大江健三郎『晩年様式集 イン・レイト・スタイル』(講談社文庫)を読み始める。
最初、ギー兄さんとかアグイーとか、またまた過去の自分の作品について語り始めて、うんざりした気分になる。ギー兄さんはまだしも、アグイーって読んでないからタイトルしか知らないよ、と思う。しかも説明なしにアグイーが出てくる。もう読み続けられないかもしれない、と思った瞬間にアグイーの説明が始まり、ほっとする。
アグイーとは息子のアカリが始めて口にした言葉らしき音、また空に浮かぶカンガルーみたいなもの、「空の怪物アグイー」がテレビドラマになったときに使用してそれをもらったアカリが部屋に飾っているカンガルーらしきものの着ぐるみ。
珍しく過去の自分の作品の内容についてきちんと説明しているような気がする。
大体において、自作については読んでいるのが当然と思ってか、説明のないまま話が進んでいた気がする。
最近日本語で書かれた日本の小説を、そもそも小説を、読んでいないからかもしれないが、読んでいるととってもおもしろくなる。滋味豊か、といった感じ。
大江健三郎って、すごいんだな、と思う。
最初、ギー兄さんとかアグイーとか、またまた過去の自分の作品について語り始めて、うんざりした気分になる。ギー兄さんはまだしも、アグイーって読んでないからタイトルしか知らないよ、と思う。しかも説明なしにアグイーが出てくる。もう読み続けられないかもしれない、と思った瞬間にアグイーの説明が始まり、ほっとする。
アグイーとは息子のアカリが始めて口にした言葉らしき音、また空に浮かぶカンガルーみたいなもの、「空の怪物アグイー」がテレビドラマになったときに使用してそれをもらったアカリが部屋に飾っているカンガルーらしきものの着ぐるみ。
珍しく過去の自分の作品の内容についてきちんと説明しているような気がする。
大体において、自作については読んでいるのが当然と思ってか、説明のないまま話が進んでいた気がする。
最近日本語で書かれた日本の小説を、そもそも小説を、読んでいないからかもしれないが、読んでいるととってもおもしろくなる。滋味豊か、といった感じ。
大江健三郎って、すごいんだな、と思う。