ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

永井荷風『葛飾土産』

2019年09月12日 22時00分24秒 | 文学
永井荷風『葛飾土産』(中公文庫)を読んだ。
永井荷風が戦後に書いたものを集めた短篇集、随筆集で、おもしろくないこともないが、とてもおもしろいという事もない。
小説のほうがおもしろかった印象だ。
最後に付録で、久保田万太郎が書いた「葛飾土産」という小説が載っていたが、永井荷風の書いたもののいろいろなものを繋ぎ合わせて小説にしている。これもべつにおもしろくない。
というか、この小説のせいでさらに永井荷風の書いたものがつまらない印象になった気がする。結構長いのでこれはいらなかったんじゃないかと思う。もう一つの付録の石川淳の「敗荷落日」は有名なもので永井荷風を語る時は必ず登場するが、そんなに凄いかな。
コメント