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2016年11月24日記事 中部横断道工期延長について山梨県知事コメント の続報になります。
以下、山梨県知事記者会見(平成28_2016年11月25日金曜日) から引用しました。(年月、下線などの付記、改行は引用者です)

中部横断自動車道南部区間の開通時期延期等について

記者 先日、中部横断自動車道の開通が2年間延期されると説明がありました。進捗状況によっては更に延期する可能性があるとおっしゃっていましたが、改めて知事のご所見をお伺いします。

知事
 (2016年)8月19日に国土交通省並びに中日本高速道路株式会社から想定以上に脆い地盤、土壌であること。更には自然由来の重金属が土壌から検出され、その処理のため、開通時期、事業規模について、更に精査が必要だというお話を伺ってから、ちょうど3ヶ月経過をしました。
この間に私も、国土交通省関係課に累時に渡ってできるだけ早期の開通の要請をしてまいりました。併せて、明確な事業規模についても、先だって(11月)16日にも要請をしたところであります。

 段階的に工事は進捗するものの、最大で2年南部区間の全線開通が遅延するということについては、専門家の皆さん方が説明をされているようなことが原因で、なおかつそれには600億円の追加の事業費が想定されることを考えると、やはり安全で安心な信頼性のある高速道路であるべきだということは、この会見でも何度も県民の皆さん方にもご報告をしてきたとおりであります。

 できるだけ早期の開通というのはこれからも要望を続けるつもりでありますが、ただこの3ヶ月ほどで、いつまでに、どうなるのかという部分が明確になったことによって、これからも中部横断自動車道の活性化推進協議会で沿線市町村の皆さん方とも、どういう形でこの中部横断自動車道をそれぞれのまちづくりに生かすのか、経済活性化、観光に生かすのかという具体的なとりまとめも行っておりますから、それを段階的に開通の予想にあわせて、しっかりまちづくりを考え、そしてそれが山梨県全体に観光、経済活動また、医療の効率化も含めて生かしていけるように、これからも最大限全庁を挙げて努力をしていきたいと考えています。

記者 中部横断自動車道の事業費が600億円膨らむという話ですが、その中で県負担の分がありますが、どのくらいの規模感の県負担になりそうかというところはいかがでしょうか。

知事
 基本的なスキームと、地方交付税も含めた軽減の仕組みというのが色々と重なって実際の山梨県の負担の額、率ということになります。これについては、まだ詳細に整理をされておりません。
この間のコメントでもお示しをさせていただいたとおり、コスト縮減というものは、できるだけこれからも認識がはかられるようにお願いをしていくつもりでありますし、また県費の負担についても、色々な制度、施策を通じながらできるだけ負担が軽減できるように、私どもも最大限努力していきたいと考えています。

記者 完成時期の遅れですが、お隣の静岡県と連携して山梨県でやってきた部分ですけれども、川勝知事は、2年の遅れということに対して納得していらっしゃらない様子で、現地視察を考えているというような趣旨を記者会見で言われているようですが、足並みを揃えるおつもりはありますでしょうか。

知事
 私も色々な仕事も含めて、峡南地域にときどき行く際に、白いシートがかかった土が盛られているのを、非常に気になっておりましたから、できるだけ早く私自身も現地の状況をきちっと把握をしていきたいと考えています。

記者 知事自身で現地視察ということもお考えでしょうか。

知事
 はい。

記者 年内ですか。月内もあり得ますか。

知事
 できるだけ早くと考えています。今、なかなか抜けられない事情もありますけれども、私だけで一人でいっても仕方ないので、当然説明をお願いすることも想定されます。できるだけ早くという形でご理解をいただきたいと思います。

記者 静岡県知事と一緒ということでしょうか、それとも別々ですか。

知事
 別々になると思います。

記者 視察で特に知事が念頭に入れて、視察を行う意義というか、どこを見たい、どういう所をお願いしたいか、視察における知事の目的は何かをお聞かせください。

知事
 今まで2つ大きな原因があって、開通時期並びに事業規模について再検討が必要だという話になっており、1つ目は、想定以上に脆い掘削土壌であること、もう1つが自然由来の重金属の処理をどうするか、この2つが大きな要素、原因だと言われておりますので、この2つは、現場がどうなっているかということは確認をしたいと思っています。

今回の件はリニア中央新幹線事業の発生土処理など諸問題に関心を持つ人々の間では既に話題になっていたことです、リニア着工の前に中部横断道の発生土を何とかすべきでは?(静岡県のブロガーさん、2016年10月12日記事)
私は 2014年10月25日 中部横断道のセレン汚染は残土処理の教訓になっているか を書いただけで、山梨県庁や地域行政から県民に向けて情報提供されているかどうかは確認できていません。
しかし、知事は記者会見で何度も県民に説明してきたと言っておられるので、私が記者会見記事の確認を怠っていたのだと知りました。

リニア新幹線関係の情報整理が一段落したら中部横断自動車道問題について国交省甲府河川国道事務所と山梨県庁サイトを確認してWebページに記録したいと考えています。



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