○今後の課題等まとめ
山梨県立実験センターにおいて、時速500kmで走行する実験線の状況を確認したが、騒音を外から体感し、思ったより騒音の大きさを感じた。当市においても岡瀬沢地区及び、武並町藤地区においては地上部を走行することから、防音壁で対応することが予想されますが、状況によってはJR東海側にフード対策を講じるよう要望する必要がある。
非常口においては、視察時に常時、煙(JR東海側の説明ではほこり)が吹き出していた。ほこりにしては止むことなく吹き出していたことから、JR東海側の説明には疑問が残るとの意見があった。非常口は、当市においては住宅地に近い所に設置される予定となっているため、騒音・粉塵等の安全性に十分な配慮が必要となるが、非常口の施工方法等JR東海側からの詳細な説明がないため、早期に施工方法等についてJR東海側からの説明を受けたい。
高架橋については、騒音・振動の影響が懸念されるほか、日影による日照問題の影響も予測される。振動、低周波音については、JR東海では、個別に対応する等の措置を取ることとしているが、日照問題については、沿線住民の生活環境や農作物への影響が考えられることから、長期的な検証のもと、対策を講じられるよう要望していきたいと考える。
また、工事車両の通行による周辺住民の生活環境への影響や通勤、通学時の安全性の確保等課題は多く、工事用道路の設置を行う等、生活環境への影響を十分配慮するとともに、地域住民への詳細な説明、問題が起きた時の迅速な対応を取るよう強く要望していきたい。
そのほか、残土処理の問題や地下水・水資源の減水、枯渇問題、磁界による健康への不安、電波障害等々、住民の不安は大きいことから、今後、工事が始まる前に、これらの諸問題に対して、JR東海側の説明責任を強く要望をするとともに、約束事が反故されないよう市には協定書を結ぶ等の対応を取っていただきたいと考えております。
生活環境、自然環境面については、少しでも市民の不安解消につながるよう、当特別委員会としても今後も引き続き調査・研究を行うとともに、まちづくり、アクセス道路等の観点からも、更に調査・研究を進めていく。
リニア沿線各地自治体議会の記録を精査する余裕は全く無いのですが、2013年9月リニア準備書公表以来ざっと確認してきた段階で気付いた恵那市市議会の視察報告、前記事の分に続いて大変ありがたく思っています。
沿線各地の自治体議会では恵那市と同様な視察が行なわれているのではないかと思います。特別委員会が設置されている甲府市でも都留市、大月市、笛吹市との情報交換は当然行なわれているでしょう。
私は誰でも何処からでも確認できるネット記事しか読まないことが多いので新聞紙面などで報じられていても読んでいませんし、その情報をソースにしても関係都県、全国、海外とも共有できないだろうと思っています。
このような大規模公共事業では情報の安定した保存が可能な行政発信が一番大切なのではないか、それが長年ネットに馴染んできた私の考え方です。
保護対象の生物生息地に関する情報だけは秘匿されても、リニア中央新幹線計画には未だ特定秘密指定に該当する案件は無いはず。