2013年9月9日に原発告訴が全て不起訴決定されたとニュースが流れて驚きました。「原発告訴 不起訴決定」で検索すれば多数の記事がありますからリンクしませんが、共同通信の配信は地方紙が掲載するものなのでリンク、引用しておきます。
東電幹部、菅元首相ら全員不起訴 原発事故、巨大津波の予測困難 2013/09/09 17:38 【共同通信】
東京電力福島第1原発事故を招いたとして、業務上過失致死傷容疑などで刑事告訴・告発された勝俣恒久前東電会長(73)や菅直人元首相(66)ら約40人について、東京地検は9日、全員を不起訴処分とした。巨大津波による事故を具体的に予測できたとはいえず、事故後の対応にも刑事責任を問えるほどの過失はなかったと判断した。
告発側は不起訴を不服として検察審査会に審査を申し立てる。
告訴・告発していたのは、福島県民ら約1万4700人による「福島原発告訴団」など。
例によって、「など」 ですよ。新聞記者が原発告訴・告発の全体状況を知らないはずがない。私のようなシロウトでもでもちょっと調べたら福島原発告訴団だけでは無いことが分かったのです。私が知らない告訴告発もあるかも知れませんが、仮に10件あったとしても、全ての告発者を記載するべきだと思います。「など」の残りを探して記者クラブにしか垂れ流さないバカモン達のサイトをこれまで何度繰り返し訪問したことか・・・
◇ 2011.07.16 原発事故対応で菅首相ら6人を刑事告発した市民団体--東京地検に告発したのは高部正樹氏が中心となる市民団体
◇ 2013.08.10 朝日新聞による原発告訴不起訴誘導記事の欺瞞性-この時には東京オリンピックとの関係までは考えられなかった、私もまだまだ甘いな
◇ 2013.08.30 これでも罪を問えないのですか!福島原発告訴団50人の陳述書
広瀬 隆さんと明石昇二郎さんによる平成23年7月8日付け告発については、ソースが動画しか分からなかったので記事にしませんでしたが、広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見(広瀬氏会見内容書き出しました)2011-07-16、「みんな楽しくHappyがいい」ブログ記事があります。別にアップロードされている告発状原文(PDFファイル 282 KB)も読めます。
2013年9月9日 福島原発告訴団の記事【重要な内容です】
本日、驚くべきことが起きました。「福島で起きた原発事故に対する責任を明らかにせよ」と福島地検に告訴したにも関わらず、福島地検は責任を回避し、東京地検に移送いたしました。しかも、東京地検は移送を受けて、間髪をいれずに全員の不起訴を決定。
『この不起訴に関する報道ですが、「東電旧経営陣・菅元首相ら、全員不起訴」といったように必ずといっていいほど「東電と菅元首相」がセットで伝えられています。しかし、福島原発告訴団が告訴したのは、東電経営陣と御用学者らであって菅元首相ら政治家ではありません。誤解のなきよう、名簿でご確認ください。被告訴人名簿(33名+1法人)』 このサイトを見ていない国民はマスコミ情報に騙されるのが実態です、騙される人を情報弱者という。
市民が申立てる検察審査会は、あの!東京検察審査会になるのです、なんとまあデキレース。被害当事者が住んでいる福島県ではなく、東京都で都民が審査するというのです。と福島告訴団は書いています。検察審査会事務局は前例にならって審査員選定ツールを駆使してやってのけることでしょう、オリンピックに舞い上がった都民審査員により不起訴相当の議決を導く。
2020年オリンピックが東京開催決定となるのを待っていたかのようにやってのけた。日本国行政・司法の実相がこれほどはっきり観えるケースは前代未聞じゃないかと、法律シロウトの私でも思います。
広瀬さん達、高部さんの団体、そして福島原発告訴団、この3件はこれまで確認していましたが、前記事にした福島原発被害東京訴訟は2013年3月に始まったようです。
42人とは誰々かという一覧を探していました。相変わらずの毎度のことで不十分な情報ですが見つかりましたので画像を引用しました。
◇ 東電幹部・菅元首相ら42人 原発事故 全員不起訴 東京新聞 2013年9月10日 朝刊
34名+関係者として8名というリストのようです。
◇ 東京地方検察庁 公式ウェブサイトからの今後の発信にも注目していきたいと思います、なにしろ世界が見ている、2020年オリンピック開催地の検察庁です。この関係の記者会見、資料公表などは海外メディア向けにも必要です。1940年幻の東京オリンピックを繰り返さないためにも。
高部さんの団体による告発状では、菅直人、枝野幸男、海江田万里、寺坂信昭、斑目春樹、清水正孝 の6名
広瀬さんと明石さんによる2011年7月8日付け告発での詳細リストはPDFファイルで読めますから抜粋して名前のみ17名。
被告発人 1 氏 名 山下 俊一
被告発人 2 氏 名 久住 静代
被告発人 3 氏 名 高木 義明
被告発人 4 氏 名 板東 久美子
被告発人 5 氏 名 神谷 研二
被告発人 6 氏 名 寺沢 秀一
被告発人 7 氏 名 長瀧 重信
被告発人 8 氏 名 谷川 攻一
被告発人 9 氏 名 高村 昇
被告発人 10 氏 名 班目 春樹
被告発人 11 氏 名 久木田 豊
被告発人 12 氏 名 小山田 修
被告発人 13 氏 名 代谷 誠治
被告発人 14 氏 名 佐々木 康人
被告発人 15 氏 名 山中 伸一
被告発人 16 氏 名 合田 隆史
被告発人 17 氏 名 布村 幸彦
前記事に追記していた部分を切り離しました。
今後も日本全国で告発、告訴が続くでしょう、「後に続くものを信ず」 靖国に眠る英霊がニッポンの行く末を案じておられるような気がしております。若林東一大尉は山梨県南部町のご出身、身延中学卒業し、歩兵第四十九連隊(甲府連隊)に入営、下士官を経て陸士に52期生として入学、昭和14(1939)年9月に首席で卒業され、昭和18(1943)年1月14日ガダルカナル島で戦死されました。
政府・東電は何を考えているのやら…と嘆きたいです。震災から2年半の月日が経ち、まだ帰れない被災者を1日でも早く元の生活に戻してあげなければならないのに、政府は何もできないのかと思えてなりません。
ほんとうに難しい状況ですね。
日本を変えるには外圧しかないのかも知れないと考えています。
アメリカですらTPPを批判する人々が内部情報を発信し、それが日本国内でもネティズンには伝わっています。
同様な意味で、福島の放射能汚染がどういう状況にあるのか、日本のマスコミ発ではない、庶民サイドからの海外向け発信が必要だと私は思っていますが、私が知らないだけで既に多数あるかも知れません。
マスメディアや検索エンジンに頼らずに情報を拡散するにはSNSでしょうか。私は未だ不勉強でレガシーシステムに依存している状況です。
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