NHKのドラマ「負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田茂~」の第二回まで見た(全五回)。
戦後の歴史では吉田茂にとても興味があるのだが、演じるのが渡辺謙ということで躊躇した。が、やはり見ている。
昭和天皇がしゃべったりしてなかなかおもしろい。(昭和天皇をテレビドラマに登場させてしゃべらせるというのはなかなか難しい問題があると思う。『カラマーゾフの兄弟』の「大審問官」でキリストがしゃべらない、しゃべれないのと同じ問題があるのだろう、たぶん。いつか『カラマーゾフの兄弟』をまた読むことがあったら昭和天皇がテレビドラマに登場するところを想像しながら「大審問官」を読もう。)
今後の昭和天皇の描かれ方に注目してしまう。
渡辺謙については特別嫌とは思わないのだが、永井大が気になる。
ドラマの「砂の器」で彼が線路で泣いていたシーンを思い出した。渡辺謙と永井大はセットなのだろうか。そんなにいい俳優のようにも思えないが結構よく映る。若い人が社会の不正に生まれて初めて(?)気付いて、(ほんとうを言えばそれはそのひとの責任ではないのに)目の前にいるひとに大声で訴えるということが、最近の日本のドラマではよくあるのだが(「事件は会議室で起きてるんじゃない」)、これには目をつむるしかないのだろうか。必ず出てくる。時代劇のチャンバラと思ってやり過ごすしかないのかもしれない。
トルストイの『復活』を読んでいる。
トルストイを読むと、いつも背筋を伸ばされるというか、きちんと真面目に生きなければいけませんと思わされる。
キリスト教の教会への批判がすごい。それが登場人物の意見としてではなく、語りとして語られる。こんなことをするのは日本の旧陸軍に対する恨みを述べる司馬遼太郎だけかと思っていたら、ここにもいた。
戦後の歴史では吉田茂にとても興味があるのだが、演じるのが渡辺謙ということで躊躇した。が、やはり見ている。
昭和天皇がしゃべったりしてなかなかおもしろい。(昭和天皇をテレビドラマに登場させてしゃべらせるというのはなかなか難しい問題があると思う。『カラマーゾフの兄弟』の「大審問官」でキリストがしゃべらない、しゃべれないのと同じ問題があるのだろう、たぶん。いつか『カラマーゾフの兄弟』をまた読むことがあったら昭和天皇がテレビドラマに登場するところを想像しながら「大審問官」を読もう。)
今後の昭和天皇の描かれ方に注目してしまう。
渡辺謙については特別嫌とは思わないのだが、永井大が気になる。
ドラマの「砂の器」で彼が線路で泣いていたシーンを思い出した。渡辺謙と永井大はセットなのだろうか。そんなにいい俳優のようにも思えないが結構よく映る。若い人が社会の不正に生まれて初めて(?)気付いて、(ほんとうを言えばそれはそのひとの責任ではないのに)目の前にいるひとに大声で訴えるということが、最近の日本のドラマではよくあるのだが(「事件は会議室で起きてるんじゃない」)、これには目をつむるしかないのだろうか。必ず出てくる。時代劇のチャンバラと思ってやり過ごすしかないのかもしれない。
トルストイの『復活』を読んでいる。
トルストイを読むと、いつも背筋を伸ばされるというか、きちんと真面目に生きなければいけませんと思わされる。
キリスト教の教会への批判がすごい。それが登場人物の意見としてではなく、語りとして語られる。こんなことをするのは日本の旧陸軍に対する恨みを述べる司馬遼太郎だけかと思っていたら、ここにもいた。