本年1月3日「今年の応援」の中で、順位戦復帰をめざす熊坂五段と異色の作戦で戦う糸谷竜王、医学と将棋の両立で苦心している伊奈川女流初段を取り上げ、さらに2月7日「今年の応援の続き」として勝星を一つ積み上げた熊坂五段と、相手の駒台に駒を置いた糸谷竜王に触れたのだが、その時に伊奈川初段の「人狼」の話を書くつもりだったのだが、その時に起きていたIS-STATEによる人質事件に配慮して自主的に後回しにした。
なにしろ、人狼は、人間と人間になりすました狼=人狼の戦いがテーマになっていて、「二つのチームに分かれ」、「毎日一人ずつ消す」とか、相手の真意やウソを見抜いて人狼を見抜いたり、人狼側はなんとか一般市民に紛れ込もうとする、というアブナ過ぎるゲームだからだ。元々はロシアで「市民とマフィア」という構想で発生したらしく、たぶんプーチン大統領なんかチャンピオンクラスだろう。「市民とマフィアとKGB」とか。プレーヤーはそれぞれ占い師や霊能者、背徳者、妖狐、狂人とか役割を与えられる。将棋の駒と同じだ。

で、ニコ動でも将棋棋士が参加する人狼は人気らしく何回も組まれている。そして、その不動のメンバーの一人が伊奈川さんのようだ。観ていると将棋棋士側は「伊奈川、中田功、香川、村中、門倉」の5人だが、何ゲームか見ていると、伊奈川、中田功の二人が横綱級。香川=大関、村中・門倉=幕内か十両という感じだ。どうも伊奈川、中田功、香川の3人が常連のようだ。そして、横綱二人は、あまり発言をしないで他人の話を聞いて分析を続けているようだ。そして、かなり早期にゲームの方向性を捻じ曲げてしまうような発言で場を誘導している。

そして、YouTubeでは伊奈川さんが羽生名人とタイトル戦の解説の場で、ずっと「人狼のルール」を名人に説明し続けているのがわかる。「ウソをつくとき緊張します。」ということを言っているのだが、勉強中の医学の世界では、時々患者にウソを伝える時があるはずだが、そのつど緊張していたら患者に見破られるのではないかと思ってしまう。
患者「あとどの位・・・」
医師「(秒読みです・・と言いたいが)病院出られるのはもうすぐですね」
で、伊奈川さんは、羽生ファンだそうで、タイトル戦の解説は全く行わずに、二人で将棋以外の話をするだけして退席してしまった。どうも数十年前に起きた男女名人同士の事件のプレイバックが起きる予感がないわけではないが、一方は女流名人になったわけじゃないし、一方は相手が医学部生であることすら知らないようだし、まあ何も起きないだろう。
しかし伊奈川さんが羽生ファンであることだが、2006年11月19日「伊奈川新女流棋士誕生パーティへ」で書いたように、プロになった時の披露パーティの席で、男性ファンの一人から「昔、八王子道場で羽生少年にやっつけられたカタキをいつか討ってくれ」という内容のスピーチがあったことを、覚えている。
仮に女流タイトルをとれば男性棋戦への参加もあるだろうし、さらに勝っていけば、いずれ羽生さんと対局することになる。つまり、ファンではなく、ライバルであるべきということ。
どうも人狼名人になってから、将棋も強くなったと言われているのだが、たとえば故大山名人は全然手を読んでないように見えると言われていたのだが、ひたすら相手が何を考えているかを推測して、その対応だけ考えていたのではないだろうか。そうなると省エネ思考法になるわけで、結局終盤に体力や気力を残しておけるわけだ。あるいは、対局中にあやしい口三味線でも打っているのか。
医学と将棋と人狼までやっている多忙人間には合理的なやりかたなのかもしれない。
さて、2月7日出題作の解答。

▲1四飛 △2二玉 ▲1二角成 △同歩 ▲2四飛 △1三玉 ▲2三銀成まで7手詰
動く将棋盤は、こちら。簡単すぎた。
今週の問題。

手数は長いが、・・・
わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
なにしろ、人狼は、人間と人間になりすました狼=人狼の戦いがテーマになっていて、「二つのチームに分かれ」、「毎日一人ずつ消す」とか、相手の真意やウソを見抜いて人狼を見抜いたり、人狼側はなんとか一般市民に紛れ込もうとする、というアブナ過ぎるゲームだからだ。元々はロシアで「市民とマフィア」という構想で発生したらしく、たぶんプーチン大統領なんかチャンピオンクラスだろう。「市民とマフィアとKGB」とか。プレーヤーはそれぞれ占い師や霊能者、背徳者、妖狐、狂人とか役割を与えられる。将棋の駒と同じだ。

で、ニコ動でも将棋棋士が参加する人狼は人気らしく何回も組まれている。そして、その不動のメンバーの一人が伊奈川さんのようだ。観ていると将棋棋士側は「伊奈川、中田功、香川、村中、門倉」の5人だが、何ゲームか見ていると、伊奈川、中田功の二人が横綱級。香川=大関、村中・門倉=幕内か十両という感じだ。どうも伊奈川、中田功、香川の3人が常連のようだ。そして、横綱二人は、あまり発言をしないで他人の話を聞いて分析を続けているようだ。そして、かなり早期にゲームの方向性を捻じ曲げてしまうような発言で場を誘導している。

そして、YouTubeでは伊奈川さんが羽生名人とタイトル戦の解説の場で、ずっと「人狼のルール」を名人に説明し続けているのがわかる。「ウソをつくとき緊張します。」ということを言っているのだが、勉強中の医学の世界では、時々患者にウソを伝える時があるはずだが、そのつど緊張していたら患者に見破られるのではないかと思ってしまう。
患者「あとどの位・・・」
医師「(秒読みです・・と言いたいが)病院出られるのはもうすぐですね」
で、伊奈川さんは、羽生ファンだそうで、タイトル戦の解説は全く行わずに、二人で将棋以外の話をするだけして退席してしまった。どうも数十年前に起きた男女名人同士の事件のプレイバックが起きる予感がないわけではないが、一方は女流名人になったわけじゃないし、一方は相手が医学部生であることすら知らないようだし、まあ何も起きないだろう。
しかし伊奈川さんが羽生ファンであることだが、2006年11月19日「伊奈川新女流棋士誕生パーティへ」で書いたように、プロになった時の披露パーティの席で、男性ファンの一人から「昔、八王子道場で羽生少年にやっつけられたカタキをいつか討ってくれ」という内容のスピーチがあったことを、覚えている。
仮に女流タイトルをとれば男性棋戦への参加もあるだろうし、さらに勝っていけば、いずれ羽生さんと対局することになる。つまり、ファンではなく、ライバルであるべきということ。
どうも人狼名人になってから、将棋も強くなったと言われているのだが、たとえば故大山名人は全然手を読んでないように見えると言われていたのだが、ひたすら相手が何を考えているかを推測して、その対応だけ考えていたのではないだろうか。そうなると省エネ思考法になるわけで、結局終盤に体力や気力を残しておけるわけだ。あるいは、対局中にあやしい口三味線でも打っているのか。
医学と将棋と人狼までやっている多忙人間には合理的なやりかたなのかもしれない。
さて、2月7日出題作の解答。

▲1四飛 △2二玉 ▲1二角成 △同歩 ▲2四飛 △1三玉 ▲2三銀成まで7手詰
動く将棋盤は、こちら。簡単すぎた。
今週の問題。

手数は長いが、・・・
わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
逆7のあぶり出しですか?
正解ですが、「逆7」
ナナは上から読んでも下から読んでも・・