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水島朝穂さんの直言、2014年12月22日が出ました-選択しない選択がもたらすもの――安倍第3次内閣
「安倍第3次内閣」=「安倍大惨事内閣」という意味が書かれています。
私は政治学にも無学なので、この記事で初めて知った事をここに引用メモさせていただきます。(改行編集は引用者)

C.J.フリードリッヒは、
 ①公認のイデオロギー、
 ②一人の人間に指導される大衆政党、
 ③党と官僚機構への暴力の独占、
 ④マスコミに対する統制、
 ⑤物理的・心理的なテロ的警察統制
を全体主義の特徴として挙げたが、L.シャピロはこれに、
 ⑥経済に対する中央からの統制と指導
を加えて、「六点徴候群」と称した(河合秀和訳『全体主義』〔福村出版、1977年〕19-20頁)。安倍首相の労使交渉への過度な介入は⑥にあたるのではないか。
新自由主義的政策を展開しながら、他方で国家統制の回路も開拓していくという意味で、安倍政権は戦後のどの政権にもない全体主義的性格を帯びつつある。

水島さんの今回の直言で、ちょっと意外だったのは総選挙で沖縄県と山梨県で自民党が全滅だったとお書きになったことです。
沖縄は確かにその通りと思っていました、山梨県では所属政党という点で1区が民主党、2区が無所属ですから自民全滅は間違いではありません。2区の状況をご存じない山梨県外の方々は自民全滅をそのまま受け取られると思います。水島さんは山梨県の八ヶ岳山麓に滞在なさる方だと存じています。全てをご承知のうえで投票行動の結果として自民全滅とされたのだと思います。

長崎幸太郎オフィシャルサイト、お分かりになるように、現在は地域の事情(比例復活の自民党公認堀内詔子さんとの関係)から自民党籍を外れていますが元々は自民党です。
山梨県地域が際立っている点は改革とか革新という言葉が当てはまる政治組織は日本共産党以外は皆無に等しく、保守というより旧守理念が地域政治にフィットすること。それゆえに大きな流れとしては、政治理念や政策で選択するのではなく同じ保守(旧守)から義理人情浪花節で選択されるのだろうと自分は思っています。

今回総選挙の自民党候補敗戦により自由民主党山梨県連では役員4名が辞職されたと報じられました。その他関連情報は、
自民ゼロ 県連4役辞任(読売新聞山梨版 2014年12月16日)から以後の記事や、毎日新聞の読者登録済みなら、
2014衆院選:自民2敗の激震/上 保守分裂、態勢作れず 「知事選不戦敗」県連に不信も /山梨(毎日新聞山梨版 2014年12月16日)から以後の記事があります。

その一方で山梨県では民主党の性格も他の都道府県とは異なっているように思っています。一言でいえば大規模労組利権庇護者にすぎない組織。その方向は公務員組織の旧守温存を厭わずということで、官僚主権から国民主権を取り戻すというような理念とは全く遠い位置にあると思えます。
山梨県の衰退は [自民党+民主党=体制温存擁護体制] が維持されている事にあり、それに対抗する理念も組織も無く政策の修正もできない。自民vs民主の状況は自分たちの利権が失われる事案についてのみ発生する、こういう全県的な政治状況がもたらしたものではないかと、これは私がネットから得る情報だけからですが感じていることです。(自民党県連の問題は利権争奪戦の姿に過ぎず理念や政策論は関係無い、だから衰退する)

このような山梨県の状況では安倍大惨事政権の下での特定秘密保護法、集団的自衛権、原発再稼働、そしてリニア中央新幹線事業などが、上向き目線でしかない地域行政によって上意下達方式で行なわれるでしょう。(同じ状況は3.11以後の放射能問題に関してブログに記録してあります、今後はよりひどい状況を私は想定しています)
その一つの方法に自治会の活用を考えていることが、2014年12月09日に更新された甲府市-自治会のご案内 からも感じます。
10日早朝にこの更新に気付いた時、甲府市行政は安倍政権が継続されることを見越しているのかと思いました。さすが甲府市公務員です。
公務員が全体主義「六点徴候群」を如実に見せてくれるのが山梨県かも知れません。



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