおもしろくないということは『魔の山』もおもしろくないかもしれない。
列車で賢い人に話を聞く場面は、夏目漱石の『三四郎』にも、ゴダールの映画『中国女』にもあるが、なんでだかわからないがものすごく心惹かれる。
ほんとうに賢い人の話を聞きたいと思い、エッカーマンの『ゲーテとの対話』を読んでみるとたいへんおもしろい。この本は本当におもしろい。ゲーテはすごいひとだと初めて思った。いいことがあちこちに書いてある。
ゲーテは、一度読もうとしていくつか読んで結局あまり読めなかったことがあるが、『ゲーテとの対話』を最後まで読んでおもしろかったら彼の本を読んでいってもいいかもしれない。
大江健三郎は三年周期で一人の作家を読むということを渡辺一夫先生に教わって実践してきたらしいが、僕も三ヶ月周期くらいで一人の作家を読もうかと思い、その作家はトーマス・マンがいいのではないかと思っていたが、ゲーテに変えるほうが賢明かもしれない。
クルルが列車でクックック教授と出会い、人類の進化について会話をするところを読んだ。つまらなかった。賢者に出会ってすばらしいお話を主人公が聞くという場面はいつも心躍るものなのだが、だいたいにおいて話の内容には退屈させられることが多い気がする。こちらの期待が高いからだろう。トーマス・マンでは、ずっと昔読んだ『魔の山』はえんえんと主人公が話を聞かされる話だったように思うが、当時(たしか大学生)は退屈だったかもしれないが、いま読めばまた違うかもしれないとも思っていた。しかし、クックック教授の話がおもしろくないということは『魔の山』もおもしろくないかもしれない。
列車で賢い人に話を聞く場面は、夏目漱石の『三四郎』にも、ゴダールの映画『中国女』にもあるが、なんでだかわからないがものすごく心惹かれる。
ほんとうに賢い人の話を聞きたいと思い、エッカーマンの『ゲーテとの対話』を読んでみるとたいへんおもしろい。この本は本当におもしろい。ゲーテはすごいひとだと初めて思った。いいことがあちこちに書いてある。
ゲーテは、一度読もうとしていくつか読んで結局あまり読めなかったことがあるが、『ゲーテとの対話』を最後まで読んでおもしろかったら彼の本を読んでいってもいいかもしれない。
大江健三郎は三年周期で一人の作家を読むということを渡辺一夫先生に教わって実践してきたらしいが、僕も三ヶ月周期くらいで一人の作家を読もうかと思い、その作家はトーマス・マンがいいのではないかと思っていたが、ゲーテに変えるほうが賢明かもしれない。
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