テレビ山梨UTYのネット記事(2015/1/22)で知りましたので引用させていただきます。
富士山世界遺産センターの起工式が行われました。
世界遺産に登録された富士山の魅力を国の内外に発信する新たな拠点として期待されていて、来年夏の完成を予定しています。
建設地ではきょう、横内知事や県選出の国会議員ら関係者が出席して、安全祈願祭と起工式が行われました。
富士河口湖町に新たに建設される世界遺産センターは富士山の文化的価値や自然の美しさを伝え、保全活動や研究の拠点として建設されるものです。
総工費はおよそ14億6000万円、2階建ての鉄筋コンクリート造りで、自然と調和した色彩の外観となります。
内部は富士山の形やお鉢巡りをイメージした円形の展示室の他、映像や音響を通じて富士山の自然美、それに山麓の人々の暮らしや文化を体感できるスペースなどが設けられることになっています。
また、富士山に係る調査・研究、保全活動の拠点としての機能も併せ持つということです。
式典では横内知事らが鍬入れをしてセンターの着工となりました。
完成は来年の夏を予定していて、隣接する富士ビジターセンターと併せて、富士山の価値や魅力を世界に発信する新たな観光施設となることが期待されています。
念の為に他紙も確認・・・
◇ 富士山世界遺産センターで起工式(産経新聞山梨版 2015.1.23 )
◇ 県富士山世界遺産センター:富士河口湖で起工式 来年夏に開館へ(毎日新聞山梨版 2015年01月23日)
山梨県庁を確認したら・・・
◇ 富士山世界遺産センター(更新日:2014年10月30日)
◇ 富士山世界遺産センター(仮称)展示設計等業務に係る企画提案の募集について(更新日:2014年10月30日)
◇ 富士山保全推進課の仕事でした。2012年6月から「山梨県富士山世界遺産センター(仮称)整備検討委員会」が開催されていたのです。
ちなみに、静岡県でも同じ名称の事業が進行中のようです・・・
◇ 富士山世界遺産課のトップページ
2013年6月26日に正式登録された富士山世界文化遺産ですが、「世界遺産は期限付き? 富士山に課された2年の宿題」(日本経済新聞 2014/2/13)によると、『環境対策の宿題が課されており、怠ると登録が取り消される可能性もあるからだ。提出期限は2016年2月1日』 とのことです。
建設した箱物が無駄にならない事を祈りたいですが、富士山麓地域には数え切れないほどの文化施設があるのは知っています。
国土交通省による道の駅はもちろん、山梨県の施設としては記事に書かれている富士ビジターセンター(県庁記事からリンクされていませんが富士ビジターセンターが詳しい、同じ場所に富士山ボランティアセンターもある)、森の中の水族館(富士湧水の里水族館)、その他地域の観光ネット(中核は富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報)で見つかります。
最近は県庁サイトや地域メディアを開くことが少ないので「富士山世界遺産センター」建設の話は全く知らずに、UTYの記事にビックリしました。
「また箱物かよ・・・」という第一印象です。皆さん分かっているはずだと思うのですが、まずはソフトです。地域既存施設ネットワークの活用と、それら情報(サイト)がある事をどのように国内、世界に向けて広く知らせるかを考えることです。
世界「文化」遺産ですから、ミュージアム甲斐・ネットワークも活用できるでしょう。
来県されたお客様には地域に構築されたやまなしFree Wi-Fiスポット活用も当然お勧めできます。地域情報にアクセスしやすいシステムになっているはずです。
当然ですが、観光客の方々には富士火山地域の防災・避難システムについても理解しておいていただくことが必要でしょう。御嶽山の悲劇を忘れてはなりません。
箱物先行という行政慣習から脱却してみると、地域の活性化に活かせる人材・組織とソフトが山梨県にも豊富だと分かるはずです。
明日1月25日投開票の山梨県知事選挙、甲府市長選挙でも私の選択肢は候補が箱物についてはどのように考えているかをマニフェストから読み取ることです。同時に行なわれている上野原市、中央市の市議選挙でも私は同じ目で観るでしょう。
リニア中央新幹線地域関連事業も箱物優先にならないように。南アルプストンネルの完成、全線開通が見えてきた時からでも遅くないはずです、と、これはいつもながらの一言蛇足。