ICT工夫
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追記・観世アーカイブの公開を確認しました。『・・・その成果を、能楽や日本文化に関心を持つ世界中の人々に公開するために設置されたのが、本ウェブサイトである。』

2009年10月2日の読売新聞に、「観世流文書、ネットで公開」という記事がありました。『能楽の祖、世阿弥直筆の文書など、能楽師の最大流派・観世流が保存していた6000点に及ぶ文書の撮影画像が、10日からインターネットで無料公開される。』とはじまる記事に驚きました。短い記事ですが、『能楽界でこのような取り組みは初めて。観世流家元の観世清和氏は「歴代の家元が守り抜いた文書を公開すれば、研究が進むはずで、公益性は高いと思う。今後も公開を進めていく」と話す。とかく閉鎖性が指摘される伝統芸能の世界で、画期的な情報公開と言えそうだ。』と結ばれています。関連リンクは書かれていませんので私が確認できたWebページにリンクしておきたいと思います・・・

財団法人観世文庫/社団法人観世会 公式ウェブサイト
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
◇ 駒場博物館 「観世家のアーカイブ」展
これは、平成21年10月10日(土)~11月29日(日) 午前10時~午後6時 入場無料 ※毎週火曜日休館(ただし11月3日は開館)

「風姿花伝」を読んだことがある程度でしかない私は能楽について知識は無いに等しいのですが、デジタルアーカイブ、インターネット活用という点から、大変興味深く感じました。

私は甲府に来てから「甲州文庫」というのを知りましたが、古文書を集めたものかと思っていたら、それ以外に「錦絵」や「甲州桝」などの多様な史料を含むものだと山梨県立図書館サイトで知りました。
また、「大木コレクション」(Wikipedia)というものもあることは野中さんのホームページ記事や山梨県立美術館の「これまでの展覧会 - 1992年 - 大木コレクション名品展」から知りました。その大木家の建物が横近習町に残っていたのを取り壊したという話を先日聞いてびっくりしたものです。大神宮の近くだったそうですが甲府空襲では焼けずに残ったものだったそうです。

林道を造るというと都会にいる人は自然を守れ!とか言って反対するけど、現地に生活する人々にとつては林道が整備されなくては生活が成り立たない、そういう話を聞いたことがあります。
傍観者の利己主義という言葉があります。ニュアンスがずれるでしょうが「街づくり」への思いも同じようなものかも知れません。でも甲府駅北口駅前図書館も、県庁敷地内に現存して取り壊しが始まる旧県立図書館も、歴史の中で演じた役割とこれからの歴史を刻んでいくものとしての位置づけを考えることは無意味ではないと、東大駒場博物館の記事を読みながら想いました。



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