「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」を見ました。
ある日、しんのすけは夢の中で、着物を纏った美女と出会う。しんのすけのみならず、みさえやひろし、ひまわり、そしてシロも同じ夢を見ていた。その後からシロは庭に穴を掘り始め、そこから何としんのすけ自身が「天正2年」に書いたと思しき手紙が出てきた。
そしてしんのすけが穴の中で「お姫様に会いたい」と願って目を閉じ、再び開けたそこには戦国時代の世界が広がっていた。
偶然近くで合戦中だった井尻又兵衛の命を救ったしんのすけは、夢で見た美女・廉姫がいる城に招かれ、又兵衛らと生活を共にすることとなる。
一方で現代でしんのすけがいなくなったことを案じるひろしたちは、天正2年の合戦について書かれた書物に「野原信之介」の名前を見つけ、戦国時代に向かう決意をし・・・
久々に戦国大合戦を見たわけですが、この前年にオトナ帝国とか、凄まじい2年間ですね・・・知名度的にはこの作品たちがツートップのように思えます。
そんなわけで、雲黒斎の時と同じく、戦国時代にタイムスリップすることになったしんのすけたち。そこで出会ったのは、戦では「鬼の井尻」と呼ばれながらも、好きな人の前では緊張して上手く話せない井尻又兵衛。そして彼の幼馴染であり、春日城城主の娘である廉姫。時代が違えば、恋愛のあり方も違う。この時代の結婚は人と人のみならず、国と国とを結びつける重要な役目を果たしているが故に、本当に好きな相手と身分の差があればそれは叶わぬ恋となる・・・という「身分違いの恋」と「戦」を描いた作品であり、前年のオトナ帝国に引き続き、どこか大人な感じのするクレしん映画です。
特に泉のほとりにおける又兵衛と廉姫のシーンは、その最たるものだと思います。何も言わずに又兵衛の胸元へ飛び込み、彼の反応を待つ廉姫と、抱きしめようとしつつも必死にそれを堪えて彼女を突き放す又兵衛。
間近で見ていたしんのすけたちはこの光景に驚愕してましたが、実際にクレしん映画の視聴者層にこの感覚ってどこまで伝わるんですかね・・・?
そして、これまでの映画は、敵の親玉を倒してハッピーエンド!というのが基本でしたが、今作はとても切ない終わりを迎えることとなります。「ブタのヒヅメ」においても、ぶりぶりざえもん消滅が描写されていましたが、その後一時的にではあるものの「救いのヒーロー」として復活を果たす様が描かれていたため、まだ救いはあったかと思います。
しかし今作のラストは・・・あれは衝撃的でしたね・・・敵の親玉とやり合って命を落とすような劇的な最期でないのがまた・・・いつになく涙をボロボロとこぼすしんのすけもそうですが、彼らの帰りを待ち望んでいた廉姫が崩れ落ちるのが本当に辛い・・・描写はないですが、あの後しんのすけに対して、ひろしとみさえはどう接したのか気になるところです。
オトナ帝国では昔の匂いに浸りきっていたがために、しんのすけと敵対することになったひろしとみさえですが、今作では「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか!?」「しんのすけに会えるんなら、戦国時代でもどこでも行ってやろうじゃないの!」と、しんのすけのためにタイムスリップを決意する頼もしい様子を見せてくれます。
タイムスリップのためにはシロが掘った穴のもとへと向かう必要があったのですが、そこに向かう途中、植木や車が傷ついても一切動じない点からしても、しんのすけのことをとても大事に思っている様子が伝わってきますね。
自動車で戦場を蹂躙したり、昔懐かしい・・・今もあるんですかね?揺れるブレードを持って対抗するなど、終始面白く頼もしい両親として描かれていたので安心しました。
そういえば、又兵衛の部下となる彦蔵、儀助は、それぞれ雨上がり決死隊の宮迫さんと蛍原さんが演じられています。ウルトラマンベリアルの時も思いましたが、宮迫さん声の演技も上手いですね・・・本当、こういう適材適所であれば良いのですが・・・お前のことだよ「ジャックと天空の巨人(吹き替え版)」!何で巨人が関西弁なんだよぉ!
・・・話が逸れましたが、ともあれ身分違いの恋を中心とし、ただ単に戦って勝敗を決するだけではなく、収穫直前の麦を台無しにするなどの戦の描写もまた興味深く見られる作品です。
後に同じテーマで実写映画も作られていましたが、あちらはどんな感じなんだろうか。折角だし放送してくれるとありがたいのですが・・・
何はともあれ、良い映画です。次回作は「栄光のヤキニクロード」!
ある日、しんのすけは夢の中で、着物を纏った美女と出会う。しんのすけのみならず、みさえやひろし、ひまわり、そしてシロも同じ夢を見ていた。その後からシロは庭に穴を掘り始め、そこから何としんのすけ自身が「天正2年」に書いたと思しき手紙が出てきた。
そしてしんのすけが穴の中で「お姫様に会いたい」と願って目を閉じ、再び開けたそこには戦国時代の世界が広がっていた。
偶然近くで合戦中だった井尻又兵衛の命を救ったしんのすけは、夢で見た美女・廉姫がいる城に招かれ、又兵衛らと生活を共にすることとなる。
一方で現代でしんのすけがいなくなったことを案じるひろしたちは、天正2年の合戦について書かれた書物に「野原信之介」の名前を見つけ、戦国時代に向かう決意をし・・・
久々に戦国大合戦を見たわけですが、この前年にオトナ帝国とか、凄まじい2年間ですね・・・知名度的にはこの作品たちがツートップのように思えます。
そんなわけで、雲黒斎の時と同じく、戦国時代にタイムスリップすることになったしんのすけたち。そこで出会ったのは、戦では「鬼の井尻」と呼ばれながらも、好きな人の前では緊張して上手く話せない井尻又兵衛。そして彼の幼馴染であり、春日城城主の娘である廉姫。時代が違えば、恋愛のあり方も違う。この時代の結婚は人と人のみならず、国と国とを結びつける重要な役目を果たしているが故に、本当に好きな相手と身分の差があればそれは叶わぬ恋となる・・・という「身分違いの恋」と「戦」を描いた作品であり、前年のオトナ帝国に引き続き、どこか大人な感じのするクレしん映画です。
特に泉のほとりにおける又兵衛と廉姫のシーンは、その最たるものだと思います。何も言わずに又兵衛の胸元へ飛び込み、彼の反応を待つ廉姫と、抱きしめようとしつつも必死にそれを堪えて彼女を突き放す又兵衛。
間近で見ていたしんのすけたちはこの光景に驚愕してましたが、実際にクレしん映画の視聴者層にこの感覚ってどこまで伝わるんですかね・・・?
そして、これまでの映画は、敵の親玉を倒してハッピーエンド!というのが基本でしたが、今作はとても切ない終わりを迎えることとなります。「ブタのヒヅメ」においても、ぶりぶりざえもん消滅が描写されていましたが、その後一時的にではあるものの「救いのヒーロー」として復活を果たす様が描かれていたため、まだ救いはあったかと思います。
しかし今作のラストは・・・あれは衝撃的でしたね・・・敵の親玉とやり合って命を落とすような劇的な最期でないのがまた・・・いつになく涙をボロボロとこぼすしんのすけもそうですが、彼らの帰りを待ち望んでいた廉姫が崩れ落ちるのが本当に辛い・・・描写はないですが、あの後しんのすけに対して、ひろしとみさえはどう接したのか気になるところです。
オトナ帝国では昔の匂いに浸りきっていたがために、しんのすけと敵対することになったひろしとみさえですが、今作では「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか!?」「しんのすけに会えるんなら、戦国時代でもどこでも行ってやろうじゃないの!」と、しんのすけのためにタイムスリップを決意する頼もしい様子を見せてくれます。
タイムスリップのためにはシロが掘った穴のもとへと向かう必要があったのですが、そこに向かう途中、植木や車が傷ついても一切動じない点からしても、しんのすけのことをとても大事に思っている様子が伝わってきますね。
自動車で戦場を蹂躙したり、昔懐かしい・・・今もあるんですかね?揺れるブレードを持って対抗するなど、終始面白く頼もしい両親として描かれていたので安心しました。
そういえば、又兵衛の部下となる彦蔵、儀助は、それぞれ雨上がり決死隊の宮迫さんと蛍原さんが演じられています。ウルトラマンベリアルの時も思いましたが、宮迫さん声の演技も上手いですね・・・本当、こういう適材適所であれば良いのですが・・・お前のことだよ「ジャックと天空の巨人(吹き替え版)」!何で巨人が関西弁なんだよぉ!
・・・話が逸れましたが、ともあれ身分違いの恋を中心とし、ただ単に戦って勝敗を決するだけではなく、収穫直前の麦を台無しにするなどの戦の描写もまた興味深く見られる作品です。
後に同じテーマで実写映画も作られていましたが、あちらはどんな感じなんだろうか。折角だし放送してくれるとありがたいのですが・・・
何はともあれ、良い映画です。次回作は「栄光のヤキニクロード」!