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中部横断自動車道(長坂~八千穂)の方法書への意見書を提出しましょう(中部横断自動車道八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会)
 方法書の提出期限 2019年9月17日 17時15分まで
私は今回の方法書に意見することより、それ以前の手順に問題があると思い、それに関する明確な答えを探してきました。政府も乗り出すと報じられているリニア静岡県問題と似たような、事業プロセスでの瑕疵が、この事案にも感じられると書きました。未だに答えは見つかりません。

 都市計画道路として指定する計画は、いつ、どのような経緯で始まったのか。道路は(仮称)韮崎都市計画道路1・4・1号 双葉・韮崎・清里幹線 と命名され、それは中部横断自動車道(長坂~八千穂)であり、その事業主体の国土交通省による環境影響評価配慮書(検討書)は環境大臣に提出されて環境大臣意見も提示されています。【編注01
 環境影響評価の次の段階が今回の方法書です。しかし、その方法書は(仮称)韮崎都市計画道路1・4・1号 双葉・韮崎・清里幹線のそれであって山梨県の名前で公開されましたが、これが環境大臣意見に基づくものかどうかは記載も説明も無いと思えます。
 確認した長野県での審議資料によれば、この方法書は国土交通省関東地方整備局の作成によるものと思えます。
それでも山梨県政による環境影響評価手続きの公文書として有効なのでオオヤケの場で縦覧・説明が実施され、山梨県行政はもとより議員・県民の皆様もこの環境影響評価法制度を良くご承知なので疑問とされる事は無いのかと思います。それならそれで良いのです、単にドシロウトな私の疑問に過ぎません。

すでに述べましたが、私は中部横断自動車道は全線開通してこそ役立つと思っています。
しかし何事も実施プロセスにおかしな点があると無事完成したかにみえて必ずトラブルが発生しがちなものだと、自分の経験から感じるのです。
専門外である当該法制を私は全く理解していませんので、無知を曝け出すのみですが感じた疑問をメモして駄文ブログを書いてきました。いつの日かきちんと学習しておくつもりです。
この記事も長文になりましたので関連記事共に後日Webサイトに移行して整理保存しておく予定です。【2019-09-11 記】
【編注01】 「環境影響評価法」及び「長野県環境影響評価条例」により、対象事業が市街地開発事業として都市計画法の規定により都市計画に定められる場合又は都市施設として同法の規定により都市計画に定められる場合については、都市計画決定権者が都市計画決定又は変更と併せて環境影響評価を行います(都市計画に定められる対象事業等に関する特例)。本県では、現在、下記の対象事業について、都市計画に定められる対象事業等に関する特例が実施されています。(都市計画における環境影響評価手続について(長野県 2019年8月1日 下線は引用者による)
長野県が別記道路の都市計画決定権者であり法例に従い環境影響評価を行うのだとしても、今回の方法書に山梨県内が含まれている理由は理解不能ですが参考として記録しておきます。
環境影響評価方法書の行政施設での縦覧は2019年9月2日で終了しました。方法書について環境の保全の見地からの意見は 2019年9月17日(火)17時15分までに 下記広報に記された方法で提出できます。縦覧期間中に閲覧していなくても下記ページにPDFファイルとして公開されています。

山梨県・(仮称)韮崎都市計画道路1・4・1号 双葉・韮崎・清里幹線の都市計画決定及び環境影響評価について
長野県・(仮称)佐久都市計画道路1・4・1号南牧佐久線(中部横断自動車道(長坂~八千穂))環境影響評価方法書の公表について

中部横断道佐久ルート2011-03-05

関東地方整備局文書 国土交通省関東地方整備局・資料6 (仮称)佐久都市計画道路1・4・1号南牧佐久線に係る環境影響評価方法書の概要(PDF:10,203KB)(長野県が受領した資料を公開)【同文書を山梨県も受領しているかどうかは不明です 2019.09.02】

いみじくも縦覧期間が終った後で山梨県と長野県の議会が開会します。
中部横断自動車道(長坂~八千穂)=(仮称)**都市計画道路 の名称から(仮称)が消える手続きについて県議会で何かあるかも知れないと思っている私は無知蒙昧な一匹ネティズン。

◇ 山梨県議会・令和元年9月定例会会期並びに議事予定(会期17日間)(予定) 9月18日(水) 本会議(開会)/9月24日(火) 本会議(質疑・質問)~9月27日(金)/9月30日(月)~10月2日(水) 常任委員会/10月4日(金) 本会議(閉会)
 令和元年6月定例会(代表・一般質問項目一覧) 自民党誠心会 浅川力三議員 「3.中部横断自動車道の整備促進について」、質問はお一人だけでした。下記、長野県同様に質疑応答を確認しておきたいと思います。
 山梨県議会 会議録、本会議質疑応答とは別に委員会審議の方が情報としては重要です。
 山梨県の場合は北杜市議会審議、長坂が起点と決定した時期から事業経緯を確認することは大切ですが後日にします。

◇ 長野県議会・令和元年9月定例会日程 9月19日(木)開会/10月7日(月)閉会/ 長野県議会 会議録検索システム
 2019年6月定例会で「中部横断自動車道について」 依田明善(よだ めいぜん)(自民党)議員の質問がありました。中部横断自動道についてはこの1件のみです。
 長野県議会 本会議中継(令和元年6月25日1/9 依田明善議員)YouTube がありますが時間が無いので、会議録が公開されたら確認しておきたいと思います。依田議員は南佐久郡南相木村ご出身で選挙区が南佐久郡です。おそらく今回の事案にもお詳しいと思います。この質疑応答の中で長野県庁が (仮称)佐久都市計画道路1・4・1号南牧佐久線 を予定している件があるかどうかがポイントです。

電子政府の総合窓口(e-Gov)都市計画法
(都道府県の都市計画の決定)
 第十八条 都道府県は、関係市町村の意見を聴き、かつ、都道府県都市計画審議会の議を経て、都市計画を決定するものとする。
縦覧中の方法書には以下のように記されていますので、山梨県都市計画審議会での審議が気になっています。
 第2章 都市計画決定権者の名称
  (仮称)韮崎都市計画道路1・4・1号双葉・韮崎・清里幹線
  山梨県 代表者:山梨県知事 長崎幸太郎
韮崎都市計画道路1・4・1号・・・は(仮称)ですから山梨県としては計画段階で、都市計画道路としては決定では無く審議前なら、審議はいつ頃でしょうか。
ちなみに、方法書には次のような意義が説かれています・・・
 第4章 都市計画対象道路事業の目的及び内容(事業特性)
  4-1.都市計画対象道路事業の目的
 (中略)
 以上の課題と当該道路に求められる機能から、政策目標は以下に示すとおりとします。
 ○高速道路までの移動時間短縮
 ○救急医療施設への移動時間短縮
 ○主要な観光地等の連携向上
 ○地域の生活交通の円滑化
 ○災害時の代替路確保
 ○現道の走行性・安全性の向上
 ○企業誘致・雇用の促進
 ○公共交通の利便性の向上
 ○環境・景観の保全
どこかに書きましたが、私は中部横断自動車道の北区間建設に反対しているのではありません、プロセスが何かおかしいという、いつもの勘働きだけです。 上記の政策目標は開通している南区間でも同じと思います。それをまっとうする為に山梨県庁様は都市計画道路決定をされているのでしょうか。不勉強なのでこれまで考えたことがありませんでした。地域活性化、街づくりの大きなテーマだと今頃気が付いたのです。 その南区間の一部を含む新山梨環状道路と都市計画についても知っておきたいと思います。
蛇足ですが、京都府福知山市の都市計画道路、このページに 計画道路1・4・1号 の数字 1・4・1 の意味も解説されています。福知山市が掲載していましたので、山梨県の知事決定都市計画道路や市決定都市計画道路の一覧表を確認しておきたいと思います。まさにネットは宝の山!
◇ 勉強会「環境保全と環境影響評価」~八ヶ岳南麓での高速道路建設計画に関連して
 日時 2019年8月28日(水)13:30~16:00
 場所 大泉総合会館 2階会議室4(山梨県北杜市大泉町谷戸3025)
 講師 辻村ちひろ氏 自然保護アナリスト。専門は地理学、地生態学
           環境法制度の改良や国立公園などの保護地域で活躍中
 主催 中部横断自動車道八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会

長野県環境影響評価制度-長野県環境影響評価技術委員会、「長野県環境影響評価条例に基づく委員会等について」 の 「委員会の開催状況」 を開くと・・・
長野県環境審議会の審議内容について のページです。「令和元年度」をクリックして・・・
令和元年度技術委員会 このページの第2回・・・
令和元年度第2回技術委員会(更新日:2019年8月23日)これが信濃毎日新聞が報じた委員会です。

令和元年度第2回技術委員会
 議題 (5) (仮称)佐久都市計画道路1・4・1号南牧佐久線に係る環境影響評価方法書について
 会議録(現在調整中です)
【再確認 2019-08-29 未掲載ですがフォローするつもりです】
この委員会が審議する方法書は山梨県・長野県の連名で公開されたものです。公開後に検討するのは異常であり、原案の段階で精査し委員会が了承した後で公開されるのが当然だと私は思います。この点は山梨県でも同じです。それが分からない長野県ではないはずなので、今回の手続きそのものが異常であり無効だと考えるのです。

◇ 第2回技術委員会・資料6 (仮称)佐久都市計画道路1・4・1号南牧佐久線に係る環境影響評価方法書の概要(PDF:10,203KB)、大変貴重な資料だと私は思いましたので、表紙と本文の数点をご紹介します。

この画像は別記事に書いた下記の疑問点が解決した事を示すものです。
関東地方整備局文書 配慮書の概要 国土交通大臣意見 国交大臣意見の宛先
検討書 ◇ 2014年12月26日 中部横断自動車道(長坂~八千穂)の環境影響に関する検討書(国土交通省 関東地方整備局) 【検討書 とは 環境影響評価制度の配慮書】
◇ 2015年03月05日 中部横断自動車道(長坂~八千穂)の環境影響に関する検討書に対する環境大臣意見(環境省)『環境省は、5日、「中部横断自動車道(長坂~八千穂)」の環境影響に関する検討書に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。』

◇ 方法書の 「第4章 都市計画対象道路事業の目的及び内容(事業特性)」 に以下の記載があります。
4-6-2. 計画段階環境配慮書以降環境影響評価方法書までの経緯
 関東地方小委員会等におけるこれまでの検討結果を踏まえ作成した「中部横断自動車道(長坂~八千穂)の環境影響に関する検討書」(平成26年12月発行)を、環境影響評価法第3条の3 第1項の計画段階環境配慮書とみなされる書類として作成し、平成27年3月26日の国土交通大臣意見をもって、配慮書の手続きを完了しました。
  その後、平成27年4月に対応方針が決定しました。

検討書は上記リンクのように確認できましたが、「平成27年3月26日の国土交通大臣意見」 は国土交通省サイトでは探し出せませんでした。この項には対応方針の決定後、長野県区間では住民を交えた行政活動が行なわれ1km ルート帯が決定した事が記録されています。山梨県区間についての記載はありません。

【上図から判明したのですが、この大臣意見は関東地方整備局への内部文書とも言えるものでした。】

長野県環境影響評価技術委員会、2019年8月20日の第2回で使われた資料6の文書は、国土交通省から方法書が届いた時、それに含まれて長野県に届いたものと思えます。長野県が「資料6」と書き加えて作成したPDFファイルが印刷されて委員会資料として使われたのでしょう。PDFファイルがアップロードされて拝見することが出来ました、感謝。
同じものが山梨県にも届いているはずですから、山梨県環境影響評価委員会が開催される時に公開されると思います。
しかし長野県委員会開催について述べたように、方法書の概要説明は関東地方整備局がお書きになったので、山梨県・長野県が整備局と協働して作成されて両県連名で公開されたのでしょう。その方法書について公開後の県内審議会はおかしいですから、その点はどのようにクリアーされるか注意したいと思います。

配慮書への意見 私が勘違いしていたこの高速道路区間の都市計画決定権者は、検討書(環境影響評価配慮書)を作成した関東地方整備局だと思います。
国土交通大臣の意見と都市計画決定権者の考え方が併記されているのは、その意味で理解できるのです。

事業の実質的な実施者は関東地方整備局であり、環境影響評価を配慮書(検討書)~方法書~調査実施~準備書~評価書と進めるのは関東地方整備局のはずです。
その評価書に基づき国土交通大臣が事業認可するのはリニア中央新幹線事業のときと同じでしょう。ですから検討書への大臣意見書はその事業主体に送付されたのです。
検討書(配慮書とみなされる)に対する環境大臣意見は国土交通大臣に提出されたのです。その後に方法書が作成された、それは国土交通大臣の傘下で作成され、その組織からの公開・説明であるべきはずなのです。

都市計画決定権者

従って、都市計画道路決定権者としての山梨県・長野県共同作成と理解できる今回の方法書公開、説明会は無効ではないかとの私の思いは変わりません。都市計画道路決定者が関東地方整備局から長野県、山梨県に代った理由を明確にしてから、修正された方法書の公開、説明会を始めるべきと思います。

(もしかすると二区域にわたる事業ではあっても関東地方整備局としては都市計画道路指定をする予定は無かったのかも知れません、私には未だに謎です)

「より厳しく環境評価を」 県の技術委 中部横断道アセスで(2019年8月21日 信濃毎日新聞)

 (長野)県環境影響評価技術委員会は(2019年8月)20日、県庁で開き、中部横断道で事業化されていない八千穂高原インター(南佐久郡佐久穂町)―仮称・長坂ジャンクション(山梨県北杜市)間を巡り、環境影響評価(アセスメント)の手法などを示した国の「方法書」について議論した。委員からは厳格な調査を求める意見が出た。

 国土交通省長野国道事務所の担当者が1キロ幅ルート帯を定めた計画の概要や、想定される調査手法を説明。片谷教孝委員長(桜美林大教授)は「計画地は自然豊かな場所で、より厳しく評価する必要がある」とし、同省に対し「事業者として環境により配慮した姿勢を出してほしい」と求めた。

 同事業を巡っては環境影響評価法に基づき、周辺の都市計画の決定権者である県が環境影響評価を行う。県は今後2回ほど開く同委員会の議論を踏まえ、より環境に配慮した事業とするための「知事意見」を年内にまとめる。

 同委員会はこの日、JR東海のリニア中央新幹線建設工事で発生する残土についても議論した。下伊那郡大鹿村の残土の仮置き場を拡大する計画を巡り、富樫均委員(元県環境保全研究所専門研究員)は、現在使用している仮置き場より土を高く盛ることについて「土地の安定性の面で不安を感じる」と指摘した。

◇ 山梨県の環境アセスメント > 環境影響評価の手続状況 > 仮称)韮崎都市計画道路1・4・1号双葉・韮崎・清里幹線他に係る環境影響評価手続 更新日:2019年8月1日

山梨県・長野県連名の方法書にその県知事が意見するのはおかしいのです。自分達の名で公開した文書です。『国交省長野国道事務所の担当者が説明。』も本来ならあり得ません。ですから全てご破算にして最初から真っ当な手順でやり直すべきです

 アセス方法書
【追録 2019.09.01】 都市計画道路とする決定過程を確認しておくべきだと思い、以前書いた記事を見ていた。
2014-07-10 山梨中部横断道、Bルートの決定、北杜市のリスク大きい、5年前の記事だが、北杜市と市議会と国土交通省と住民の会の間でのおかしな部分を書き残していた。
この記事で 「北杜市議会議員中部横断自動車道推進の会」 の検索設定してあり、北杜市議会議員中部横断自動車道推進の会(2015年11月26日 北杜市議会議員 内田俊彦氏のブログ)、最近では 2019年6月5日 中部横断自動車道長坂〜八千穂の早期整備を求める会 を確認できた。都市計画道路指定はどのような経緯で決められたのかを理解できる情報が山梨県庁のみならず北杜市からも発信されることを期待したい。


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【追録 2021.05.21】 第204回国会で衆議院議員から令和3年5月6日に「雨畑ダムの堆砂と水利権に関する質問主意書」が内閣に提出され、5月18日に答弁書が質問者に渡されました。
衆議院サイトには質問答弁経過情報があります。『 質問本文(HTML)へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ 』 で当該文書が読めますが、5月20日では質問と答弁のPDFファイルのみアップロードされています。HTML(通常テキスト判)は追って公開されるはずです。
2021.05.18 富士川汚泥、発生源は山梨 投棄の凝集剤と一致 生態系への影響深刻【サクラエビ異変 母なる富士川】(静岡新聞)
2021.05.19 雨畑ダム堆砂問題 政府、初の答弁書「撤去指導も」現時点では否定(静岡新聞)
山梨県内メディアも報じているかも知れませんが、山梨県内での報道を私は確認していません。仕事に追われているのでこの件は後日詳細を確認するつもりで記録だけしておきます。
【追記 2021.03.07】 この事案は2020年にWebサイトで整理しておくつもりでしたが、新型コロナウイルス問題発生により何も出来ずに過ぎました。
goo blog のユーザー情報でこの記事にアクセスがある事を知り確認したら画像の配置などが goo blog の仕様で勝手に変えられていたので修復しました。
もうブログのトップ記事(複数記事の表示)では無いので、全文表示に切り替えましたが、その他読み難い点はご容赦ください。
富士川の中下流域 凝集剤、生態系破壊か 山梨で業者が不法投棄(「サクラエビ異変」取材班 2020/12/28 08:31 静岡新聞)
中見出し・・・『富士川水系「死の川に」 凝集剤や汚泥、住民懸念』、『AAPの生態系影響、調査を サクラエビ再生のための専門家による研究会座長 鈴木款・静岡大特任教授』、『不法投棄の泥かは分からない 山梨県一問一答』、『流域住民らの河川環境への指摘』
◇ 静岡新聞 〔特集〕サクラエビ異変 アーカイブ
この件は2021年に時間が出来たらWebサイトで整理したいと思っています。山梨マイクロプラスチック削減プロジェクト が進行している山梨県です。雨畑川問題を放置するような県政では無いと思いたい。【以上追録 2020.12.29】
山梨県、プラごみ抑制へ 計画策定方針「海なし県」全国初(2020年2月18日 静岡新聞) 報じられた件については全く知りませんでしたので、山梨県庁からの情報発信を確認する為にメモしておきます。
サクラエビ 異変 アーカイブ 特設サイト(静岡新聞)
『静岡新聞社・静岡放送のデジタル会員組織「@S(アットエス)パスポート」の会員限定コンテンツ』(大半は会員登録が必要な記事のようです)

特集・インタビュー 雨畑ダム、歴史から検証 富士川開発、重鎮がけん引(2020/1/1 14:17) を読みたかったのですが会員限定記事です。紙面記事になっているので図書館で静岡新聞を開けば読めると思います。

サクラエビ記録的不漁問題 哲学者2氏 インタビュー(この記事は全文読めます)
ダーモット・モラン氏とヴィトリオ・ヘスレ氏

「特集・インタビュー」の概要は知ることができましたが、雨畑ダムが誕生する過程から現在に至る歴史については山梨県庁様に記録があると思いますので、それらに基づいた県政としての対応計画について、明確な説明があってしかるべきものと私は思います、県議会では既に説明されていたかも知れません。後日確認しておきたいと思います。

静岡県のサクラエビ不漁については、私には縁の無い事なので情報を漁る予定はありません。
雨畑ダム問題に関する哲学者お二人からのご意見には感銘を受けました。原発震災(人災)における企業・行政の対応を思い、リニア中央新幹線事業にも思いを馳せます。

2019年10月22日 日軽金の雨畑ダム上流、堆砂の影響でまたも水害、住民ダム撤去要望(八ッ場あしたの会) 今頃気が付きましたのでとりあえず記録しておきます。(2019-11-10)
台風19号による雨畑地区本村集落被害【静岡新聞 YouTube 記事・動画です】
◇ 山梨県(森林環境部)大気水質保全課 富士川等の水質調査(山梨県・静岡県合同での水質調査)(2019年8月29日)
 『調査は、7月までの3か月間で計9回行うことを予定しており、7月の調査結果(速報値)を、両県で公表したところです。・・・今後、3か月間の結果を評価して両県で公表していく予定です。』

◇ 静岡県経済産業部、くらし・環境部 山梨県内富士川支流早川等の濁りの調査結果(2019年8月29日 記者提供資料)
  『5月から7月までの全体の調査の取りまとめについて 現在、山梨県と調整中であり、とりまとまり次第、公表します。』
◇ 静岡新聞 サクラエビ 異変 アーカイブ 特設サイト 「第1章 母なる富士川」、その他 【特設サイトの目次から入る記事は会員限定です。】

私は静岡新聞の特設サイトを読むことはできませんが、目次を拝読した限り静岡県行政がサクラエビ不漁問題の解決策を追究していく過程で雨畑川の異常にも気付いたのだと理解しました。
美味しいサクラエビを食べに静岡に出かけたというブログ記事をこれまで何度も読みましたので、いつか私も行きたいと思っていました。そんなことから確認した情報でしたが、雨畑ダム問題がその歴史を含めて明確になったのは全く想定外でした。国の管理下にある事業が地域に及ぼす影響について地方自治体は如何に対応し、その情報発信はどうすべきかというテーマが私の脳裏に刻まれたとも言えます。
今後の山梨県政・国土交通省の対応はネットから知り得る限りは確認しておくつもりですが、このブログ記事は自分のサイトに記録することにして、更新はこれで終了とします。2019-09-09 追記

【追録】
◇ 2019.09.04 雨畑ダム堆砂「全撤去は困難」 日軽金、検討会開催(静岡新聞)・・・Yahoo!ニュースでも掲載・読者コメントあり
◇ 2019.09.04 雨畑ダムの土砂対策で初の検討会(NHK甲府放送局)【国土交通省 vs 企業 の問題と読める記事】
◇ 2019.09.03 雨畑川対策で初の検討会(YBS山梨放送ニュース)
◇ 2019.09.03 根本的な解決を目指す 土砂堆積の雨畑ダム 初の対策検討会(UTYテレビ山梨ニュース)【ダムを管理する日本軽金属は9月3日、抜本的な解決に向けて国と山梨県、それに地元、早川町を交えた対策検討会を設けました。】・・・およそ9割が土砂で埋まり浸水被害も 土砂堆積のダム 初の対策検討会(Yahoo!ニュース配信版)

◇ 2019.08.31 水のない川、干上がった田 山梨で起こった“異変” リニア工事で“水枯れ”は起こるか?(テレビ静岡・Yahoo!ニュース掲載)【この記事でリニア実験線沿線での水利破壊事案も報じられました。山梨リニア情報が他県メディアで全国に】
◇ 2019.08.30 早川水系で強い濁り 静岡・山梨両県が7月調査、5~6月と同じ(静岡新聞)
2019年8月29日 富士川等の水質の状況調査結果(7月分の速報値)について(山梨県森林環境部大気水質保全課)― 報道発表資料
◇ 2019.08.30 雨畑川の浸水被害 日軽金が対策計画を提出(YBS山梨放送ニュース)
◇ 2019.08.20 山梨県知事記者会見-雨畑川の浸水対策について
◇ 2019.08.20 雨畑ダム湖底露出 シルト堆積、異様な光景 ダム上流つり橋崩壊(静岡新聞)
◇ 2019.08.20 雨畑ダム(山梨)湖底に大量ヘドロ 魚類や水草、確認できず(静岡新聞)
◇ 2019.08.20 雨畑ダムで日軽金を行政指導へ(NHK甲府放送局)
 (2019年8月)15日から16日にかけて県内に接近した台風10号の影響で、早川町の雨畑ダム上流の川があふれ、集落の道路が冠水するなどの被害がでました。・・・日本軽金属は、川沿いにコンクリートの壁を設置するなどの対策を取ってきたということですが、ダムの上流では、去年も台風の影響で同じような被害が起きたことから・・・長崎知事は20日の記者会見で、日本軽金属に対し、期限を定めて川底の掘削や堤防の強化などの具体的な対策を求める河川法に基づく行政指導を行うことを明らかにしました。(編者が引用を編集しました)
山梨県知事記者会見ホームページ
河川法(電子政府の総合窓口)
山梨県(森林環境部)大気水質保全課・広報ページ
(静岡県経済産業部)水産業局水産資源課
(静岡県くらし・環境部)環境局生活環境課
(更新日付が付されている記事があります)

【追録】 2019.08.14 海底湧水、泥で目詰まりか 富士川河口周辺、生態系に影響の恐れ(静岡新聞)
 駿河湾の濁りの元になっているとみられる雨畑ダムについても「周辺は南アルプスの造山活動により崩壊地も多い地質構造。元々ダムの建設には適さない場所だった」
 静岡県水産業局の中平英典局長は「これまで議論してこなかった論点なので勉強をしていきたいと考えている」と述べた。
【2ページ目からの中途半端な引用です、全文をご確認ください】

【追録】 2019.08.08 静岡「サクラエビ」不漁を招いた一流企業のアッと驚く環境破壊(週刊新潮 2019年8月8日号掲載)
 全国版の週刊誌記事になっていました。地方紙レベルの問題では無くなったようです。
玉石混淆のネット界ではありますが、「石」にすぎない私のサイトも「玉情報」をご紹介するように心掛けております。ご案内したリンク先をご確認いただき皆様の玉をお磨きください。

◇ 2019.08.14 国、日軽金に行政指導 雨畑ダム堆砂「抜本解決を」(静岡新聞)
◇ 2019.08.13 雨畑ダム「洪水被害おそれ」判定(NHK甲府放送局)
 国土交通省の甲府河川国道事務所がこのダムの状態や危険性について定期検査を行ったところ、堆積した土砂によって川の底が上昇し洪水被害のおそれがあることがわかり、4段階中最も悪い「A」判定、「直ちに改善の措置が必要」と判定されたということです。 雨畑ダムの状態が「A」と判定されるのは 平成26_2014年以降、4回連続です。 そのうえで、会社側に対し抜本的な解決に向けた対策を取りまとめ、報告するよう求めました。 通知には報告の期限は記されていませんが、国土交通省甲府河川国道事務所は「できるだけ速やかに報告を求めたい」としています。

◇ 2019.08.13 川底上昇問題で国 雨畑ダム管理会社に対策報告求める(Yahoo!ニュース・UTYテレビ山梨) | UTYテレビ山梨サイトの掲載記事
こちらの記事では 『国の行った定期検査』 と記されています。この場合の「国」とは「国土交通省 (甲府河川国道事務所)」を意味しています。

国土交通省の定期検査が継続されていたことを私は全く知りませんでした。これで本件問題の全貌が理解できそうな気がします。ということで・・・
定期検査結果通知雨畑ダム定期検査結果に対する対応について(2019年08月13日 甲府河川国道事務所 | 国土交通省 関東地方整備局)
 日本軽金属(株)が管理する雨畑ダムは、国土交通省が水利権許可している施設です。この度、関東地方整備局長から雨畑ダム定期検査の結果が通知されたことを受け、甲府河川国道事務所では、雨畑ダム上流部の堆砂により河床が上昇し、洪水被害の恐れがあることから、日本軽金属(株)に対して、抜本的な解決に向けて堆砂対策に重点を置いた計画をとりまとめ、報告するよう通知しました。 (掲載PDFファイルに詳細があります)
国土交通省・ダムの定期検査の結果について、時系列データ は必要なのでサイト内確認の手立てとしてリンクしておきます。

雨畑川に関する情報は静岡新聞が継続していますのでご確認ください。
富士川圏域河川整備計画(素案)へのご意見を募集しています。(山梨県県土整備部治水課 担当:治水担当 /掲載日不明)
『ご意見募集期間等 令和元年8月9日~令和元年9月9日まで』
河川整備の新しい計画制度(更新日:2016年12月5日)このページを参照してみたら、平成9_1997年の河川法の改正による策定で富士川について未制定だったようです。「富士川圏域河川整備計画」が成立するまで雨畑問題には実質的に取り掛かれない?
今回の県庁様20年遅れ作業は雨畑問題の解決遅れ理由になるのかも知れませんが、河川法とか関係法令、山梨県条例規則などを全く知りませんので、私には理解不能。【2019-08-09 追録】

◇ 2019年7月30日 埋まるダム、迫る危機 山梨・雨畑川、静岡新聞社ルポ
静岡新聞7月30日付朝刊 関連動画集【サクラエビ 異変】 も5本公開されています。「雨畑ダム」、「つり橋」、「昨秋の台風被害」、「本村集落の外れ」、「稲又第三砂防えん堤」
『大雨のたびに町外の親戚宅に自主避難するといい、「ダムを誰が管理しているのか知らないが、早く安心して暮らせるようにしてほしい」と切実だ。』、『駿河湾に注ぐ濁り水の源をたどると、そこには、先代が「地域活性化のため」と受け入れたダムの負の遺産に耐え忍ぶしかない住民の姿があった。』
◇ 2019年7月30日 ダム堆砂 水害不安、9割超 静岡新聞社・雨畑地区住民調査
 『アルミ加工大手日本軽金属(東京都)が管理し、土砂で埋まる雨畑ダム(山梨県早川町)について、静岡新聞社がダム周辺の住民35人を対象に7月2~3日に行った意識調査』
 この状況には対策なさらず早川・芦安連絡道路に注力なさるのは何故なのか、山梨県政様からの説明発信を拝読したい。

雨畑川の生コン投棄、刑事告発検討 山梨県、採石業者など(静岡新聞 2019/7/18 07:22)
・・・県外からの報道で県内状況が確認できます、インターネットのお蔭です。
まさかとは思いますが、以前から県庁様ご承知の問題なら業者様を罰するだけでは済まない事になります・・・大気水質保全課様や早川町様だけの問題では無い

【長い記事に成り過ぎて表示短縮、ブログから通常記事に移行して記録保存する予定です。このブログページ更新はとりあえず終ります。】
 7月30日の静岡新聞ルポの内容は私には衝撃的でした。開府500年を喜び祝うことよりも、昭和20年以後70年の地域の歴史を深く考えてみる事が大切だと、これは山梨県に限らず、私の故郷、東京でも同じ、全国47都道府県の全てに言えることだと今更のように思いました。

【メモ追録 2019-07-17】
静岡県公開資料に記述されています・・・『担当 経済産業部、くらし・環境部、山梨県森林環境部 水産業局水産資源課、環境局生活環境課、山梨県大気水質保全課』
(以下は順序を整理したリンクです)
経済産業部
(静岡県経済産業部)水産業局水産資源課
くらし・環境部
(静岡県くらし・環境部)環境局生活環境課
山梨県森林環境部
山梨県(森林環境部)大気水質保全課
【ちなみに 山梨県の記者発表資料(PDFファイル) には水質保全課のみ記載されています。報道関係者各位におかれましては静岡県側の情報確認の手間がかかったかも知れません。リニア事案同様に山梨県民皆々様は静岡情報には無関心かも知れませんから、うん県庁しっかりやってるね・・・】
●河川管理に関わる法制、民間事業体による利活用(漁業、観光、ダムや水路の建設・改良など)、防災対策、許認可・監視、それらの担当組織などについて私は全く知識がありませんので、雨畑問題は思いがけないテーマとなりました。今後の学習課題です。

雨畑川、生コン大量投棄 汚泥現場の上流、山梨県が採石業者聴取(静岡新聞 2019/7/12 07:33)
Yahoo!ニュースにも転載されています、こちらは読者のコメントが多数入っています。

【蛇足】 雨漏り(あまもり)、雨傘(あまがさ)と読むのが普通だと思いますが、雨畑(あめはた)と読むことが分かりました。他に準じて(あまはた)と読んでいた私ですが、山梨県甲府市にある右左口(うばぐち)という地名と同様に記憶したいと思います。・・・〒 409-2734 山梨県南巨摩郡早川町雨畑 アメハタ
 これに気付いたのは、静岡県-2016年7月13日(水) 知事発表:山梨県早川町視察訪問について、静岡県川勝平太知事記者会見記事に雨畑の硯なども話があり「雨畑(あめはた)」と記されていて、これは誤植ではないかと地名の読みにも信頼度の高い郵便サイトから確認したことによります。
 リニア事業をフォローしていますので、この記者会見記事も掲載当時に読んだ記憶はありますが、その頃は今の雨畑問題などは知られておらず、私が雨畑を確認したのは南アルプストンネル山梨工区で発生する汚染土の仮置き場が雨畑にも設定された時でした。それ故、雨畑川汚染が報じられた時、その原因はリニア汚染土仮置き場かと思ったほどです。

◇ 2019年7月9日 静岡県- 記者提供資料・山梨県内富士川支流早川等の濁りの調査結果
山梨県内富士川支流早川等の濁り等の調査結果について
1 水の濁り(浮遊物質量)等について
  6月に静岡・山梨両県が合同で行った調査の結果(速報値)を報告します。
◇ 2019年7月9日 静岡県と合同で早川水系及び山梨県内の富士川本流の水質調査を実施しました【山梨県庁トップページの新着情報、報道発表資料に記載されています】
◇ 2019年7月9日 山梨県・森林環境部大気水質保全課 担当:水質担当 ・富士川等の水質調査(山梨県・静岡県合同での水質調査)
 【この件に関するホームページです。過去記録も掲載されています。まちづくり・環境 新着情報一覧 から入れます。】
早川中、下流 強い濁り 雨畑ダム上流でも 静岡、山梨両県調査(2019/07/10 08:05 静岡新聞)
【山梨県内報道機関のネット記事は見つかりませんでした。】
「サクラエビ異変」 駿河湾に流れ込む濁り(静岡新聞ニュース 2019/06/24 に公開)
【2019年6月25日追録】
富士川漁協、濁り「究明せず」 日軽金からは多額補償金(2019/6/24 17:21 静岡新聞)
 『静岡新聞社が(2019年6月)23日までに独自に入手した同漁協の内部資料によると、同漁協は早川水系でほとんどが土砂で埋まる雨畑ダムを運用する日軽金から、年間約1500万円の補償金を受け取っている。』
支流の早川、雨後5日も強い濁り 富士川上空ルポ(2019/6/25 07:46 静岡新聞)

一度失われた信頼を取り戻す事は出来ない場合もあります。山梨県政にとって雨畑問題がそれに該当する道を歩んでいるような気がしてなりません。

【2019年6月17日追録】
富士川の濁りは2017年10月から・・・富士川の濁りの原因 早川へ(2018年10月29日 ブログ記事)を知りました。そして、2019年05月15日記事で、富士川の濁りの原因 静岡新聞スクープ!、まさにこの記事で私は初めて知ったのです。しかし地域の方々は 2017年10月から富士川の濁り異常に気付いておられたようです。
天網恢恢疎にして漏らさずと言いますが、インターネットという網も疎に見えてネットワークになると大きな力を発揮する場合もある、ネティズンの一人として私の想いです。
【2019年6月14日追録】
6月14日18時過ぎのテレビニュースで、汚泥が撤去されたことを確認したとの報道がありました。山梨県の記者会見のような映像も流れていたので、その汚泥は何処に運ばれたのか 気になります。
 電力事業の水力発電や水道、農業用水や洪水対策など公共目的でダムがあるのは知っていましたが、民間企業が事業用ダムを建造し、企業の発電所まで導水路が造られている事例は私には想定外でした。そして長年にわたり地域の環境に影響があったようだと知りました。雨畑ダム建造の過程から今回の問題に至る歴史的経過を山梨県政サイトで探してみたいと思っています。実験線招致以来のリニア中央新幹線関連事業が同じような轍を踏みつつあるのではないかとも、なんとなくですが、感じる今日この頃です。
  ◇ 06月14日 11時02分 雨畑川の汚泥 業者が撤去完了へ(NHK甲府放送局)
『県は午後1時30分に担当者を現地に派遣し、汚泥がすべて撤去されたかどうか確認することにしています。』

【確認・山梨県庁】
広報(広報誌・広報番組・発表資料)
新着情報
庁議及び各種本部会議等の協議結果 
◇ 県土整備部治水課 と 森林環境部大気水質保全課 の双方を確認したいと思います。
◇ サクラエビ問題は知事も 記者会見 で語っておられました・・・平成31_2019年4月23日火曜日『早川及び富士川の水質調査について』、この時は大気水質保全課長も記者質問に答えています。

【2019年6月10日追録】  汚泥撤去なければ告発 山梨県知事、雨畑川を視察(静岡新聞 2019/6/10 17:03)
 山梨県の長崎幸太郎知事や早川町の辻一幸町長らは9日、投棄現場を視察した。長崎知事は「大変ショックを受けた」と述べ、同社が5月末までに撤去できなかったため、新たに提示した6月14日の期限までに完全に撤去されない場合、廃棄物処理法や河川法違反で刑事告発することを明言した。
 山梨県環境整備課の担当者は「10年間外部への搬出はなかったと思っている」と述べるなど、長期間に及ぶ計画的な不法投棄だった可能性もある。
【その10年間を県庁さん達はどのように過ごして来られたのでしょうか。早川町内に設定されたリニア工事汚染発生土の仮置き場巡回もお忘れなきよう・・・】
【2019年6月6日追録】 情報処理を誤ると山梨県政の命取りになる事案だと思えるので気になります。 静岡新聞記事

山梨県知事記者会見 で語られ、山梨県庁トップページ広報(広報誌・広報番組・発表資料) の記事一覧に記載されていても、大気水質保全課 で、今回の事案の経過を説明する記事が、私には未だ確認できません。
月次情報を出しているだけでは無く、事案の経緯、5W1Hを丁寧に記録することは行政の仕事だと思っていますが、何時でも誰でも分かり易く県庁ホームページから入れる情報へのリンク設定が必要だと思います。

◇ 山梨県・富士川等の水質の状況調査(5月実施分・速報値)について(令和元年6月4日)

長崎知事の記者会見を静岡新聞が紙面記事で報じたことを知りました。この見出しは知事のご発言、『また、度重なる指導にもかかわらず、汚泥の撤去が速やかに行われない場合には、河川法並びに廃棄物処理法など、関係法令に基づく改善命令、最終的には刑事告発などを視野に入れ、厳正に対処していきたいと考えています。』 を意味しています。
この記事が紹介された Facebook に私は次のようにコメントしました・・・
 このサクラエビ不漁と雨畑の関連が表に出たのは2019年4月頃からでした。以後5月末までの「度重なる指導」でしょうか。「度重なる」との表現から感じるのは、県庁担当部署にはかなり以前から分かっていて業者に指図を続けていた事を意味するように受けとれます。これは知事ではなく県庁職員達の問題です。

◇ 静岡県ホーム―記者提供資料―山梨県内富士川支流早川等の濁りの調査結果(2019年6月4日)
山梨県内富士川支流早川等の濁り等の5月の調査結果(速報値)について
山梨県内富士川支流早川等の水の濁り(浮遊物質量)等について、5月に静岡・山梨両県が合同で行った調査の結果を報告します。

1 調査結果(速報値)【の引用は省略】
 SS及びpHの表示については、環境省の定める公共用水域水質測定結果の報告の取扱い方法に従い、SSについては有効数字を2桁とし3桁目以下を切り捨てるとともに小数点以下も切り捨て、pHについては小数第2位を四捨五入して小数第1位までとしている。
 SS:浮遊物質量。懸濁物質量とも言う。水中に浮遊する粒子径2mm以下の不溶解性物質の重量濃度のこと。早川には環境基準はないが、富士川では25mg/Lが環境基準となっている。
 pH:酸性・アルカリ性の指標。中性は7。値が7から大きく外れ、低ければ何らかの酸性の、高ければ何らかのアルカリ性の物質が溶け込んでいることを示す。
 電気伝導率:液体中での電気の流れやすさを示す指標。水には種々の物質を溶かす性質があるが、物質が溶け込むと電気が流れやすくなるため、水中にどれくらいの物質が溶け込んでいるかを示す指標となる。河川水は本来溶解しているものが少ない水であるため電気伝導度は低いが、汚染されると上昇する。

2 今後の調査について
 今後も月数回程度の調査を継続し、合同調査の最終的な結果を取りまとめていきます。
(参考)各調査地点の位置

富士川 先月調査では濁りなし(2019-06月04日 17時18分 NHK甲府放送局)
静岡県記者提供資料、その他も後日確認してみます。
◇ 下の【追録】に記した雨畑ダムから導水路で企業の発電所に届き、その後に海に流される水についての調査については公式発表を待ちます。
静岡新聞記事になるなら明日5日と思います。

静岡新聞 にはリニア中央新幹線工事に関する記事が多数あります。予定通りの開通が可能かどうか考察するのに必読。
◇ 2019/5/30 07:10 静岡新聞・雨畑ダム堆砂「対策を」 知事、深刻な状況を指摘
 (静岡県の)川勝知事は、1967年完成の雨畑ダムが台風などの影響でほとんどが土砂で埋まっていることに「深刻な状況」と指摘。ダムがある雨畑川の河川管理者の山梨県と早川町に「真剣に受け止めてほしい」とし、「静岡県にできることがあれば手伝いたい」との考えを明らかにした。
山梨県知事記者会見(令和元年5月28日火曜日)
 発表事項以外の質疑応答・・雨畑川の汚濁ついて/雨畑地区の現状に対する認識について
知事記者会見のトップページを開いても、この5月28日記事は一番下にあるから、静岡県知事部局の方が見落としたのかも知れません。私は日付順が逆でしょうと、このブログ【備忘メモ】で書いているのですが、県庁さん、しっかりして下さい。他県を巻き込んだ事案について長崎知事のご施策が迅速に全国に伝わるようにネットを活用するのは県庁さんのお仕事ですよ。
2018年4月~2019年2月15日 知事記者会見記録
2019年4月~知事記者会見記録

5月23日の静岡新聞は5月22日に山梨県は現場を調査したと伝えています。時間が出来たら山梨県庁サイトで県民への報告記事を探したいと思います

【追録】
◇ 2019/5/23 07:30 静岡新聞・雨畑ダム放流で汚泥流出 山梨県が現場調査(既出の関連記事がリストされています)
◇ 2019-05月23日 NHK甲府放送局・大雨で汚泥流出 今月中“撤去”
日本軽金属株式会社(蒲原製造所への電力供給が目的で雨畑ダムが造られたそうです)
◇ ニッケイ工業株式会社(goo 地図で表示されましたが、早川町雨畑にあるので、この会社だと思います)
◇ 静岡新聞は山梨県立図書館に収蔵されています。5月22日に静岡新聞社が日本軽金属に取材した紙面記事があります。ネット記事としての公開は無いので図書館で紙面を探すのが良いと思います。上に記したニッケイ工業の名前はこの記事にも出ていました。日軽金は10%の資本参加をしているとのこと。
◇ 山梨県政から発信された記事は未確認です。(2019-05-24 朝)
◇ 2019/5/16 07:21 静岡新聞・雨畑川汚泥投棄、計画的か 山梨の採石業者、土管埋設流れ変え、という続報です。
山梨県内報道も確認しました・・・
◇ 2019_05月15日 18時09分 NHK甲府放送局・汚泥が川に流出 県が行政指導
◇ 2019.05.15 18:55 YBS山梨放送・山梨県が採石業者に改善指導
◇ 2019年05月16日 05時00分 山梨日日新聞・早川・雨畑川流出 許可得ず汚泥保管
山梨県庁サイトで、知事記者会見(令和元年5月15日水曜日)、「雨畑川のがれきの投棄について」記者さんの質問と知事、課長(部署不明)の回答がありました。記者会見目次ページは日付が新しい記事を上にするようにした方が良いです。】

山梨・雨畑川に汚泥投棄 採石業者、廃棄物処理法に抵触か(2019年5月14日 静岡新聞 )

 静岡、山梨両県がサクラエビの不漁などを受け濁りの調査を進めている早川水系の雨畑川(山梨県早川町)で、砂利プラントを運営する採石業者が産業廃棄物の汚泥(ヘドロ)を河川に不法投棄してきた疑いが浮上、山梨県が(2019年5月)13日までに、現地調査と業者からの聞き取りを開始したことが分かった。廃棄物処理法や河川法などに抵触している可能性がある。
 取材した4月下旬、雨畑川の河川内にダンプがヘドロを投棄している様子が確認できた。関係者によると、月に一度程度、各回100トン以上が投棄されてきた可能性があり、山梨県は、こうした経過や同社の関与について詳しい聞き取りを行っているとみられる。
 投棄しているとみられるのは、販売用に直径数センチ程度に石を砕いた後の洗石工程で出る微粒子分を多く含むヘドロ。両県が実態を調べている流域全体の濁りにどの程度影響しているかは不明。雨畑川を管理する山梨県治水課の清水宏課長は「違法の可能性が高い行為で調査を進める」とコメント。業者の担当者は取材に対し「違法性の有無は不明だが、県の指導には従う」と話した。  同社は堆砂が著しい雨畑ダム上流の土砂を、地下トンネル内のベルトコンベヤーを経て、ダム下流の砂利プラントに搬出し、砕石を製造しているという。廃棄物処理法などによると、ヘドロは微粒子を分離し、固形物にして産業廃棄物として処理することが義務付けられている。  関係者によると、同社は数年前からプラント内でこの分離作業を行わず、ショベルカーで砂利プラント内の水槽からヘドロをかき出し、複数台の大型ダンプカーで搬出していたという。  取材した4月下旬、雨畑川の河川内にダンプがヘドロを投棄している様子が確認できた。関係者によると、月に一度程度、各回100トン以上が投棄されてきた可能性があり、山梨県は、こうした経過や同社の関与について詳しい聞き取りを行っているとみられる。
 山梨県側に早川水系の濁りの実態調査を打診した静岡県水産業局の中平英典局長は「事実とすれば、大変遺憾だ」と話した。  <メモ>汚泥 事業活動により生じた産業廃棄物の一つで、含水率が高く粒子の微小な泥状のものを指す。廃棄物処理法は汚泥を含む20種類を産業廃棄物に指定し、処理方法などを厳格に規定している。

自分は忙しい最中ですので、時間が出来たら山梨県政からの発信を確認するつもりです。山梨県内報道は未確認、とりあえず記録しておきます。

サクラエビ異変 ヘドロ不法投棄(静岡新聞公開 YouTube

静岡新聞記事の内容から確認・・・山梨県の県土整備部治水課 と 森林環境部大気水質保全課 の双方を確認したいと思います。
サクラエビ問題は知事も 記者会見 で語っておられました・・・平成31_2019年4月23日火曜日『早川及び富士川の水質調査について』、この時は大気水質保全課長も記者質問に答えています。

山梨県内からも情報が出ていましたので追記・・・
雨畑川に汚泥を不法投棄か(2019.05.14 YBS山梨放送ニュース)
 山梨、静岡両県が水質を調査している早川水系の河川に、採石業者の事業所から泥が捨てられていた可能性があることが分かった。泥が捨てられていた可能性があるのは早川町の雨畑ダムの下流を流れる雨畑川右岸。
 県によると、雨畑川沿いの施設で、砂利を分別している採石業者が、土砂から砂利を取り出す際に発生した泥を、川に投棄していたとみられ、県が現地調査と業者への聞き取りを行っている。県によると投棄された場所や泥の排出工程によっては、河川法や廃棄物処理法に抵触する可能性があるという。
 雨畑川は駿河湾のサクラエビの不漁が続く静岡県からの要請で、山梨、静岡両県が水質調査を進める早川水系の河川。


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