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大岡昇平『俘虜記』

2015年04月27日 21時00分58秒 | 文学
大岡昇平『俘虜記』(新潮文庫)を読んだ。
最初の「捉まるまで」はおもしろかったのだが、そのあと、捉まってからの話が苦痛だった。戦争中の軍隊の話は、ぶん殴られたり、人を殺したり、嫌な話が多いのだが、そんな話はなかった。まだ終戦を迎える前にこんなのんびりした生活をしていた人々がいたのだというのが驚きではあった。
しかし人数が多く、通勤時の細切れの時間で読むには、興味を持続できない本だった。

最後のカタカナで書かれた「附 西矢隊始末記」は読まなかった。
ずっと『俘虜記』は気になりながらも読めないでいたが、一応目を通すことができてよかった。これでもう『俘虜記』を読まなければ、と思わなくて済む。
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