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村上春樹『女のいない男たち』

2016年11月06日 22時42分07秒 | 文学
村上春樹『女のいない男たち』(文春文庫)読了。
「木野」は、『国境の南、太陽の西』とか『海辺のカフカ』を思い出させる作品だった。が、おもしろくはなかった。
太宰治の『斜陽』を思い出させるようなところも僕にはあった。が、あんまりおもしろくなかった。
途中まではまあまあ興味深く読んでいたが、途中から現実離れし過ぎて、興味を失った。「わかるひとにはわかるでしょ」という雰囲気を出されると最近は「わかるひとだけで勝手にやって」という気持ちになってしまう。

表題作の「女のいない男たち」は、もうまるで私には興味が持てませんでした。これは詩ですか。こんな「しめ」ならいらない。
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村上春樹「シェエラザード」

2016年11月06日 00時13分50秒 | 文学
村上春樹の「シェエラザード」(『女のいない男たち』所収)を読む。
語り手の状況が謎で、犯罪を犯して何かの組織に匿まわれているような、そんな設定が伺われるのだが最後まで明確にはならない。
《やつめうなぎは、とてもやつめうなぎ的なことを考えるのよ。》(190頁)というところがとても村上春樹的で、村上春樹はとても村上春樹的な文章を書くなと思った。
女性の性欲について細かに書くのも村上春樹的だと思った。
いまのところ、この短編集でいちばんおもしろかったかもしれない。「ドライブ・マイ・カー」とどっちがおもしろかったかな、という感じ。
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