2024年09月05日 13:05
台風11号が猛烈な勢力に 日本の南海上の熱帯低気圧 来週は沖縄・奄美に影響か(日本気象協会 本社 石榑 亜紀子)
台風11号は、「猛烈な」勢力で南シナ海をゆっくり西進。日本からはさらに離れますが、旅行などで中国南部やベトナム方面へお出かけされる際には十分ご注意ください。日本の南の海上は台風の卵でもある「熱帯低気圧」が続々と発生。週明けは沖縄・奄美でこの熱帯低気圧の影響を受ける恐れがあります。
以下の三点の記事【それぞれ長文です】
台風11号は「猛烈な」勢力で西進 台風11号は「猛烈な」勢力で南シナ海をゆっくり西進しています。
日本の南海上の「熱帯低気圧」 来週にかけて発達し北上か 動向に注意 日本の南海上は台風の卵でもある「熱帯低気圧」が続々と発生しています。
低気圧経路予想 上の図は、ヨーロッパ中期予報センターの計算結果を用いて少しずつ異なる条件を与え、低気圧が今後どのように動くかを表したものです。
沖縄や奄美方面へ進む予想が多くなっていて、一部では本州に近づく経路予想も見られます。
まだ、発達具合や進路は定まらない状況ですが、週明けは、熱帯擾乱の動向や影響に十分ご注意ください。
2024年09月03日 18:02
明日4日 関東で非常に激しい雨 再び災害リスク高まる恐れ 太平洋側も雷雨に注意 (日本気象協会 本社 石榑 亜紀子)
【この記事も記録していました。】
2024年9月6日 19時25分
台風11号は“スーパー台風” 条件重なれば同様台風 日本接近も(NHK)
南シナ海を進んでいる台風11号は一時、猛烈な勢力に発達し、アメリカの気象機関は「スーパー台風」だと解析しました。専門家は、南シナ海でここまで発達するケースは極めてまれで、進路にあたる中国南部やベトナムは厳重な警戒が必要なことに加え、「条件が重なればこうした台風が今後、日本にも接近しうることを意味している」と指摘しています。
気象庁によりますと台風11号は南シナ海で急速に発達し、6日午前9時や正午の観測では中心気圧915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速55メートル、最大瞬間風速は75メートルと猛烈な勢力まで発達し、アメリカのJTWC=米軍合同台風警報センターは一時、最も強い階級の「スーパータイフーン」=「スーパー台風」だと解析していました。
午後3時にはやや勢力を弱めたものの、非常に強い勢力となってトンキン湾へと向かっています。
台風のメカニズムに詳しい名古屋大学・横浜国立大学の坪木和久教授が1980年から2023年の44年間のデータで海域ごとに「スーパー台風」クラスの台風が通過する頻度を分析したところ、フィリピンの東から南西諸島の南側の海域では、年に2回や1回程度はこうした台風が通過することがわかりました。
一方、今回のように、南シナ海をスーパー台風クラスの勢力で台風が通ることは極めてまれだということです。
この理由について坪木教授は、南シナ海の海面水温が30度ほどと平年より高いことなどが影響していると分析しています。
坪木教授は「南シナ海でスーパー台風になったことで、やや勢力を落としたとはいえ、中国南部の海南島やベトナムでは、厳重な注意が必要で大きな被害のおそれもある」と話しています。
そのうえで「同じくらいの海面水温は西日本の海上に広がっていて、条件が重なれば同じような勢力の台風が日本に接近することも考えられる。来月前半ころまでは日本でも強い台風に十分注意が必要だ」と指摘しています。