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審議会開催のお知らせ から2014年3月20日の審議会総会で答申されることが分かりました。
リニア中央新幹線環境影響評価準備書の諮問は 2013年10月29日の第7回総会で第一部会に付託することが決定されています。部会議事録はネット非公開です。第7回総会速記録から分かりましたが総会傍聴は30人可能のようです。事前申込の必要性は環境局ページからは見つからないので問合せは必要です。

平成25年度 第12回東京都環境影響評価審議会総会(報道発表 3月13日)
 1 日時 平成26年3月20日(木曜日)午後3時開始
 2 場所 都庁第二本庁舎31階 特別会議室22
 3 審議
 (1)答申
  「中央新幹線(東京都・名古屋市間)」環境影響評価準備書
 (2)受理報告
 (3)その他
  ※ 審議項目は予定されているものであり、変更されることがあります

都内各紙・放送メディアで3月20日夕刻、21日朝刊に注目です。
知事の審査意見書等(平成25年度)(このページで公開されるでしょう)

2014年3月20日の総会で決まる答申が舛添要一都知事の意見書原案になるものと思えます、3月25日が意見書送付の締切日ですから。
2月25日に開催された公聴会(都民の意見を聴く会) についての記録記事は東京都環境局のページからは確認できませんでした。しかし知事意見書には公聴会での意見も考慮されることになっています。
それに加えて対象事業実施区域の区市長 (港区、渋谷区、品川区、大田区、目黒区、世田谷区、稲城市、町田市、多摩市、八王子市) からの意見書が提出されていればそれも考慮せねばならないでしょう。20日の答申で25日提出ですから、おそらく東京都舛添要一知事意見書はデキレースという俗語が使えるかも知れません。

公式記録が見つからない公聴会については、
東京都主催のリニア中央新幹線環境影響評価準備書についての公聴会各公述人意見概要(2014年02月25日 奈須りえ)
・・・「下記のように、意見を述べましたのでご報告いたします。」 と別ページで報告されています。

別件ですが・・・
◇ 町田市-リニア中央新幹線(東京都・名古屋市間)の事業概要書が縦覧できます(更新日:2014年3月17日)
中央新幹線(東京都・名古屋市間)における大深度地下の公共的使用に関する特別措置法に基づく「事前の事業間調整」の実施について(2014.03.14 JR東海)
『「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法(以下「大深度法」という。)」第12条には、事業概要書を作成し、道路、河川、鉄道、通信、電気、ガス、上下水道など公共の利益となる事業を施行できる事業者(以下「対象事業者」という。)を対象に、事業の共同化や事業区域の調整など事業間の調整を行うことが定められています。 今般、中央新幹線(東京都・名古屋市間)における大深度地下部分について、大深度法第12条に基づく「事前の事業間調整」を行いますので、お知らせします。』

私は東京都については、リニア中央新幹線 東京都 ページで記録だけしていますが、事業の問題点に関する都民の関心は薄いだろうと思っています。



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2013年11月20日に岐阜県恵那市市議会のリニア中央新幹線対策特別委員会が山梨県都留市・大月市・笛吹市を視察した報告書が、2013年12月~14年1月に公開されています。
目的は、【リニアが及ぼす環境への影響等諸問題について】 とのことで、『現地では、実際にリニア実験線が走行している状況等を確認しました。今回の視察は、まちづくりの観点ではなく当市に及ぼす自然環境、生活環境への影響等について予測される諸問題を中心に行いましたが、当委員会では、今後も少しでも市民の不安解消に繋がるようJR東海や市に対し、要望・意見提言等を行っていきたいと考えております。』 とのことです。
私は大月市笹子町山間部に設置されている非常口の視察記録と都留市大平地区土地改良事業に活用したリニア残土処理の詳細に関心を持ちましたが、以下に報告の最後の部分を引用しました。

○今後の課題等まとめ

山梨県立実験センターにおいて、時速500kmで走行する実験線の状況を確認したが、騒音を外から体感し、思ったより騒音の大きさを感じた。当市においても岡瀬沢地区及び、武並町藤地区においては地上部を走行することから、防音壁で対応することが予想されますが、状況によってはJR東海側にフード対策を講じるよう要望する必要がある。

非常口においては、視察時に常時、煙(JR東海側の説明ではほこり)が吹き出していた。ほこりにしては止むことなく吹き出していたことから、JR東海側の説明には疑問が残るとの意見があった。非常口は、当市においては住宅地に近い所に設置される予定となっているため、騒音・粉塵等の安全性に十分な配慮が必要となるが、非常口の施工方法等JR東海側からの詳細な説明がないため、早期に施工方法等についてJR東海側からの説明を受けたい。

高架橋については、騒音・振動の影響が懸念されるほか、日影による日照問題の影響も予測される。振動、低周波音については、JR東海では、個別に対応する等の措置を取ることとしているが、日照問題については、沿線住民の生活環境や農作物への影響が考えられることから、長期的な検証のもと、対策を講じられるよう要望していきたいと考える。

また、工事車両の通行による周辺住民の生活環境への影響や通勤、通学時の安全性の確保等課題は多く、工事用道路の設置を行う等、生活環境への影響を十分配慮するとともに、地域住民への詳細な説明、問題が起きた時の迅速な対応を取るよう強く要望していきたい。

そのほか、残土処理の問題や地下水・水資源の減水、枯渇問題、磁界による健康への不安、電波障害等々、住民の不安は大きいことから、今後、工事が始まる前に、これらの諸問題に対して、JR東海側の説明責任を強く要望をするとともに、約束事が反故されないよう市には協定書を結ぶ等の対応を取っていただきたいと考えております。

生活環境、自然環境面については、少しでも市民の不安解消につながるよう、当特別委員会としても今後も引き続き調査・研究を行うとともに、まちづくり、アクセス道路等の観点からも、更に調査・研究を進めていく。

リニア沿線各地自治体議会の記録を精査する余裕は全く無いのですが、2013年9月リニア準備書公表以来ざっと確認してきた段階で気付いた恵那市市議会の視察報告、前記事の分に続いて大変ありがたく思っています。
沿線各地の自治体議会では恵那市と同様な視察が行なわれているのではないかと思います。特別委員会が設置されている甲府市でも都留市、大月市、笛吹市との情報交換は当然行なわれているでしょう。
私は誰でも何処からでも確認できるネット記事しか読まないことが多いので新聞紙面などで報じられていても読んでいませんし、その情報をソースにしても関係都県、全国、海外とも共有できないだろうと思っています。
このような大規模公共事業では情報の安定した保存が可能な行政発信が一番大切なのではないか、それが長年ネットに馴染んできた私の考え方です。
保護対象の生物生息地に関する情報だけは秘匿されても、リニア中央新幹線計画には未だ特定秘密指定に該当する案件は無いはず。



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