周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

6月7―13日

2020年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

安珍・清姫で有名な道成寺の絵図。安珍に一方的に一目惚れした清姫は逃げる安珍を追って道成寺まで追いかけてきた。そんな安珍をかくまうために鐘の中に隠した寺人。怒り狂った清姫は大蛇と化し、恋の炎で安珍を焼き殺すという壮絶な物語。焼死した安珍の貧相な姿が哀れ。というよりも、なんかあまりにみじめ過ぎて笑ってしまうぞ。

 

6/7(日) 今年もゲンジボタルがピークを迎えている。毎年教会から2km程の笹見川まで見に行くが、ほんの600m程の水無川でも美しい光の乱舞を見せていた。川面を飛び交うホタルを見て、いつも思うことがある。「もしゴキブリも光っていたら、駆除されたりなどせんやろなあ」と。僕も時折り、尻に火がつくことがあるが、こちらは「美しい」などとはとても言えない。

 

8(月)「久しぶりに礼拝に出ます」と意気込んで金曜日から和室に泊まり込んでいた西﨑さんが、昨日どこに消えてしまったのか、ついに姿を見せなかった。のちほど彼が言うには、日曜の朝早く目が覚めて散歩に出かけたら、近所のお寺の溝や地蔵さんが汚れていたのを見たので掃除をしていたという。見上げた信仰である!あなたの死後は、天国にも極楽にも行き放題やろ。

 

9(火) 診療所にて。変わらぬ数値を見ながらドクターが言う。「どうしますか」。僕「どうしましょう」。僕「薬のことはよく分かりません」。D「そりゃそうでしょ」。僕「まあ、先生にお任せします」。D「じゃあ・・・増やしますか」。僕「増やしましょうか」。この半年ほど「運動して頑張ります」と言い逃れをしてきたが、ついに却下されてしまい、お薬が一つ増えました。

 

10(水) 広島で行なわれた事業団施設長会議に出た後、帆波と夕食に行った。帆波のリクエストで広島名物のホルモン天ぷら屋に入る。天ぷらはええが、帆波が「センマイの刺身」を注文したり、帰りに土産でセンジガラ(豚・牛・馬などの胃を油で揚げて塩付けしたもの)を買っていた姿を見て思った。あのなあ、帆波。お前は酒こそ飲まんが、立派な広島のオッサンになっとるぞ。

 

11(木) 実に複雑な思いになって学校を後にした。というのも、今日、授業の後、ある生徒が僕のところにやってきてこう言った。「先生!僕は聖書の授業が一番好きです」。なんという嬉しいことを言ってくれるのだ!さすがの僕も顔が紅潮してしまうがな。ところがそれも束の間。続いて彼はこう言った。「どうしましょう」。ど、どうしましょうって?ど、どういう意味や?

 

12(金) 全クラスの生徒に告げたこと。「他の授業で寝るくらいなら、僕の授業でしっかり寝なさい。心配しなくても、それで減点はしない!」。こんなふうに豪語した真意は「寝れるもんなら寝てみい。面白い授業をかましたる!」。これは、面白くて眠れん授業をしてみせてやるという、言わば自分への挑戦でもある。さてその結果、半分ほどの生徒が机に臥して寝てしもた。

 

13(土) 闘病の一回戦を終えられた矢野先生の来会を心待ちにしていた。師匠である矢野教師から、改めて授業のノウハウを教えてもらわねばならん。かと言って、正式な授業をまだ2回しかしていない僕がベテランのまねなど出来る筈はないが、せめて「手抜きの仕方」だけでも教えてもらわねばならん。今から手抜きの仕方を考えるような僕が面白い授業など出来る訳ないな。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿