ひびレビ

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「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」を見て

2019-04-26 08:11:57 | テレビ・映画・ドラマ
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」を見ました。

 しんのすけたち、かすかべ防衛隊が迷い込んだ寂れた映画館「カスカベ座」。誰もいない劇場のスクリーンには荒涼とした景色が映し出されており、それを眺めていた風間くんたちは、しんのすけがトイレに行っている間に姿を消してしまった。
 1人家に帰ったしんのすけだが、風間くんたちが家に帰っていないと知り、ひろしらと共に「カスカベ座」へと向かう。そこで風間くんたちと同じようにスクリーンを眺めていた野原一家は、いつしかスクリーンに映し出されていた荒涼とした景色のど真ん中に立っていた。

 そこは映画の中の世界。野原一家と同じくカスカベ座から迷い込んだ人々もいたが、いつしか皆春日部のことを忘れてしまうという。徐々にしんのすけにもその影響が現れ始める中、果たして一行は元の世界に帰ることが出来るのか・・・


 というわけで、個人的にクレしん映画でもトップクラスに好きな映画である「カスカベボーイズ」を久々に視聴しました。にしてもOPが大分懐かしい感じに戻ってましたが、何故。

 かすかべ防衛隊の日常から始まり、不思議な映画館に迷い込んだと思ったら、いつの間にかそこは映画の中の世界。故郷のことを思いながらも、どうすれば脱出できるか分からぬまま、敵のボスであり自らを主役だと言い張るジャスティス知事らに従って生きるしか無い日々・・・と、中盤までは前作「栄光のヤキニクロード」のようなドタバタ劇もなく、かなり落ち着いた、それでいて荒んだ雰囲気が広がっています。この辺、私は終盤の盛り上がりのためには必要だと思うんですけども、子供にとってはどう映るんですかね。

 しかし、しんのすけとボーちゃんのとある発想をきっかけに、時間が動き出すあたりからの盛り上がり、そしてかすかべ防衛隊もといカスカベボーイズ結成の件がたまらなく好きです。
 中盤まで敵対していた風間くんがピンチに陥ると、その時点では特別な力も無いのに、列車から飛び降りて何も言わずに体を張って助けるしんのすけ。そして駆けつけるマサオくんたち。夕陽の中で結成されるカスカベボーイズ・・・その後の覚醒シーンから何から何まで、とても好きなシーンです。
 そもそも「ヒーローに変身する」というのが好き、というのもあるんですけども、これまで散々ジャスティス知事の好きなようにされていた鬱憤を一気に晴らしている感じがするといいますか、爽快感が凄いんですよね。

 そして、しんのすけとヒロイン・つばきちゃんのやり取りを経ての最終決戦。フィニッシュの五方向からの体当たりとか最高じゃないっすか・・・しんのすけの格好は上半身裸にコートを着用し、下は赤いパンツ一丁で、背中には赤いメカメカしい翼・・・と、だいぶ奇抜な格好でもあるのですが、それがとてもかっこよく見えるのだから凄い。


 ・・・とまぁ、しんのすけたちカスカベボーイズの大活躍が最高に好きな作品でもあるのですが、一方でヒロインのつばきちゃんに関しては切なくてね・・・うん、ED冒頭の身長差を見事に、そして哀しくクリアした2人のダンスが最高に切なくてね・・・綺麗なおねいさんには目が無いしんのすけが、珍しく緊張して結婚を前提にしたお付き合いを望んでいたから尚更・・・
 改めて見ると、つばきちゃんはどこから自分がどういった存在であるか気づいていたのだろうと、不思議に感じます。最初から知っていたのか、はたまた時間が動き出すに連れて、物語が終わりに近づくに連れて思い出したものの、しんのすけを悲しませたくないがため、彼らを家に帰すために黙っていたのか・・・何にせよ、優しい子だったなと。そして臆病だった彼女が勇気を振り絞って知事に反逆する、というのもまた、この映画の見所の一つなんでしょうね。ルルさんやトッペマと並ぶ、かなり好きな映画ヒロインの1人です。


 また、結構衝撃的だったものとしては、シェリフ時代の風間くんがしんのすけに腹パンするシーンや、しんのすけが鞭で打たれるシーンが挙げられます。しんのすけって大体どんな攻撃もぬらりくらりと交わしていた印象があるのですが、今回は結構ダメージを受けている描写が多めだったなと。


 そんなこんなで久々のカスカベボーイズも楽しませてもらいました。
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