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「軍師官兵衛」第三話、岸田秀

2014年01月21日 00時36分38秒 | テレビ
大河ドラマ「軍師官兵衛」第三話の録画していたものを見る。
最後のほうで主人公がキリスト教に惹かれる場面があり、このひとがどのように入信するのかに興味を持った。やはり司馬遼太郎を読むべきだろう。
ちょうどこの前読んだ『梟の城』に登場した今井宗久がドラマに登場し、それも今回わりとおもしろかった原因だと思う。『梟の城』ではそういう設定だったのだが、秀吉暗殺を企てるようには見えなかった。官兵衛に鉄砲を売っていた。小西博之(コニタン)だった。

是枝裕和監督の『奇跡』を見たあとに、山田洋次監督の『東京家族』が見たいと思っていたらテレビでやるので録画して見てみようと思う。NHKでないのが残念。
山田洋次の『小さいおうち』にも興味がある。
岸田秀の『性的唯幻論序説 「やられる」セックスはもういらない』を読んでいると、女性のセックスについてさんざん語られるので、『小さいおうち』の不倫についても女の性欲という面から読み解きたい、というほどたいそうなものでもないが、興味がある。
しかし岸田秀のこの本は、同じ話をなんどもなんども聞かされているような気分にさせる本で、あまり論理の飛躍というか、読んでいての驚きのようなものはない。岸田秀がまわりの女子大生から聞かされた性体験の話を、おじさん的な興味と論理で解説するというような本で、ちょっと退屈である。しかも強姦の話が多く、気持ちがへこむ。
「あの先生は強姦の話を真摯に聞いてくれるらしい」という噂が岸田秀の周辺に広まって、数々の不幸な経験をした女子大生たちが彼のところで、夜ごと物語をしたのではないかと思われる。
周囲に同じような経験をした同じような傾向のひとたちが集まり、その人たちの話を聞き続けていると、なにかしら聞いている人もある傾向を持った考えになってしまうのは仕方のないことで、この本では岸田秀の考え方の癖みたいなものをちょっと強く感じるなと思う。こういうことは瀬戸内寂聴にもよしもとばななにも感じる。もともと岸田秀は「人間の本能は壊れている」という思想だけでやってきたような人なので、思い込みの強い人ではあるのだろうと思う。ある方向に振れるとそっちに突っ走るのだろう。
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